4.中節゠2/2

━─━─ № 4-107 (850) ─━─━

  〖すく〗(カ五段動詞)


く】⚠⛏  #1,126

 〈助ける〉の意。

 語源は〔く〕。

 「すくう」の語源。

 なお「たすける」の組成は〔ける〕であり、したがって「だすけ」と書いてしまえば{け}と重複してしまう事になるんだけど、なんでこんな言い回しが許容されちゃったんだろーなー。



━─━─ № 4-109 (852) ─━─━

  〖ながら〗(副助詞的名詞)


ながら】⚠  #1,127

 〈他の事柄と並行して〉〈例にならって〉の意。

 転じて〈例にならいつつも〉〈例に反して〉の意。

 組成は〔がら〕。



━─━─ № 4-111 (854) ─━─━

  〖かつ〗(接続詞)


つ】【かつ】⚠  #1,128

 〈他の事柄と両立して〉の意。



━─━─ № 4-113 (856) ─━─━

  〖また〗(接続詞的副詞)


た】【また】【また】⚠  #1,129

 〈もう一度〉〈さらに〉の意。

 転じて〈次回〉の意。

 組成は〔〕。


また】【た】【また】【た】⚠  #1,130

 〈あわせて〉〈同様に〉の意。

 転じて〈別途〉の意。

 語源は[た]。

 なお〔它〕は〔也〕の原字。


また】✗  #1,131

 字義不相応のため遣うことをすいしょうしない。

 なお〔又〕は〔右〕の原字であり、かつ〔有〕の源字。



━─━─ № 4-115 (858) ─━─━

  〖また〗(名詞)


また】  #1,132

 〈分岐〉の意。

 転じて〈しもまた〉〈かん〉の意。

 語源は〔た〕。


また】⚠  #1,133

 〈わきの下〉の意。

 転じて〈もつれ〉〈また〉の意。

 語源は[また]。



━─━─ № 4-117 (860) ─━─━

  〖くちゃくちゃ〗〖ぐちゃぐちゃ〗(サ変名容詞)


ちゃくちゃ】【ちゃぐちゃ】⚠  #1,134

 〈れているさま〉〈型崩れしているさま〉の意。

 なお[ちゃ]は〈湯の熱すぎで過度に苦くなり台無しとなった茶〉の意で、「ちゃむっちゃ」「めっちゃちゃ」「あっちゃちゃ」も同様。

 何かが不為だめになったことを嘆くときに言われる〝あちゃぱー〟〝あじゃぱー〟は「ちゃ」。


ちゃぐちゃ】⚠⛏  #1,135

 〈こんとんとして乱雑であるさま〉の意。



━─━─ № 4-119 (862) ─━─━

  〖とりとめもない〗(成句・形容詞)


めもい】⚠  #1,136

 〈押し留める所もない〉〈際限もない〉の意。



━─━─ № 4-121 (864) ─━─━

  〖しゅうらく〗(名詞)


しゅうらく】⚠  #1,137

 〈人々の集まりが土地に定着した状態〉の意。

 転じて〈人の住んでいる家屋が集合した状態〉の意。

 単純に住居が集合している状態を指すもので、〈より小さな行政単位〉を指す「村」とは異なる。


しゅうらく】✗  #1,138

 ほぼ同義であるが、より適切に[しゅうらく]を遣うことをすいしょうする。

 〔集〕が〈鳥が木にあつまる〉の意である一方、〔聚〕は〈人が群れる〉の意。



━─━─ № 4-123 (866) ─━─━

  〖ひすがら〗(副詞的名詞)


すがら】⚠⛏  #1,139

 〈日の照るあいだを尽くして〉の意。

 [すがら]は、盛りを過ぎて枯れ始めたさまを「すがれる」とう事にかこつけて提案をするもの。


過更すがら】⚯✗  #1,140

 語義不相応のため[すがら]を遣うことをすいしょうする。

 この表記では〈本日が過ぎ去り翌日が訪れて〉のような意となる。



━─━─ № 4-125 (868) ─━─━

  〖ぢべた〗〖じべた〗(名詞)


べた】【べた】⚠⛏  #1,141

 〈でいの露出しているような地面〉の意。

 転じて〈⦅衛生的でない⦆床〉の意。



━─━─ № 4-127 (870) ─━─━

  〖ふんだん〗(名容詞)


ふんだん】⚠⛏  #1,142

 〈絶えずき続けるさま〉〈ありあまるさま〉の意。

 語源は〔だん〕。


ふんだん】⚠✗  #1,143

 語義不相応のため[ふんだん]を遣うことをすいしょうする。

 この表記では〈切断されない〉の意となる。



━─━─ № 4-129 (872) ─━─━

  〖はむ〗(マ五段動詞)


む】⚠  #1,144

 〈食べる〉〈飲む〉〈飲食する〉の意。



━─━─ № 4-131 (874) ─━─━

  〖きぼね〗〖きこつ〗〖ぎこち〗(名詞)


ぼね】  #1,145

 〈精根〉〈精神力〉〈気力〉の意。


こつ】  #1,146

 〈強く屈服しない心構え〉の意。


こち】⚠  #1,147

 ⦅多くは{ない}を伴って⦆〈動作や表現のしん〉〈調子〉の意。


☞ まったく同じ字なのにちょっと発音変わるだけで意味合いまで変わるってやばくね?



━─━─ № 4-133 (876) ─━─━

  〖ほね〗(名詞)


ほね】  #1,148

 〈肉体を支えるしん〉の意。

 転じて〈物事のしんとなる部分〉の意。


ほね】⚠  #1,149

 〈骨組み〉の意。

 「こっかく」は本来「こっかく」。


ほね】⚠  #1,150

 〈死者のほね〉の意。

 つまり「がいこつ」という語は生者に対しては言わない。


気骨ほね】⚠⛏  #1,151

 〈精根〉〈精神力〉〈気力〉の意。



━─━─ № 4-135 (878) ─━─━

  〖ばるる〗(感嘆詞)


【バルル】  #1,152

 〈馬の鼻息混じりの鳴き声〉のおん

 某預金サービスの名称をこれと間違えてしまうと〝強そう〟と言われてしまうので注意する(言ったとは言ってないし言われたとも言ってない)。



━─━─ № 4-137 (880) ─━─━

  〖なく〗(カ五段動詞)


く】  #1,153

 〈大きさが人より小さなものがをあげる〉の意。


く】⚠  #1,154

 〈大きさが人並み以上のものがをあげる〉の意。


く】  #1,155

 〈感情の高ぶりによっていたり涙したりする〉の意。


く】⚠  #1,156

 〈ごうきゅうする〉の意。



━─━─ № 4-139 (882) ─━─━

  〖たもと〗(名詞)


たもと】⚠  #1,157

 〈規模の比較的大きなものがをあげる〉の意。

 組成は〔もと〕。


もと】⛏  #1,158

 〈おおきく丈のある物の立てぎわ〉の意。

 転じて〈ふもと〉の意。



━─━─ № 4-141 (884) ─━─━

  〖ねそべる〗(ラ五段動詞)


そべる】⚠⛏  #1,159

 〈だらんごろんと寝転ぶ〉〈ふてぶてしく寝転ぶ〉の意。



━─━─ № 4-143 (886) ─━─━

  〖おくれ〗(名詞)


おくれ】  #1,160

 〈遅延すること〉〈遅刻すること〉の意。


おくれ】⚠  #1,161

 〈後手にまわること〉〈ひけをとること〉〈時機をいっすること〉の意。



━─━─ № 4-145 (888) ─━─━

  〖きわどい〗(形容詞)


きわい】⚠  #1,162

 〈紙一重である〉〈極端である〉〈こくである〉の意。



━─━─ № 4-147 (890) ─━─━

  〖よこたえる〗⛏(ワア下一段動詞)


よこえる】⚠⛏  #1,163

 〈長物を地や床に水平に置く〉〈ゆったりと寝転ぶ〉の意。



━─━─ № 4-149 (892) ─━─━

  〖めぐる〗(ラ五段動詞)


めぐる】⚠  #1,164

 〈周囲をまわる〉〈物や事をまわす〉の意。

 転じて〈取り巻く〉の意。


めぐる】  #1,165

 〈あちこちみまわる〉の意。

 転じて〈おとずれる〉の意。


めぐる】⚠  #1,166

 〈決まった道をまわる〉の意。

 転じて〈したがう〉〈よりそう〉の意。


めぐる】⚠  #1,167

 〈環状にまわる〉の意。

 転じて〈転じたものが元にもどる〉の意。



━─━─ № 4-151 (894) ─━─━

  〖しゃけつ〗(サ変名詞)


しゃけつ】⚠  #1,168

 〈腕などを切って悪血を捨て流して健康増進をはかる医療行為〉の意。

 きわめて限定される場合をのぞいては医学的根拠がまったく無いが、古来より割と近代にまで及んで行われている。

 理容店がこれをになってきた歴史があり、その赤白青ストライプのトレードマークは、もともと〝施術中にかんじゃに握らせた赤い棒(血液の赤が目立たないよう配慮したもの)〟と〝白い包帯〟をしょうちょうとして赤白ストライプをしゃけつ施術のシンボルとしていたものが、のちに理容と外科医を区別する事になって〝とりあえず〟青が加えられたもの。



━─━─ № 4-153 (896) ─━─━

  〖しゃしゅつ〗(サ変名詞)


しゃしゅつ】⚠  #1,169

 〈そそぎ出すこと〉〈流れ出ること〉の意。


しゃしゅつ】  #1,170

 〈飛び道具を射ち出すこと〉の意。



━─━─ № 4-155 (898) ─━─━

  〖たとえ〗(副詞)


たとえ】⚠  #1,171

 〈仮定として⦅そうできたとしても⦆〉の意。

 なお〔縦〕は〈張り加減をゆるめる〉転じて〈思い通りにする〉の意であり、本来〈たて)〉の意は無い。


仮令たとえ】【縦令たとえ】⚯✗  #1,172

 同義のため[たとえ]を遣うことをすいしょうする。

 〈仮にそうれても〉の意。

 漢語由来。


【例え】✗  #1,173

 語義不相応のため[たとえ]を遣うことをすいしょうする。

 この表記では〈候補を挙げて〉のような意となる。


たとえ】【たとえ】⚠✗  #1,174

 語義不相応のため[たとえ]を遣うことをすいしょうする。

 この表記では〈別の表現で〉の意となる。



━─━─ № 4-157 (900) ─━─━

  〖そがい〗(サ変名詞)


がい】  #1,175

 〈はばんで邪魔すること〉の意。


がい】⚠  #1,176

 〈はばまれて無効化されること〉の意。

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