バレンタイン短編集２０２２

様々なジャンルを書くことに定評がある無月さん。
そんな無月さんは、今年のバレンタインシーズンにおいては、ぽんぽんお話が思い浮かんだそうな。
そんなわけで、はっちゃけたものから正統派のものまで、豪華4本立てでお届け！
シチュエーションも長さも、はっちゃけ具合も様々。この小説を開くだけで、無月さんの幅広いジャンルの射程範囲を堪能できますよ！

リアルバレンタインにいい思い出がなかった私ですが、こちらのひとつひとつの物語を読ませて頂きながらバレンタインっていいな‼︎ と思いました。

ネタバレ的なものは書けませんが、私が1番にほっこりしたのはバレンタインの次の日のお話でした。こんな日があるのもバレンタインの大きな魅力だなぁという思いです。

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（172文字）

（1話）
たぶんわたくしみたいな、せっかちな女子だったのでしょうね、
シュウくん、朝からチョコもらって浮かれてるよ。
シュウくんにチョコあげようと思っていた主人公は
ちょっぴり悲しい。
いや、逆にラッキーだったかも、
だってチョコを渡す前に結果がわかったんだもん。
ショックも少ないはず。
そんな風には考えられるものではありません。

かわいらしい短編です。

（2話）
女子にモテることはあきらめた
寂しい男たちの賢い戦略。
友達のイケメンがイケメンすぎる。

（3話）
甘党の似たもの夫婦のお話。

（4，5話）
完璧な先輩というキャラの創造がキャッチー。
わたくし勝手にペキセンという呼び方を…続きを読む

かつての「かい人21面相」じゃないけど、私はどちらかというと、こういうイベントには御縁のない人間のまま、50年以上生きております（苦笑）。

だけど、人のすることにケチをつけたり、まして邪魔したりしたことはない。というか、ちょっとはうらやましいのか、と言われそうですけど、別にそんなことは、ないねん（ということで）。

中学生の頃、あのかい人21面相の脅迫状のバレンタインデーへの批判には密かに拍手喝さいを送っていました（もちろん、あの犯罪行為を賛美する気は毛頭ありません）。
でも、それってひょっとして、このようなバレンタインの物語に対する、あこがれの裏返しだったのかもしれないと思い出した、今日…続きを読む