SWEET MEMORIES

この美のこ

めぐり逢い


ほろほろと

淡い桜草の 咲く庭に 

やさしい 朝の陽


めぐり逢った日から 動き始めた 砂時計

あの時の種は 心のどこかで

いつか芽を ふいていました


地球が 太陽を追いかけて

何度も 旅するあいだに


あなたから 一歩づつ

わたしから 一歩づつ

大きな手と 小さな手の ふたりは 

そうして 歩いてきたのです

お互いの 手のひらの 重なる時まで


緑の並木道を 抜けると

向こうは 遥かな 遠い道

けれど その道の あちこちに

ふたりの心に咲いた 花の種を

ひとつづつ 蒔いていこうと

今、歩き始めた ふたりです


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