無限ループのはじまり

嫌な予感は的中した。

これ、どう躱してもあの手この手で話摩り替えてやるしかなくなるのでは。


『キミがこれを読んでいるということは、私はということだ。

……ミステリーによく見る文章だとキミは笑っているだろう。

だが、残念ながら冗談ではないのだよ。

私は仕事だが、

私にはの真に求める事柄に辿り着けなかった。

直にキミの元にもが現れるだろう。

先にはっきり言おう。

関わらなければ巻き込まれることもないからだ。

私は刑事だから引き受けざる得なかった。

キミは選べる職業だ。

で理解なんてしてみろ、ぶっ壊れるぞ。

なのだから。

……

キミのパートナー失格のロバートより』


ロバートの手紙はこう書かれていた。

長くもないから丸暗記した。

頭に入れておけば見れなくともいつでも思い出せる。

……時すでに遅し。

引き受けるまで引き下がらないだろう。

疑うな、考えるな、常識なんてないとは突飛もない。

関わることを想定しながら肝心なことが書かれていない。

ロバートはコレを捜査したはずだ。

だが、あしらわれて紹介されたこちらに来たと告げている。

ロバートは最近───?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る