口紅
最悪な気分のまま家に帰ったら、もっと最悪なものが私を待ち構えていた。
「あ、おかりなさい。遅かったわね綾ちゃん」
もし、家に帰ったら外では頭脳明晰、イケメンと女の子たちに騒がれている兄が、女装しているとして、みんなはどうするんだろう。それもピンクのミニスカを履いている。とっても似合っているし。
私の場合は、とりあえず何も考えずに感情に任せて泣くことにした。
なんで、こんな最悪なときに、あんたなんか見なくちゃいけないのよ。
「ちょ、どうしたの」
「どうしたもこうしたもないわよ。気分最悪だし、その上、にーちゃん、女装してるし。それもミニスカだしっ!」
「似合うでしょ。春の新作、お小遣いはたいて買っちゃったのよ。このスカート! 今日から父さんたち一泊の旅行いくじゃん? だから、家に帰って、早速着ちゃった」
シナを作ってお兄ちゃんの笑顔は、そこらへんの女の子より、ずっと可愛い。そんなの見せられて、私はますます声をあげて泣いた。
「なんで、私ばっかり! 世の中は不公正よっ」
「はぁ? どうしたの。なにがあったのかとりあえず話してごらんなさいよ。このお姉さまに」
あんたはお兄ちゃんだろう。
私は思いっきり睨みつけてやった。
私が通うのは新宿にある私立のお嬢様学校だ。ミカエルとか天使の名前がついて、乙女たちを守っている。毎朝ミサだってあるし、教師はシスターなんかもいる。超ど級のお嬢様学校。そんな学校の規則はすごく厳しい。けど、規則で縛られれば縛られるほどに憧れも大きい。そもそも携帯電話を持っちゃいけませんなんて小学生以下だ。
今時、そんなものを律儀に守ってる生徒なんているはずがない。みんな、こそこそと隠してお菓子や携帯電話にマンガなんかを持ってくる。それが今日、不意打ちの持ち物検査でばれた。
不意打ちの持ち物検査なんてよくあることで、いつもはいい子ちゃんな私はちゃんとばれちゃまずものはロッカーの中に隠してあるんだけど。その日は運が悪かった。
鞄の中に口紅が入っているのをシスターに見つかり、怒られた。つい浮かれていて忘れたミスだ。
我が校を乱すとまで言われた。口紅の何が乱すっていうのか、私にはまったくわからないけど、とにかく口紅は悪の化身ルシファーみたく扱われ、善の塊のようなシスターに奪われてしまった。そのあと、私は悪霊払いよろしくホームルームから一時間程、相談室に連れ込まれてくどくどと説教され、なんとか親呼び出しだけは逃れたものの、反省文という魔を払う聖水をふりかけられてしまった。気分が重いまま、ようやく解放されると、太陽はとっくに暮れ掛けていたのがますます私を打ちのめした。
口紅は、今月のお小遣いをすべてはたいて買ったピンク色。雑誌で一番人気と書かれてた。ちなみに塗ると、ぷるんとマシュマロみたいで、ぽよんと膨らんだチェリーな唇、思わずキスしたくなっちゃう、らしい。
不幸を語って、だいぶ落ち着いてきたけど、まだ気が晴れない。差し出されたティシュで思いっきり鼻をかんだ。ちーん。
「泣かないでよ、私が新しいの買ってあげるからさ」
「だめよ。あれ新作で、もうないって、私が買ったのが最後のやつだって店員がいってたんだよ」
「そんなの、なんでもってくのよ」
「嬉しかったのよ」
私は睨みつけた。本当は、今日、それをつける予定だったのよ。
「はじめて買ったのに」
「じゃあ、取り返しにいく?」
お兄ちゃんの言葉に私は目を瞬かせた。
「取り返しにって」
持ち物検査で没収されたものは基本的に返ってはこない。ほとんどが処分されてしまう。だから、この場合の取り返すっていうのは
「だから、学校にちょっとお邪魔して、返してもらうのよ」
「それって、盗みじゃん」
「あらやだ。買ったのはあんたなんだから、ただ返してもらうだけじゃない」
兄の言葉に私はしばし悩んだ。
はじめて買った、私だけの口紅。未練がないわけではない。むしろ、未練はたらたら。けど、もし捕まったら? 停学とか、やばいことにならないかと考えること一分。私の心は決まった。
「ちゃんと取り返せる、かしら」
「たぶんね」
兄がにっこりと白い歯を見せて笑った。悪魔の笑みだ。私は蛇に騙された哀れなるイヴの気持ちになった。
太陽は沈んで夜になった。明るい街中を私と女装したお兄ちゃんは歩いて行く。お兄ちゃんにちゃんと変装しなさいといわれて二人揃ってサングラスをかけて、帽子をかぶる。
街中を歩いていると、たまたま男が近づいてきてお兄ちゃんに声をかけてきたのに私はびっくりした。お兄ちゃんはにこにこと笑いながらわざと低い地声で「ごめんなさい」なんていって声をかけてきた男の人をからかった。
私のお兄ちゃんは、一応、名前を十人のうち七人は知っている名門に通っている、文豪やら首相やらをいっぱい出しているエリートの通うところだ。エリート中のエリートであるお兄ちゃんはスポーツもそこそこに出来て、生徒会長なんかやりつつ、絵なんかも描いてと多才の天才。神様は本当に無慈悲にも一人の人間に三物も四物もお与えになったわけだ。お兄ちゃんにいっぱいあげたせいで、妹のことはみんなころりと忘れてしまう。顔は、まぁ、そこそこで、成績もそこそこな私が出来たというわけだ。よく出来た兄がいるというのは何事も厄介だけども自慢でもある。
私はお兄ちゃんが自慢だった。小学生のときまでは。中学になると、お兄ちゃんの妹というだけで、妙に注目されることもあって、随分と肩身の狭い思いをしたのに私は女子高を選んだのだ。兄が唯一行けない世界で、自由を謳歌してやろうと思えば、ある日突然に、兄は私の世界にも片足だけはつっこんできた。
今の形で。
なんとなくだが、負けていると思う。女装した兄は声をかけられるのに私は声をかけられないとは。
そもそもお兄ちゃんが女装をはじめたのはいつだったのか正確には知らない。私が高校に入ってから、夜中にごそごそと音がするのを不審に思っていたのだが、それは風の音とか、そういうものかと思って深く考えてこなかった。あの日までは。
夜通し本を読んでいて喉が渇きに台所に行ったとき、なんだか白いものがふわぁと動いていたのにお化けかと思って叫びそうになった。叫ぼうとすると、口を塞がれた。
その白いものが女装した兄だったわけだ。
なんで、どうしてという驚きと共に、あまりの美女ぷりに呆気にとられてしまった。本人が言うところでは、高校のときの歓迎会の出し物で女装したら、意外に楽しくて癖になった、とのこと。
「家でも学校でも優等生って疲れちゃったしね」
などとおねぇ言葉で言われて、私は血と肉を分けて同じ胎内から出てきたよしみと兄妹の情けとしてお兄ちゃんの女装癖は誰にもいわないと誓った。もし言ったら父と母は卒倒してしまうかもしれない。老い先短いかもしれない両親に余計な気苦労はかけたくないという子供の愛だ。
「ついたわね」
「うん」
赤煉瓦に覆われた学校は堅牢で、こうして夜に見ると不思議な感じだ。光が一つもない建物なんて、きっと、この建物くらいだ。
一応、お嬢様高校なので学校の居残りはコンクールや文化祭のとき以外は許可されていない。
「じゃ、いきますか」
「うん。けど、どうや」
鉄で覆われた入り口をどう越えるかと思えば、お兄ちゃんは悠々と乗り越えてゆく。ミニスカで、それはやめてよと私は抗議したくなった。中身はしっかりと男性用パンツだし。
「ほら、綾もいらっしゃい」
「パンツ、見ないでよ」
私が言うと鉄を隔てた先にいるお兄ちゃんが、ぷっと笑った。
「悪いけど、私、そんな趣味ないから」
「どういう趣味よ」
「近親相姦」
「馬鹿」
私は言うと、鉄に手をついて、うんしょこらしゃっと登った。なんとか上まで登ると、つい周りを見てしまう。遠くへと視線を向けると、きらきらときれいに光が輝いている。そう思ったとき、ぐらっと体が揺らいだ。うそ。と思ったときには落ちた。
痛いだろうな、頭、打ちませんようにとお願いしたら、あっさり叶えられた。
「あっぶなーい」
「さ、サンキュウ」
お兄ちゃんに見事に受け止められてしまった。胸がどきっとしたが、私には近親相姦の趣味はないのでぐっと耐えた。
「昔もこんなことあったわね」
「昔?」
「そう、小学生の頃、あんた、いっつも私の後ろについてきて、木登りして、降りられなくってさー、びーびー泣いたの」
「そんな昔のこと、忘れたわよ」
「私、ちゃんと覚えてるわよ。泣いてるあんたを受け止めてあげたのよねぇ。そのあと手をひいて帰ったのよ」
「忘れといてよ。そんな昔のこと」
「そのころ、かわいかったわ。いつからか、なんかよそよそしくなってさ」
お兄ちゃんがそっぽ向いて言うのに私は下唇を噛み締めた。それは、なんとなく優等生のお兄ちゃんと一緒にいたくなくなっちゃったからだよ。やっぱり多少の劣等感が刺激されたわけで。男と女の違いとか、年齢の違いとか、そういうので、お兄ちゃんがすごく遠くにいるみたいで、傍に居辛くなったわけで。
私は、そういうの言えずにすたすたと歩いた。お兄ちゃんも何も言わない。そのまま二人揃って校舎に歩いて行く。昼間と違って静かだ。
「どうやって建物の中にはいるの」
「あら、簡単よ」
なんとなくだけど、いやな予感がする。
「一応いっとくけど、ガラス割るとかはナシよ」
「器物破損させるような人に見える。私が」
見えるから釘を刺してるんだけど。
くすくすとお兄ちゃんは、まるで美女のごとく――本当に見た目だけは美女は、下駄箱のところに歩いていった。下駄箱の前は透明なガラスをはめ込めたドアがある。もちろん、鍵は閉められている。兄は、そこにかがみこんだ。髪の毛をとめているピンを取り出した。肩くらいまでかかりそうな長さは、どこの学校でも校則違反だろうに、一体、どんなあくどい手をつかったのか、お兄ちゃんだと誰も注意しないらしい。
「そんなことして開くわけないよ。どこかのテレビじゃないんだから」
「やってみないとわからないでしょ」
「無理無理」
私が鼻で笑うと、かちゃという音がした。お兄ちゃんがドアに手をかけと、ドアが開いた。
「開いちゃった。私、泥棒の才能あるのかも」
「そんな才能いらない」
忘れてはいけない。兄は、なんでもそつなくこなす人だ。
ドアを開けて私たちは校舎の中にはいった。ここからは私が案内しないといけない。
私はソックスのままぺたぺたと歩くのに、素足のお兄ちゃんは冷たいと文句を小言を漏らしつつもついてきた。
「ねぇ、今回はなんでつていてきてくれたの」
「なにが?」
「だから、口紅強奪に」
「あら、大袈裟にいうものじゃないわよ。ただ返してもらうだけじゃない」
くすっとお兄ちゃんが笑う。
まぁ、確かに、そうといえばそうだけどさ。
「私さ、はじめて買ってもらったのが口紅だったの」
「はぁ?」
「彼氏に買ってもらったのよ」
私はあまりのことに絶句した。まさかとは思っていたけども。
「そのとき嬉しかったなぁって思い出しちゃって」
「私は反対しないから」
とりあえず、そう言っておく。
「ありがとう。けど、別れちゃったのよね。やっぱりなんかしっくりこなくって。私、こんな格好するけど、女の子好きらしいわ」
白い歯を見せてお兄ちゃんが笑う。思わず、恋してしまいそうな笑みだったが、私には近親相姦の趣味はないので、ぐっと耐えた。それによく考えたら、お兄ちゃんってかなり特殊な思考な持ち主なんだから、見た目に惑わされちゃだめ。
「けどね、はじめて自分の趣味の格好を他人に受け入れてもらって、貰ったものって大きいわよね。私、それがすっごく大切で、ちょびちょびつかってるの。まだあるのよね」
「それって、今つけている、それ?」
私はちらっと横にいるお兄ちゃんを見た。
お兄ちゃんの唇を赤く染めている、口紅。
ふふんっとお兄ちゃんが肩を竦めて笑った。悔しいくらいに、いろっぽい。たぶん、私では、絶対に無理。
「だから、あんたにも大切にしてほしいのよね」
「なにを」
「自分のために買った口紅を」
お兄ちゃんがそういって私をじっと見る。
「で、今日、それをつけて、誰に会う予定だったの」
うっ。そういう話題になるか。
私は目を泳がせた。手だけはポケットの中にある携帯電話を弄ぶ。
「ただ自分のために買っただけよ」
「あらそう? お兄ちゃんはちゃんと言ったのに、自分は言わないんだー。やーね」
「うっ」
「お兄ちゃん、反対したりはないわよ。野生のゴリラみたいなの連れてきても、髪の毛伸び放題のヲタクを連れてきても、ましてや中年でも、もしかしたら女の子でも、宇宙人でも」
「ちょっと、山下さんは、そんな人じゃないって」
「あ、山下なんていうんだ、ふぅん」
しまった。口が滑ったと思ったけど、にやにやと笑うお兄ちゃんを見て私はため息をついた。
「今度、紹介する」
「いいわよ。審査してあげる。可愛い妹をかっさらう男だもんね。女の姿で誘惑してパンチの一つでもしてやろうかしら」
「ちょっと、本当にはしないでよ」
「どーしようかしらー」
わざとそっけなく言いなからお兄ちゃんが一歩先へと歩いて行く。二歩前へ出たあとお兄ちゃんが振り返ってにっこりと笑った。男の人にしておくには惜しい。本気で私はそう思った。近親相姦の趣味はないけど、もしお兄ちゃんが男だったら危なかったかも。
「あ、ここ、ここ」
危ない道にいかないためにも私はわざと声をあげて言った。
相談室と書かれているのにお兄ちゃんが、ドアに手をかける。
「こういうのってコツがいるのよねぇ」
「はぁ?」
「まぁ、みてて」
そう言ってお兄ちゃんがドアを上下に揺らしはじめる。これで鍵をずらして開けようという魂胆らしい。私が小学生のときに忘れ物して教室に鍵がかかってるとき、職員室に行くのが面倒だって言ってお兄ちゃんがこうやって開けてくれたことを思い出す。
がたがたという音がやけに大きく響いてくるのに私はじっと見ていた。
「ねぇ」
「なぁに」
「女装って楽しい?」
今までわざと聞かないでいたことを私は尋ねた。こんなときでも無い限り、こんな風に会話できないように思えたからだ。
「楽しいっていうか、なんか新しい自分ってかんじ? そもそもさ、なんで男はだめなのかしらね。スカートとか」
「そりゃあ、男がスカートはいてたら、気持ち悪いじゃない」
「何でー、私、こんなにも似合ってるのに。うちの学校にさ、男女平等ならば、男性もスカートはいってもいいってあればいいと思うの。男子の制服って地味で、かわいくないのよね。女子にたいして」
そりゃ、あなたはいろいろいな意味で男性という生き物の規格外だもの。
「だって、よく考えてよ。お兄ちゃん、お兄ちゃんの同級生たちが、みーんなスカートはいてるの。それって耐えられる? 濃い無駄毛の足でさ」
「んー」
「それにそこらへんのおじさんたちもよ? 髭生やしたおじさんや、ごっつい系の人やイケメンがスカートはいてたら、それだけで見ているほうの衛生面上よくないでしょ」
「あー、それは、たしかに」
「思いとどまっていただけましたか?」
「うん」
今回だけは素直にお兄ちゃんは頷いてくれた。
私のおかげで、この世の恐ろしい間違いが正された。
「あっ、手ごたえあり。開いたわよ」
「オーケイ」
私とお兄ちゃんは暗い部屋の中にはいった。電気をつけたいけど、そんなことしたらすぐにばれちゃう。
暗がりのなかで、こけそうになったのにお兄ちゃんが私の腕をとって支えてくれた。
「もう、だめな子ね」
お兄ちゃんが言いながら、懐から小さなライターを取り出した。
「用意いいじゃん」
「まぁね」
「吸ってるの?」
「時々ね」
ふぅんと私は言った。お兄ちゃんは、いろいろなことをしてるんだ。良く知っていると思っていたけど、実は知らないことのほうが多いのかもしれないと改めて考える。
「あれじゃない」
部屋の右手の棚のなかに生徒から没収したであろういろいろなものが置かれている。私はそのなかから自分の口紅をとった。
私の。
そう思うとぎゅっと口紅を握り締めた。本当は、これをつけて、彼に会いに行こうって。先生に散々小言を言われて、遅くなったのに、むしゃくしゃして、泣きたい気持ちで、もう今日は会えないってメールをいれてから、まったくメールは帰ってきていない。泣きたい気持ちになる。
「帰る?」
「うん」
頷いたと同時に、がらとドアが開く音がした。驚いてふりかえった。
「なにしてるんだ」
それはよく下校時に見る警備員のおじさんだった。
私はげっと思って目を丸めた。お兄ちゃんは素早くライターを消すと、ぬっと警備員のおじさんの前に出た。
「ごめんなさいね」
地声に警備員のおじさんが驚いたようだ。
お兄ちゃんが警備員のおじさんを突き飛ばして、私に手を伸ばしてきた。私は慌ててお兄ちゃんの手をとった。どんなときもお兄ちゃんは、私に手を差し出してくれた。それを私が無意識に掴むのをやめてしまったのだ。お兄ちゃんは、いつも手を伸ばしていてくれたのに。それだけ成長したってことかもしれないし、いろいろと無駄なもんが私についちゃったのかもしれない。脂肪とか、脂肪ね。
お兄ちゃんは、あのころと、まったくかわらないのに。それがちょっと羨ましく思えた。
「本当にごめんなさいねぇ。おじさま」
お兄ちゃんがウィンクを一つすっころんでいる警備員のおじさんに投げて走り出す。
私たちは廊下を走っていくのに警備員のおじさんが何か叫んでいるけど、無視した。なんだか無性に可笑しい気持ちになってきて私は笑いながら叫んだ。
「お兄ちゃんって素敵かも」廊下に私の声が響いた。
「あら、知らなかったの?」
「うん。今、気がついた」
私は素直に頷いた。おなかは痛くなったけど、全然苦しくない。そのまま建物を出ると、懐にある携帯電話が軽く震えた。私は慌てて取り出すと、彼からメールが入ってた。そっけなく「大丈夫?」だった。私は大丈夫。心の中でかえしておく。家に帰ったらメールをしよう。彼にちゃんと。
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