第28話

迷いながら自分の部屋に戻った。

昨日はモーブが朝起こしに来てくれていたので、

きっと今日も起こしに来てくれるだろう。

そう信じて昨日モーブが来た所にサクラ実をばらまいた。

さあ、作戦実行だ。

という前に一つ思い出した。

確かこれは道化師の本に書いてあったことだろうか。

『道化師がくれた人形には、止められた≪心≫が

動いていることがある』

私は、モーブに人形を貰ったが、もしかしてこの人形も

心が入っているのだろうか。

「るみか様、起きてください、って、うわあ」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る