悪役皇子のやり直し ✿ 『英霊達の魂』に触れて生涯を学んだ凡人、努力と研鑽の果てに超越者へ至る!!

よくある転生モノかと思ったのですが、本格的な知識で書かれた作品で驚かされました。
前半に出てくる紙の作り方から印刷技術、さらに作成した本を売るまでの流通など経済を絡めて考えているのが凄い。

また、特筆すべきは洗練された文章だと思います。
言葉選びが上手いというのか、読みやすいけれど印象的な文章で不思議な感じがします。
この文章が世界観にも合っており、独特な雰囲気があります。
少ない文章なのに大事な情報は伝わる、お手本にしたい文章だと思いました。

レビューを書いている現在は30話まで読んでおり、まだ前半ですが盛り上がるバトルシーンや日常シーンの配分なども巧みで楽しんで読めます。
この先も楽…続きを読む

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（86文字）

暗闇からはじまって、だんだんあかるくなってひろがっていく。そんな印象がとても心地よい。

shibaさんからアドバイスを貰って、shibaさんの作品を参考にしようと思い、この作品を読まして頂きました！！

完成度が高くて驚きです(゜▼゜＊）特に自分が戦闘シーンが大好きでいつかこんなにかっこよく剣を使った戦闘シーンを自分の作品でも描きたいと思いました！！

内容も最高です！！しっかりとまとまりがあって読みやすいですし、無駄な部分が一切ないですね！参考になりますo(^▽^)o

いつかこれくらい完成度が高くかっこいい作品を作ります！！頑張ります！師匠！

パーティーを組んでからテンポがゆっくりとなり話の進行が遅くなります。歴史的な考証を元にして、ゆっくりと広がっていく世界観が好きな人におすすめ。

前世で己の未熟さや過ちを後悔しながら死んだ主人公は、その記憶を残したまま転生します。
子供の頃からひたすら努力し剣術だけでなく、経済、商業など大人に負けない知識を身につけます。

途中で難しい話が出てきても、全く飽きずに読み進められるのは、やはり作者さんの文章力だと思います。とても読みやすいです。

努力を重ねる主人公が、今度こそ後悔しない人生を送れるのか、気になった方はぜひ読んでみてください。

　まずは1話を読んで貰えれば、この物語がこれまでの転生モノと一線を画していると分かるはずです。
　主人公ジェオの転生前はとある国の第二皇子。継承権争いに敗れて追い詰められ、自刃の際に彼が思ったのは己の不甲斐なさ。そして自分を取り巻く者たちへの懺悔でした。
　概ねの転生者は個人の後悔をバネに「やり直し」ますが、ジェオの根底にあるのは立場ある者としての後悔なのです。

　どうです？面白そうでしょう？これが実際面白い。

　チート能力も女神ではなく、意識世界で触れ合った他者の人生から得た技術や知識というのが斬新ですし、派手な戦闘とモノづくりパートも著者の工夫が盛り沢山。サラリとした描写の中に深い設…続きを読む

挫折を味わった主人公が転生を繰り返して多方面の知識と技術を得たことによりバトル、知識、内政無双を一度に楽しめる作品です。見た目は子供ですが言動や中身が達観している主人公（わかりやすくいうとショタジジイです）の考え方と、緻密な情景描写が見事にマッチしており、文体との齟齬が感じられず説得力が増しております。生産や知識、内政面でのやり取りが多めなので人は選ぶかも？（ワタシは好きですが）　骨太のファンタジーを読みたい方にオススメです！

ものすっっっごく堅実に強くなっていくタイプの主人公です。チートというよりかはレベリングRTAしてるみたいな感じです。なにより作者様の文章が好きですね。こういう内政的なストーリーだと語彙が豊富なのがすごく生きてると思います！

時代小説や往年の文学作品を思わせる硬質な筆致で刻まれる物語は、主人公の生き様と重なり、積み上げと合理性によって人生を改革してゆくという剛健さを感じました。
芸とも呼ぶべき潤沢な語彙による文語まわしが冴えます！