EP038 Confession

私は遂に二人に全てを話す事を決めた。


今二人は私の部屋に居て落ち着かない様子で猫達を撫で撫でしている。何かしてないと落ち着かないのだろう。


「それじゃ話すね」


『ちょっと待った』

リンリンがいきなり話の骨を折る。


「もう何?折角今話し始めたのに〜」


『いや〜心の準備が整わない』

『まずさその話って良い話?悪い話?』


「どっちかと言えば良い話かな?」

「でもこの話を聞いたらもう後戻りは出来ないけど」


『えーーーー!』

『エーーーー!」

二人の声が揃っているwww


「もう先進めるからね」

「二人は最近TVやニュースで話題のギルドの話聞いた事あるでしょ」


『ああ、』

『うん。』


「その話の中でステータスが解放されると新しい能力が得られる話も知っている?」


『それなら良くクラスの皆んなが話しているの聞くけど。ちょっとオカルトっぽい話じゃないの?』


「三日月は?」


『私は冒険者のなりたい!』


なんとまさかのカミングアウト。

リンリンがこいつマジかと言わんばかりに三日月を見ている。


三日月は異世界物やなろう系に精通しているからそう思うのは自然だ。


『もしかしてレイちゃん冒険者になるの?』


「違うけど二人はそのステータスの話しをどう思っているかなと…それで本題に戻すよ」


「実は私ステータス、、、が、、、見、、、れ、、、る」


『えーーーーーーーー!』

『エーーーーーーーー!』

今までに1番の大きな声で二人がハモった。


『マジか?』

『本当に?』


『なんで?』

『いつから?』


『どうして?』

『何を?どの様にして?』


『誰かの仕業?』

『何を食べた?』

と質問攻めにあった。


そして夢の話をして今いる。

アスカやマリアと出会ったと話した。


またしても


『えーーーー!』

『エーーーー!』


今までワシワシしていた手が止まる。


『大丈夫だからアスカもマリアも拾われ猫だから喋らないし、特殊な能力を出したりしないから』


それでも二人はそっと猫を床に置いた。

アスカとマリアは伸びをして部屋を出て行った。


一旦飲み物をそれぞれ口にして話を再開する。


『それでそのオーブってやつを拾ってからステータスが見れる様になったのか』

『そんな物騒な物が神社に落ちてるのか恐ろしい』


母親は返して来なさいと言ったけど神社の神主さんへ届けたら忘れ物届けは出て無い。

神主さんも若かりし頃に同じ様にオーブを拾ってたぬきを飼い始めたと話した。


『え?』

『たぬき?』


「ああ、たぬきはややこしくなるから置いといて…」


それはきっと自分に向けてご神木が授けた物だから大切にしなさいと言われ持って帰って来たと話した。


「此処まで聞いてどう?」


『上手く出来た話だな』

『わくわくが止まりませんの続きを…』


リンリンはまだ信じて無い。

三日月は目がやばい!完全に此方側だ。


「それじゃあ信じてもらう為に今から武器を出すから驚かないでね」


『武器?そんな事あるの〜』

『ぶ、ぶ、武器ですか。なんだろうなんだろう…ぶつくさ…』


三日月、だから目が怖い。


立て掛けてあるギダーケースを床に置いて皆んなに向けて開ける。


『??何にも無いけど』

『武器…無い…』


「あ!ごめん今は普通の人に見えない様にしているんだった」


「はい!どうぞ」


『えへーへーー!』

『エへーヘーー!』

そろそろ声が枯れて来た様だ。


『此れ銃じゃないのやばいくない』

『武器!しかも銃!おーーファンタジー!』


三日月が

『此れ触ってもいいですか?』


そりゃガンマニアには堪らないだろう。


「どうぞ弾は抜いてあるから」


『ふひゃーーーー此れかっこいいーーーー』


*スナイパーライフル

Rank:S+

武器:クレーバー.50/スナイパーライフル

射撃:ボトルアクション

ダメージ:145

弾薬:専用

装弾数:4

射程距離:539


『此れもしかしてAPEXの武器でしょうか?』


「流石だね三日月3曹」


『はい!ありがとうございます』


リンリンはとんだ小芝居が始まったと顔に出ている。


『凄いですね。かっこいいです』


いつの間にか姿見でポーズォ決める三日月をリンリンはこいつやばいやつと思い見ていた。


『まあ、モデルガンを見ただけでは信じろと言っても無理があるよレイ』


でもさ、あれと言ってレイは三日月を指差す。


あれは別だよとリンリンは言う。


「もうしょうがない。此れを出すか」


机の引き出しからオーブをひとつ取り出して二人に見せる。


『またこんなもんまで用意して随分と凝ったな』


未だに信じないリンリン。

三日月の動きが止まった。

リンリンが持っているオーブをガン見。

口がパクパクしていて怖いよ。


「そのオーブがステータスを解放してくれるんだよ」

「使い方はオーブを顔面で割るんだよ」


『顔面で?割る?』

『おいおいどう言う事?』


『他に方法は無いの?』


私の時は落としそうになって頭にぶつかって…


『あるよ普通の方法』

と三日月は試した。


『きっと俺は勇者になるぞ!』

『ひらけごま!』

『うーやーたー!』

『ハックション!』

『ファ〜〜ァ?』


「なんか恥ずいんだけど」


『かこのたまご硬いの?』


リンリンが額で硬さを確認した時!

オーブは光の粒子となって消えた。


『あ!あーー私のファンタジーが…』


月城リンは

ステータスを解放しました!

スナイパーのジョブを獲得しました!

遠距離戦闘Lv1を取得しました。

それによりランダムガチャ初期装備品が送付されます。


『!?ステータス』

『レイ!なんか変な声が聞こえるけど…』


「きっとステータス解放されたからだよ」

「ステータスと念じて見て」


(ブォーン)


いきなり目の前半透明のボードは現れゲーム画面で見るステータスが表示された。


『何これ?レイ!』

『なんか薄い板みたいなのがあるけど』


「それステータスボードだよ」

「自分の能力値が表示されているはず」

「因みに自分以外は見えてないから他の人に見える様にも出来るけど基本的にステータスは他人にホイホイ見せるのはNG!自分の能力値、弱点を知られてしまうからパーティーの仲間や本当に信用出来る人だけだよ」


『分かった。じゃあ見て教えてくれる』


三日月さんはオーブが無くなったしまったショックからまだ立ち直れない様子。


Name名前:月城リン

Code nameコードネーム:#002リンリン

Jobジョブ:スナイパー

Levelレベル:LV1

Experience point経験値:ー


HP体力:15

MP魔力:16

STR力:9

DEF守り:10

AGI素早さ:12

DEX器用さ:12

INT知力:15

LUK運:10


Coinコイン:0枚

Karmaカルマ:0

SKILLスキル:

身体強化Lv3

防御壁Lv2

遠距離戦闘Lv1

Equipment装備:ーNon


「リンリン凄いよ!」

「初期の能力値が私の倍はある項目が多い」

「流石運動部、しかもレギュラー!」


『そこレギュラーいるか?』


「やはりバスケ部だから?」

「攻撃系より防御系の数値が高いけど…」


『バスケでディフェンスは得意だからな』


「そうかそこん所も加味されのかな」


二人でステータスボードを見ていると三日月の意識が戻って来た。


『ずるい!です〜』


私も私も見せろ見せろと五月蝿い。

三日月はベットに登って二人の間からステータスボードを覗いた。


『此れはまさにファンタジー!』

などとぶつくさ後ろで言っているが放っておく。



『なあ、レイステータス解放したからって何か力が漲るとか何にも変化ないんだな』


「うん、ただ自分の能力値が見れるのと今後自分の能力が強化され易くなるみたい。変化は此れからだよ」


『ふん〜〜そうなんだ』


『お届け物です!』


「あ!届いたよ」


『え?何が』


Ameizonからリンリン宛てに荷物が届いた。

『え!?』

何か頼んだ覚えは無い結構大きな荷物だ。

送り主の記載は無く荷姿には精密機器と書いてある。


恐る恐る箱を開けると

何かのソフトケースが1つと

バードケース2つ入っていた。


開けてみるとそこにはライフル銃が入っていた。


『本物か?』

重さもかなりあってモデルガンでは無さそうだ。


Special Equipment


Rank:SS+

武器:M4A1/アサルトカービン

作動方式:ダイレクト・インピンジメント方式ロータリーボルト式

ダメージ:95

弾薬:5.56㎜×45㎜

装弾数:20(STANAGマガジン30)

射程距離:500


『なんかメモが入っている』

ジョブカード:スナイパー

備考:武器を用いてカルマを獲得しろ。スナイパーライフルには専用の弾薬を装填してターゲットに命中させろ。パーティーで敵を撃て!


「やったね!リンリン!」

「此れ当たりだよ。レア武器SS+だよ!」


『あ、あ、凄いやつなんだ…』


『そうだ、リンリンはゲームとかサバゲーとかモデルガンとかには疎いんだった』

つい三日月と同じ目線で話してしまう。


「まあ、後で詳しく説明するから此処まででリンリン、三日月共信じてくれた?」


『まあ信じざるを得ないかな…』

『ファンタジーです!』


三日月は最初からこっち側か。


「二人に説明するから」

「ほい!三日月!キャッチして!」


『あ、あら、あれ』

(ゴチン)


キャッチ損ねて見事なまでにおでこにジャストミート。

光の粒子となって消えた。


「やっぱりおでこで割るんだよ」


三日月マヤは

ステータスを解放しました!

スナイパーのジョブを獲得しました!

中距離戦闘Lv1を取得しました。


Name名前:三日月マヤ

Code nameコードネーム:#003マヤ

Jobジョブ:スナイパー

Levelレベル:LV1

Experience point経験値:ー


HP体力:5

MP魔力:18

STR力:4

DEF守り:4

AGI素早さ:5

DEX器用さ:35

INT知力:55

LUK運:25


Coinコイン:0枚

Karmaカルマ:0

SKILLスキル:

戦略分析Lv3

レーダー探知Lv1

装備錬金Lv1

中距離戦闘Lv1

Equipment装備:ーNon


それによりランダムガチャ初期装備品が送付されます。 


『お届け物です!』


「あ!届いたよ。三日月」

「取って来て」


『あ、はい!』


Ameizonから三日月宛てに荷物が届いた。『え!?』

頼んだ覚えは無い結構大きな荷物。

送り主の記載は無く荷姿には精密機器と書いてある。


箱を開けるとリンリンと同じく

何かのソフトケースが1つと

バードケース2つ入っていた。


Special Equipment


Rank:S+

武器:ランベージLMG/ライトマシンガン

射撃:ボトルアクション

ダメージ:135

弾薬:専用

装弾数:28/32/34/40

射程距離:300〜400

アタッチメント

バレル/反動減(大)

ストック/取り回し(早)、揺れ抑制(中)、リロード時間(短)

スコープ/可変ズーム、中距離用

*現在弾倉34装着


『レイちゃん!ゲキやばです』

『私倒れそうです…』


「がんばれ!三日月3曹」


『はい!』


「それで、、、どこまで話した?」

「あーステータスボードまでね。この武器は人は殺せない武器なの、えーっと、なんて言えばいいのか、やって見た方が早いか!弾に特徴があって…」


Ammunition弾薬

弾薬A:不満、焦り、嫉妬、軽蔑、欲望、

弾薬B:劣等感、諦め、

弾薬C:後悔、罪悪感、苦悩さ


Special特殊弾薬

弾薬X:殺意、恨み、怨み、憎しみ、憎悪

弾薬Y:不安、恐怖、苦しみ、悲しみ、絶望


「ライフルのスコープを覗くと人々の頭の上にターゲットマークが現れてそれを類似性の弾で撃つ事でミッションがクリアして経験値やcoinやkarmaが貯まってお買い物出来る的な。的な?」


『て、き、な?』

『レイちゃんまるでゲームみたいだね』


「そうそう!ゲームみたいな物」

三日月は私とゲーム友だから説明不要。

リンリンはぽかーんとしてる。


『まあ、何となく分かった』


「じゃあ、ちょっと外見て見ようか」

窓から二人はライフルの先端を出してスコープを覗く。


『本当だ!ターゲットマークあるな』

『本当です!』


「人は何かしら悩みを抱えたり、ストレスを抱えたりしているから大体はターゲットマークは見える。たまにノーストレスの人いるけど」

いいよねお気楽で。


今弾薬Aが入っているから弾倉と同じカラーのターゲットマークを撃ち抜いてみて。

他に当たっても大丈夫だから。


(パン、パン!)

三日月は躊躇いもせず撃ち抜いた。

ゲーム感覚だろう。


リンリンも恐る恐る

(パン!)

1発で当たった!


二人はそれぞれ

Gain獲得

Experience point経験値:3P

Coinコイン:3

Karmaカルマ:1

を獲得した。


もちろんこれくらいではレベルは上がらない。


『レイ?これはいわゆる世直しスナイパーってやつ?』


「まあ、そんな感じかな…」


「魔物はダンジョンじゃなくてサバゲーフィールドにいるの。街中には出てこないから安心して、けどミッションが発動するとライフルが必要だからいつも持って歩いて!」


『これ持って行くの?』

『だからレイ、最初見た時ガールズバンドでもやってるのかと思った』


「ケースごと見えなく出来る見たいだし、重さも感じないから持って行ってる」

「レベル上げたいし」


『おけ、分かった』

『レベル上げる…』


「皆んなにステータス解放して貰ったのは他でもない、私とパーティーを組んで欲しいの!パーティー組んで一緒に攻略して欲しい。お願い!」


『此処まで話を聞いてしまったら戻れないしな、いいよ!』

『レイちゃん私、レベル上げる!』


「やった〜!ありがとう皆んな」


その後ケース内の小物、スマートウォッチ、スマホ、予備弾倉を説明してレベルが上がると開放される機能を説明し私のステータスボードで#GANSHOPを見たりした。

此処まで来ると二人はわくわくし出した。


今日は取り敢えず解散して後日レベル上げでサバゲーフィールドに挑戦する事になった。


リンリンにはプレステのゲームで感覚を磨く様に宿題を出した。

銃やフィールド内で使用する用語などをゲームで勉強する為だ。

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