ここからSSになります

第29話 美人姉妹のバーニーガール

 ここからはSSになります。

 引き続きお楽しみください。


☆☆☆


「ふふふ。ついにこの時が来たわね。姉さん」

「そうね」


 美人姉妹がニヤニヤと笑みを浮かべながら着替えをしていた。

 するするとシースルーワンピースを脱ぐ。

 そして、美人姉妹はバニーガールの服を着て、その頭にウサギの耳をつけた。


「さぁ、行きましょうか。誠司君の部屋に」

「そうね」


 バニーガール姿になった美人姉妹は誠司のいる部屋へと向かった。


「誠司君~♪」


 扉をバッと開けて奈美は部屋の中に入った。


「な、何て格好してるんですか!?」


 美人姉妹の恰好を見た誠司は目を見開いて驚いた。


「何って、見てわからない? バニーガールよ♡」

「どうかな? 似合ってる?」


 二人はじりじりと誠司のいるベッドへと歩み寄っていく。


「可愛くない?」

「何も言ってくれないの~?」


 ベッドの上に乗った二人はさらに誠司に詰め寄る。


「今更何を恥ずかしがることがあるの? 昨日あんなに激しく愛し合ったのに♡」


 響子は妖艶に笑い誠司のことを誘うような目つきで見つめる。


「そうね~♪ 昨日の誠司君は凄かったわ~♪」


 昨夜のことを思い出し奈美は幸せそうに笑った。


「もぅ、からかわないでください! てか、なんでバニーガールになってるんですか!?」

「なんでって誠司と一緒に着ようかと思って」


 そう言って響子はもう一枚のバニー服を誠司の前に見せびらかした。


「き、着ませんからね! 絶対に!」

「え~。誠司の生バニー姿見たかったのにな~」


 誠司がそう言うことが分かっていた響子はわざとらしく頬を膨らませた。


「ま、誠司が着てくれないのは分かってたんだけどね」

「そうだね~。ただたんに私たちが着たかっただけだし。着て誠司君をからかいたかっただけだし」


 奈美は慌てふためいている誠司のことを見て楽しそうに笑っている。


「慌ててる誠司君って本当に可愛いわね~♪」

「ほんとね。可愛いから、ついからかいたくなっちゃうわ♡」


 昨夜までの誠司だったら、からかわれタラそれで終わりだった。 

 だが、今の誠司は違う。一皮むけた誠司はからかわれっぱなしでは終わらない。


「分かりました。二人がそのつもりなら僕だって容赦しませんからね」

「へぇ~。何してくれるのかしら?」


 響子は目を細めて誠司のことを見た。


「二人には僕と同じ目にあってもらいます」

「というと?」

「これから二人の写真撮影をします。もちろんその姿で」


 誠司の精一杯のからかい返しだったが、その程度では二人は動じなかった。

 むしろ、乗り気になって「いいわよ」と声をそろえて返事をした。


「さぁ、どこからでも撮ってくれてもいいわよ? 誠司が撮りたいポーズがあるならそれもしてあげるわ」

「随分と余裕そうですね」

「余裕に決まってるじゃない。ねぇ、奈美」

「そうだね~」

「私たちはもうすべてを誠司に見られたんだから。今更恥ずかしさなんてないわよ」


 そう言って口角を上げた響子の表情は余裕たっぷりだった。奈美も同じように笑っている。


「ほら、誠司君。好きなだけ私たちの写真を撮っていいわよ♪」


 奈美は誠司にその綺麗な谷間を見せつけるように四つん這いになった。

 結局、二人のことをからかおうとしていた誠司がからかわれることになった。

 そんな二人との撮影会は数時間続いた。


☆☆☆


 






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