第17話

「これは、女神様?」

浮かび上がって来たのは、美術館に飾ってあるような

綺麗な絵だ。

女神とみられる女の人が、子供達に手を差し伸べている。

「見たことない絵だな」

これ一枚では何を伝えたいのか分からない。

「隣はどうだろう」

気分は探偵だ。

もう、何だかよく分からない勉強なんてもう完全に忘れた。

「綺麗になってきた」

次は女神様が子どもたちと一緒に食事をしている絵だ。

さっきと同一人物を描いてるみたいだ。

でも、子供達の顔つきが女神様に似ているような。

まあ、絵画初心者は全ての顔が同じに見えるなんてあるあるだろう。

「もしかして、物語になってる?」

絵の数は全部で四枚だ。

「あと二枚」

絵についた汚れを綺麗にする作業が上手になった、気がする。

「これは?」

子どもたちの顔に元気がなくなり、

それでも、女神様は華やかは笑顔を絶やさしてはいない。

「なんか、怖いな」



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