ある日のこと 20

ここはクリエイティブな物書きと、それをこよなく愛する読者さんが住んでいる国『カクヨーム王国』である。


『カクヨーム王国』では、それぞれのカクヨムさんたちが、それぞれの本屋さんを持っている。その本屋さんでは、なんとその店主のカクヨムさん達が書いたお話のアトラクションに、無料で参加できるのであーる。


さて、では本日も、いつもの和響わおんとやらを覗いてみるとするか。


――はぁ。週末はなかなかカクヨーム王国にこれないんだよねぇ。世界平和は家庭からだしね! まずは自分の足元がちゃんとしてないとあかんわ。てなことで、やっとやってこれたし、今日も沢山遊んでいくことにするか! ではでは、まずまずお手紙のチェーック!


「いでよ! コメントお手紙の数々!」


数々ももらってないだろうに、自意識過剰気味であるが、そこはひとまず置いておいて、目の前にいつものようにホログラムが現れた。


――そうそう、お手紙もだけど、最近私の毎日更新エッセイを応援ボタンいっぱい押して読んでくれてる方がいらっしゃるのよねぇ。一度お邪魔したいと思ってるんだけど。いつかいつかって言ってたらいけなさそうだから! このノリで行ってみよっかな!


香竹薬孝こうたけやくたかさん https://kakuyomu.jp/users/me13064441q の本屋さんへレッツラゴー!」


本日も絶好調な便利な妄想ワープ。あっという間に香竹薬孝こうたけやくたかさんの本屋さんに到着である。香竹さんの本屋さんは、どうやら、歴史・時代・伝奇シティに本屋さんをお持ちのようで、どことなくおどろおどろしい感じがする街並みである。それもそのはず、ホラーシティへは通りを渡れば直ぐのところにあるのだから。


――お、おおおう。なんだか、ちょっと小寒いな。なんだろうこの、背筋が凍りそうな感じ……。そういえば、なんか本屋さんも、ちょっと武家屋敷みたいな感じだし。これは落ち武者の霊とか出てきそうな予感? 怖い話は好きだけど、一人でトイレ行けなくなる系はあれだな。いや、でもわたしのアホな妄想日記を読んでくれてるんだし、きっとご本人は楽しい人なはずだ。早速、お邪魔させていただこうっと。


「香竹さんお邪魔しまーす」


と、武家屋敷の門をくぐり、お屋敷の木戸を開けた。中は薄暗い土間のようだ。ひんやりとした空気に、ほんのりと土の匂いがする。和響は、恐々身を縮めながら、そろりそろりと中に入り、靴を脱いで座敷に上がった。そして、四つ間の奥にある香竹さんの本棚の前に立った。


――す、すごい、なんかこれは私には一生手が出せないジャンルのものばっかりだ! えっと、いろいろ怖そうな伝記ものがあるけど、まずは、香竹さんのことを知りたいから、エッセイを手に取ってみようかな。えっと、これだな!


「香竹さんの、【実録!! はなしはんぶん。 作者:香竹薬孝 https://kakuyomu.jp/works/1177354054922644073】」


そういうと、古い本棚に置いてある本の中では割と新しい一冊の本を取り出した。そして、縁側へとその本を持っていき、頭からすっぽりと入って、へぇ! こういう方なのね! って、こ、これは香竹さん、霊感ゼロじゃないですって!などと独り言を漏らしている様子。しばしその本の中で香竹さんと一緒にほの怖い体験をしたのち、また元の場所にぽんっと戻ってきた。


――なんか、ちょっとリアルな心霊体験をしてきた気がするのは、わたしだけだろうか……? なんか作られたものよりも、実録ってところがね……。なんか香竹さんの書いた物語も、ちょっと読んでみたいな。


と、先ほどの本を本棚に戻し、今度は古い本を取り出してきた。


「 香竹さんの【白蛇の化女 [カクヨム版] 作者:香竹薬孝 https://kakuyomu.jp/works/1177354054986084754】を少しだけ読んでみよっと」


そう言いながら、また頭からすっぽりと中に入り、そりゃ綺麗すぎるお姉さんだし、この村でこれから起こる不穏な空気をバシバシ感じてしまうわ! などと独り言を呟いて戻ってきた。


――いやぁ。わたしには一生書けない高等な文章で、すごい一気にお話の世界に妄想トリップしてしまった。これは長編作品のようなので、先は長い。でも、すごく面白そうだから、時間がある時に楽しみたいな!


と、自分の読みたい本棚にこそっと入れておいたようだ。


――はぁ、わたしのアホなエッセイを読んでくれてるから、どんな人かと思ってきてみたら、なんかとっても勉強になっちゃった。文章力だけで世界にすっぽり入り込めるってすごいことだなぁ。私はまだまだだ! がんばろっと!そういえば、プロフィールのところに、名前が読みづらいのでどうか親しみを込めてチャンコーとでも呼んで頂ければ。って書いてあったな。ふふふ。ではでは!


「チャンコーさんありがとうございました! また来まーす!」


と言って、香竹さんの武家屋敷を後にしたのであった。大丈夫であろうか、どんどん読みたい本棚に本が溜まっていく。と、突然、何かを思い出したようで、


「そういえば! このチャンコーさんのさっきのお話、舞台は大正~昭和初期の山村って書いてあったな。天才中学生の珠ちゃんも確か同じ年代のお話を書いてた! いでよ!【慈しみ深き  作者:珠 https://kakuyomu.jp/works/16816927861287156637】」


そういうと、目の前にホログラムが現れる。美しい女の人が絵筆を持ち、絵を描いているようだ。だが、そのホログラムにはなんと、『残酷描写有り』と書いてある。


――これまじですごかった。そうして中学生がこんなの書けるんだ! って本気で思った! 本当にすごかった! まじでホラー。まだ読んでない方は、ぜひ将来の芥川候補になりうるだろうこの若き才能を読んでもらいたい! あんまりその辺の賞のこととかは私は詳しくないけど! でもまじですごかった!



そんなこんななカクヨーム王国での日常は今日も過ぎていく。ホラーでも霊感でも、それは物語の中であればエンタメとして楽しいが、実際にやってしまったら、ただのアホである。ましてや戦争で人を大量に虐殺する命令を出すなんて、アホを通り越してもはや、頭が逝かれイカレ過ぎた人である。そんな人がいたら、優しい光でつつんで、そんなことはダメ! ってお尻をぺんぺんしてあげたいくらいである。


そんなあるあるが、実際に現実ワールドではあるらしい。一刻も早く、コノカクヨーム王国のように平和な世界になってほしいものだ。



最後に、お亡くなりになられた方々へ鎮魂の祈りと、戦争のない平和な世界になりますようにと祈りを込めて。




――黙祷。



インターネットで世界中が繋がれる現代。平和な世界を願う人が増えれば増えるほど、世界中の人と手を繋ぎ、争いのない未来を子供たちにつないでいけます。どうか、お願いです。平和な世界を、未来の子供たちに残させてください。そう、毎日祈らずにはいられないのでした。


本日もお読みいただき、誠にありがとうございました。

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