第5話 勇者召還 ? ②


「 俺様の 出番だな」


王子は 張り切って 出てきて 手をかざした






なまえ ダイオオサカ プリンス


しょくぎょう 見習い勇者(残念勇者)


れべる 2(54)


ちから 10(950)


すばやさ 10(1500)


みのまもり 10(8000000)


かしこさ 3


こうげきりょく 10(840)


しゅびりょく 10( 10000000)










「だっ ダメです 勇者は 勇者でも 『見習い勇者』です


能力も 村人より 低い位です 」





王様は 頭を 抱えて


「 どっ どれほどの 手間 と 費用が かかっていると 思っているのだ


全員 ハズレ だと


ホーガン どう 責任を とるつもりじゃ



それよりも こやつらを どうしてくれようか 」




すると ホーガンが あわてて


「 私の 事は ともかく この者達に 危害を

加えるのは いけません


禁忌を 破った上に 召還した者を 害したら 女神の怒りを買い 王族 貴族は 魂まで

滅ばされますぞ


どうか 怒りを 押さえてくだされ 」




王様は 頭を ひくつせながら


「 では どうすれば よいのだ ! 」




そうすると 貴族の 一人が 出てきて


「 おそれながら 王よ ある程度の資金と 武器を渡して 放逐するのが よろしいかと 進言します 」














一方 その頃



( くっ 苦しい お腹が よじれる)

私は 笑いを 堪えるのに 必死だった



( かしこさが 『3』隠蔽スキルが

発動してないから あれが 本当の 能力なのよね


それにしても かしこさが 『3』とは

阿保だ 阿保だと 思っていたけど ここまでとは 流石に 大笑いはしないけど)


私は 茜 や 薊 を 見たら 二人共に 笑いを

必死に 押さえていた


そして 王子は 膝を 着いてうなだれていた



「 俺様が 見習い勇者だと いや 本当は

『残念勇者』なんて 俺様の 何処が残念なんだ 」





暫くすると 召し使い(?)の人がきて

それぞれ 僅かな 銀貨と 武器を 渡してきた


「 国も 財政が 苦しいので これで許してくれ」


などと 言っているけど 王族達は 肥太り

悪趣味な貴金属を沢山 みにつけている


貴族 も 騎士達 も 煌びやかな 姿を している


いったい どこが 財政が 苦しいのかと

別の意味で苦笑した



武器の 方も 『錆びた剣』が ひとつ

『 木の盾』が ひとつ

『 錆びたナイフ』が三本



ダメだ この国は……早いとこ 出ていった方が よさそうだ


私は 茜 や 薊 に アイコンタクトを して

未だに落ち込んでいる 王子を 見ていた

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