EP06 In-person class

授業はOnlineになり

私にとっては好都合だった。

何せ去年から変な風邪が流行っている。

今のところ特効薬は見つかっていない。


私はぼっち系のコミ症でちょっとうつでゲーマーな私には面倒な他人と接しなくていいし、外に出るのも億劫な私は尚更リモート授業を拍手で受け入れた。


ジュンジュンは部活動が出来ないから

町内をひたすら走ったり

公園でシュート練習したりしている。


私なら頼まれてもやらないだろう。

お金を貰っても嫌だ。


あれからアラートがならなくなった。

ずっと家にいるから何も起きない。


たまには外に出たらと母親に言われ散歩に出た。

勿論ライフルケースは持って来た。


町外れの桜の古木がある神社に来た。

少し小高い丘の中腹にあり街を一望できる。


保温ボトルにコーヒーを入れて持って来たからベンチに座りながら飲んだ。


急に大きな旋風が吹いた。


(ビューーゥー)


桜の古木が震え緑の葉が舞った。

私は風で目にゴミが入るかと顔を顰めた。


その時


(ゴチン!)


「あ〜痛~い!」


頭に野球ボールサイズ石ころが当たり

足元に落ちた。

自分の頭が想像以上に石頭だと分かった。


頭を摩りながら石を拾い上げると

緑色の卵型の石ころで虹色の石ころと

同じサイズで色違いに見えた。


空の雲行きが怪しい…

天気が悪くなりそうだから帰る事にした。


境内まで戻ると?

白い子猫が近づいて来た。

母親が近くにいるだろうから触らない。

さよならと声を掛けて神社の階段を降りて行く。


白い子猫は付いて来る。

結局家までついて来た。


白い子猫はアスカと名付けた。


アスカは白猫の女の子で

足の左指先だけ薄っすら桜色していた。

はぁ〜かわいい~ましろい〜

お目めは薄いグリーンで

かわいいがダダ漏れしています。


「ねぇ!」

「お母さん~お母さん~」


『はーい、何、何。』


そこには白い子猫を抱いたレイが立っている。


『レイ?』

『今度は白猫ちゃん?』

『かわいい~わね。』

『どれどれ』


レイから白猫を抱き上げる。


母親もマリア1人だと可哀想とは考えていたようだ。


『レイ?』

『それで、この子名前は』


「アスカ!」


『え?今度はもう名前あるんだ』


「うん付けた」

「一応女の子とは確認したよ」


直ぐ動物病院に行って検査してシャンプーした。

お風呂は嫌いじゃない見たいだ。


マリアとご対面

最初はお互い距離があったが直ぐに戯れあって今はソファで一緒にくっついて寝ている。やっぱり一人っ子だと猫肌恋しいかったのかな。


私はひとりっ子だからよく分かる。

これでマリアは引き篭もりの猫コミュ障にならなく済む。


母親は家の中が賑やかになって喜んでいる。

早速チュールで餌付けしている。

マリアとアスカがチュールに群がる。

かわいいな2匹共。


私が学校の時には母親は何時も1人で家に居るから私より母親の方がずっと寂しがりなんだと気づいた。

今度母親とお買い物にでも行こうと考えた。


ちょうど欲しい物あるしね。

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