1.中節

━─━─ № 1-155 (156) ─━─━

  〖いでる〗(ダ下二段動詞)


いでる】⚠  #330

 〈生まれ出る〉の意。

 転じて〈姿を現す〉の意。

 組成は〔る〕。



━─━─ № 1-157 (158) ─━─━

  〖ならう〗(ワア五段動詞)


ならう】  #331

 〈習得する〉〈勉強する〉の意。


ならう】⚠✗  #332

 同義のため[ならう]を遣うことをすいしょうする。


ならう】  #333

 〈真似をする〉〈既存のものにしたがう〉の意。


ならう】⚠⛏  #334

 〈故事をかんがみる〉〈けいする〉の意。


ならう】⚠✗  #335

 字義不相応のため遣うことをすいしょうしない。

 つかこの字、いろんな語に自由に遣われすぎやろ。


☞ 語源は〔ならぶ〕。



━─━─ № 1-159 (160) ─━─━

  〖わかる〗(ラ五段動詞)


かる】  #336

 〈分別する〉の意。

 転じて〈了承する〉〈納得する〉の意。

 ほかすべての語源。


かる】⚠⛏  #337

 〈分配される〉の意。


かる】⚠⛏  #338

 〈事柄が言葉で説明される〉の意。


わかる】⚠  #339

 〈理解する〉〈問題を解明する〉の意。

 使用ひんのわりに常用の読みではないので注意。


わかる】⚠  #340

 〈判明する〉〈知られる〉の意。

 使用ひんのわりに常用の読みではないので注意。



━─━─ № 1-161 (162) ─━─━

  〖たおす〗(サ五段動詞)


たおす】  #341

 〈立っている物を横にする〉の意。

 転じて〈かたしにする〉〈邪道に走る〉の意。


たおす】⚠  #342

 〈上下や始末を逆転させる〉の意。


たおす】⚠  #343

 〈殺す〉〈成敗する〉の意。


たおす】⚠  #344

 〈殺して埋める〉の意。やべえ。



━─━─ № 1-163 (164) ─━─━

  〖せめて〗(副詞)


めて】⚠⛏  #345

 〈せめて〉〈せつに〉〈寄り添って〉の意。

 〈密接する〉の意の古語〔せむ〕に由来。

 なお〔切〕は〈切る〉〈きりこみを入れる〉の意であって、そこから転じて〈深く切り込むほどまで親身になる〉の意と解釈するのは日本語独自であり、中国語においては通用しない。

 ただし日本語においてはてっかい不可能なほど通用してしまっているので、きょうせいは現実的でないと思われる。



━─━─ № 1-165 (166) ─━─━

  〖たやすい〗(形容詞)


やすい】  #346

 〈簡単にできる〉の意。


容易たやすい】⚯✗  #347

 同義のため[やすい]を遣うことをすいしょうする。

 なお{容易}一体での熟字訓であり{}という読みをする理由は無い。



━─━─ № 1-167 (168) ─━─━

  〖そくほ〗(名詞)


そく】  #348

 〈速さを高めた徒歩〉の意。

 馬のそれについてう場合はおよそ〝時速十三㌖〟ほどの速足を指し、およそ〝時速六㌖〟である人のそれの二倍以上の速度となる。



━─━─ № 1-169 (170) ─━─━

  〖さすが〗(成句・名容詞)


すが】【が】⚠⛏  #349

 〈評判どおり〉〈期待どおり〉〈そこにあるがままのとおり〉〈見事〉の意。

 組成は〈てこそが⦅○○だ⦆〉の意の〔が〕であるが、古語的な表現であり、唐突に出されるとすんなり頭へ入りづらいと思われ、かつ行為以外の物事に対してう場合には〔為〕の字は不相応であるため、新たな熟字訓を提案するもの。


流石さすが】⚯✗  #350

 前提知識を要するため遣うことをすいしょうしない。

 〝『石でうがいし、川の流れをまくらにし』と、「石」「川の流れ」が逆に誤記されているとの指摘に対し、『石でうがいみがきがため、川の流れをまくらは耳洗いがため』と見事な言い逃れをした〟との故事に由来する熟字訓。

 正直そこまで見事とも思わないと言うかむしろ苦しい感じがするんだけど、なっちゃんってこーゆーのにあこがれたのかな(


さすが】⚠✗  #351

 字義不相応のため遣うことをすいしょうしない。

 なお〔遉〕は〈さぐる〉の意であり、なぜ当該語に当てられたのか不明であるが、まさか「さぐるに」を{さすがに}と誤読したとかいうマヌケなオチではあるまいな。


有繋さすが】⚯✗  #352

 「有繋まさか」と紛らわしいため遣うことをすいしょうしない。

 なお〈まさに筋が通る〉の意。



━─━─ № 1-171 (172) ─━─━

  〖なか〗(名詞)


なか】  #353

 〈ある範囲の端と端のあいだ〉の意。

 転じて〈出来事が起きている丁度そのあいだ〉の意。


なか】【なか】⚠⛏  #354

 〈ある範囲の内側〉の意。

 転じて〈前提条件のもと〉の意。

 〔裡〕と〔裏〕は異体字であり、{衣}と{里}をどう並べたかという違い以外は完全に同字であるが、あまり一般的でない用法においては〔裡〕を遣っていくテスト。



━─━─ № 1-173 (174) ─━─━

  〖はで〗(名容詞)


】  #355

 〈ほかとは様子が異なる部分〉の意。

 転じて〈はなやか〉〈人目をひく〉の意。


】✗  #356

 語義不相応のため遣うことをすいしょうしない。

 この表記では〈手が分かたれる〉のような意となる。

 ちなみに〔派〕は〈分流〉転じて〈いち勢力〉の意であり、「りっ」は〈流派を独立できるほど優れているさま〉の意。

 ほか〝「りっ」は〔りっ〕からくる〟との説がみられるが、こちらは〈立論することと論破すること〉転じて〈意見をぶつけ合って理解を深めること〉の意であり、これが〈立派〉の意味に派生するというのはいささか苦しく、文字通りの解釈でだいたい合っているならそれで正しいとみなして問題ない、と思われる。



━─━─ № 1-175 (176) ─━─━

  〖ぬかるむ〗(マ五段動詞)


ぬかるむ】⚠  #357

 〈土が水を含んでどろどろになっている〉の意。

 語源は〈足が踏み抜ける〉の意の「抜かる」。


泥濘ぬかるむ】⚯✗  #358

 同義のため[ぬかるむ]を遣うことをすいしょうする。



━─━─ № 1-177 (178) ─━─━

  〖まあまあ〗〖まづまづ〗〖まずまず〗〖そこそこ〗〖そうそう〗〖なかなか〗(副詞的名容詞)


まあまあ】【まあまあ】【まあまあ】【あまあ】⚠⛏  #359

 〈存外に適切なさま〉の意。

 〔〕との原語を一字集約したものであるため{同の字点}は付かない。


まづまづ】【まずまず】【まづまづ】【まずまず】【まづまづ】【まずまず】【づまづ】【ずまず】⚠⛏  #360

 〈存外に及第するさま〉の意。

 〔まづまづ〕との原語を一字集約したものであるため{同の字点}は付かない。


そこそこ】【そこそこ】【そこそこ】【こそこ】⚠⛏  #361

 〈存外に程度が有るさま〉の意。

 〔〕との原語を一字集約したものであるため{同の字点}は付かない。


そうそう】【そうそう】【そうそう】【うそう】⚠⛏  #362

 〈期待を裏切られるさま〉の意。

 否定をする文脈において〈心配するほど〉との意味合いで遣われる。

 〔〕との原語を一字集約したものであるため{同の字点}は付かない。


なかなか】【なかなか】【なかなか】【かなか】⚠⛏  #363

 〈期待を裏切られるさま〉の意。

 前向きか後ろ向きかにかかわらず期待を裏切るような際に伴われる。

 〔なかなか〕との原語を一字集約したものであるため{同の字点}は付かない。


☞ 元になる語は全て異なるが、冷静に評価してみれば大体みんな〈想定が棄却されるさま〉という意味合いであるため、一字に集約することを提案するもの。



━─━─ № 1-179 (180) ─━─━

  〖きつい〗(形容詞)


きつい】⚠  #364

 〈ゆとりがない〉の意。

 転じて〈きびしい〉〈苦しい〉〈容易でない〉〈攻めや責めが激しい〉〈勝ち気である〉〈程度がはなはだしい〉の意。



━─━─ № 1-181 (182) ─━─━

  〖ぜったい〗(副詞的名詞)


ぜったい】  #365

 〈視点や尺度によって変容することのない〉の意。

 尺度に言及する文脈でう。

 なお[ぜったい]は日本語であり、中国語としては通用しない。


固然ぜったい】⚯⛏  #366

 〈例外なしに〉の意。

 例外が完全にあり得ない事柄についてうものであり、一般にう「絶対」はほぼこれと思われ、かつその意味で中国語として通用する。


定然ぜったい】⚯⛏  #367

 〈決まって〉の意。

 人が確からしいと判断するような定理的な説についてう。


確然ぜったい】⚯⛏  #368

 〈確信をもって〉の意。

 人が確からしいと判断するような予見される事柄についてう。


須然ぜったい】⚯⛏  #369

 〈そこねることなく〉の意。

 確実を義務づける場合にう。


飽迄ぜったい】⚯⛏  #370

 〈譲ることなく〉の意。

 意志や要求を表明する場合にう。


☞ {絶対}が字義的にほかの項目のものの意を持たないため、熟字訓をあらたに定義するもの。



━─━─ № 1-183 (184) ─━─━

  〖しぶく〗(カ五段動詞)


く】⚠  #371

 〈水玉または雨まじりの風が吹きつける〉の意。


飛沫しぶく】⚯✗  #372

 同義のため[く]を遣うことをすいしょうする。



━─━─ № 1-185 (186) ─━─━

  〖あがる〗(ラ五段動詞)


がる】  #373

 〈位置が上方へ移動する〉の意。

 転じて〈数値が増加する〉の意。


がる】  #374

 〈持ちあがる〉の意。

 転じて〈成果が出される〉の意。


がる】⚠  #375

 〈位置が上方へ移動する〉の意。

 転じて〈位が上方へ移動する〉〈進化する〉の意。


がる】⚠  #376

 〈高く掲げられる〉の意。


がる】⚠⛏  #377

 〈高温の油で調理される〉の意。


がる】⚠⛏  #378

 〈発生する〉の意。


がる】⚠⛏  #379

 〈きたつ〉の意。

 転じて〈興奮に酔いしれる〉〈恥ずかしさや緊張によって頭へ血が上ってしまって思い通りに行動できなくなる〉の意。



━─━─ № 1-187 (188) ─━─━

  〖からだ〗(名詞)


からだ】  #380

 ⦅frameフレーム⦆〈骨格〉の意。

 転じて〈粗末〉〈貧相〉〈正体〉〈体裁〉の意。

 〔体〕は〈人のもと〉転じて〈骨格〉の意。


からだ】⚠  #381

 ⦅bodyボディ⦆〈肉をまとった骨〉〈肉体〉〈姿〉の意。

 転じて〈豊満〉の意。

 現在[からだ]と呼ばれる物のうち、せきつい動物のそれは本来これであり、{からだ}と表記されるのは単に略字として用いられているだけに過ぎない。


からだ】⚠  #382

 〈からだ〉の意。

 〔躰〕は〔體〕の俗字。

 〔體〕が{体}と表記されている熟語全部までを訂正して回るのにはさすがに無理があるため、せめて単漢字としての[からだ]にはこの字を当てる事とする。


からだ】⚠  #383

 〈からだのうち精神を含まない部分〉〈むくろ〉の意。

 なお「むくろ」は前述の通りの意味しか持たず、そこから転じた〈魂の抜けた遺体〉の意の「むくろ」とは別物。

 {むくろ}と表記して「むくろ」と同義であり、「むくろ」の組成は〔くれ〕。


☞ 組成は〔からえだ〕。



━─━─ № 1-189 (190) ─━─━

  〖ひ〗(名詞)


】  #384

 〈太陽〉の意。

 転じて〈太陽の周期〉〈昼間〉〈一日〉の意。


】⚠  #385

 〈太陽からさす光〉〈日光〉の意。


】  #386

 〈燃焼にともなって起きる発熱や発光などのしょう〉の意。


】  #387

 〈によって光源を得る方式の照明〉の意。


】⚠  #388

 〈物を焼き尽くす激しい〉の意。



━─━─ № 1-191 (192) ─━─━

  〖たぎる〗(ラ五段動詞)


たぎる】⚠  #389

 〈水がく〉〈き立つ〉の意。

 転じて〈ふっとうする〉の意。


たぎる】⚠  #390

 〈激情に駆られる〉の意。



━─━─ № 1-193 (194) ─━─━

  〖くつ〗(名詞)


くつ】⚠  #391

 〈もの〉の意。

 こちらの意味で[くつ]と表記するのは字義不相応。


くつ】⚠  #392

 〈装束に見合うくつ〉の意。

 転じて〈簡素なくつ〉〈sandalサンダル〉の意。


くつ】⚠  #393

 〈革製のくつ〉の意。


くつ】  #394

 〈⦅しっかりとした⦆ながぐつ〉の意。

 転じて〈ぐん〉の意。

 〝「ここでくつをお脱ぎください」と書いてあった場所で「くつ」を脱がなかった中国人が日本人からしっせきを受ける〟というケースがあったようだが、この中国人はしかられなければならなかったのだろうか。



━─━─ № 1-195 (196) ─━─━

  〖たい〗⛏(形助詞)


い】⚠⛏  #395

 〈程度が激しいさま〉の意。

 古語〔いたし〕に相当。


い】⚠⛏  #396

 〈欲求が果たされることを望むさま〉の意。

 古語〔たし〕に相当。



━─━─ № 1-197 (198) ─━─━

  〖やく〗(カ五段動詞)


く】  #397

 〈火で燃やす〉〈熱を通す〉〈加熱変質をひき起こす〉の意。

 転じて〈劇物で冒す〉〈へいさせる〉〈加工を施す〉〈性質を定着させる〉の意。

 なお〈熱による負傷〉の意の「火傷やけど」の組成は〔〕。


く】⚠  #398

 〈熱して熱くする〉〈焼き切る〉の意。

 転じて〈焼き切れたように痛める〉の意。


く】⚠  #399

 〈しっする〉の意。

 「もちく」という同義の成句があるが、これは〝しっで頬を膨らませる様子が焼きもちの膨れるかのよう〟という表現なのであって、そこを{もちく}と表記してしまうと〈もちしっする〉の意になるんだけど超ニッチなジャンルに走る覚悟はいいね?(


☞ 転じの意の遣い分けとしては、「く」は〈熱の影響〉、「く」は〈熱の実体〉を主に指す。



━─━─ № 1-199 (200) ─━─━

  〖いちじるしい〗(形容詞)


いちじるしい】⚠  #400

 〈⦅事実として⦆特徴が極端に目立つさま〉の意。

 組成は〔しるい〕。

 一般に修飾語となる。

 こちらの意味で[いちじるしい]と表記するのは字義不相応。


いちじるしい】  #401

 〈⦅意図をもって⦆特筆すべきであるさま〉の意。

 一般に述語となる。

 語源は[いちじるしい]。

 なお〔著〕は〔着〕の本字であって〈明らか〉〈表す〉等の意は本来持たないが、一方で〔著〕はもともと〈食べ物をつかむためのついの竹棒〉の意の〔はし〕の俗字であるので、そこから〈操作する〉を経て〈けんする〉〈けんげんする〉さらに〈形をまとう〉〈付着する〉と意味合いが転じたものと想像される。



━─━─ № 1-201 (202) ─━─━

  〖ただ〗(副詞的名詞)


ただ】⚠  #402

 〈単に〉の意。

 使用ひんのわりに常用の読みではないので注意。


ただ】⚠  #403

 〈ゆいいつに〉の意。


ただ】⚠  #404

 〈むだに〉の意。


ただ】  #405

 〈限定して〉の意。

 転じて〈ただし〉〈しかし〉の意。



━─━─ № 1-203 (204) ─━─━

  〖ぎょす〗(サ五段動詞)


ぎょす】  #406

 〈制御する〉〈操縦する〉の意。


ぎょす】⚠  #407

 〈馬をぎょす〉の意。



━─━─ № 1-205 (206) ─━─━

  〖そろう〗(ワア五段動詞)


そろう】⚠  #408

 〈複数のものの特徴を同様になる〉の意。

 転じて〈調和する〉〈整然となる〉〈必要なものが集まる〉の意。

 〔揃〕は〈切りそろえる〉の意であり、[剪]と書いて同義だがこちらは{刀}を含むためか〈切除⦅によってそろえる⦆〉の意味合いが強い。

 使用ひんのわりに常用の読みではないので注意。


そろう】⚠  #409

 〈対称関係が成立する〉の意。

 転じて〈対称関係のもの双方がそろう〉の意。



━─━─ № 1-207 (208) ─━─━

  〖いたる〗(ラ五段動詞)


いたる】  #410

 〈関係する〉〈及ぶ〉の意。


いたる】⚠  #411

 〈たどり着く〉〈届く〉の意。

 こちらの意味で[いたる]と表記するのは字義不相応。


☞ 組成は〈手順を満了する〉の意の〔る〕。



━─━─ № 1-209 (210) ─━─━

  〖なまくら〗(名容詞)


なまら】⚠⛏  #412

 〈切れ味にかけるもの〉〈鍛えが成っていないもの〉の意。



━─━─ № 1-211 (212) ─━─━

  〖ぶひょうし〗〖むひょうし〗〖ぶびょうし〗〖むびょうし〗(名詞)


ひょう】【ひょう】【びょう】【びょう】  #413

 〈動作の拍子を察知させないことにより対応の機会を相手から奪う身ぶり〉の意。

 飽くまで対応の機会を奪うものであり、〈自身の動きを勘違いさせて対応を誤らせる〉の意の「どうfeintフェイント)」とは異なる。



━─━─ № 1-213 (214) ─━─━

  〖ふり〗〖ぶり〗(副助詞的名詞)


り】【り】  #414

 〈物を振るう様子〉〈振幅の加減〉の意。

 転じて〈配分の加減〉〈周期の加減〉の意。


り】【り】⚠⛏  #415

 〈身のさばき〉〈たたずまいの様子〉の意。

 一般にこちらの意味で[り]と書かれるが、〔振〕の字義は〈振幅〉〈振動〉であり不適当。


☞ [ぶり]は[ふり]の濁音減価であり、〈ぞんざいなふるまい〉〈乱暴なふるまい〉のような粗悪な意味合いを演出するもの。



━─━─ № 1-215 (216) ─━─━

  〖めかた〗(名詞)


かた】  #416

 〈はかりの目盛り〉の意。

 ほか全部の原語。


自重めかた】⚯⛏  #417

 〈体重〉の意。


自長めかた】⚯⛏  #418

 〈体長〉の意。



━─━─ № 1-217 (218) ─━─━

  〖つぶさに〗(副詞)


つぶさに】⚠  #419

 〈全体をあますことなく具体的に〉の意。

 組成は〈一個完全であるように〉の意の〔つぶに〕。



━─━─ № 1-219 (220) ─━─━

  〖そばだてる〗(タ下一段動詞)


そばだてる】⚠  #420

 〈物の一端を高く持ち上げる〉〈注意力を集中する〉の意。

 組成は〈つのてる〉の意の〔そばてる〕。



━─━─ № 1-221 (222) ─━─━

  〖みひらく〗(カ五段動詞)


みひらく】⚠⛏  #421

 〈目を大きく開ける〉の意。

 組成は〔ひらく〕であり、ここでの{み}は「」とは別物。



━─━─ № 1-223 (224) ─━─━

  〖きたん〗(名詞)


たん】⚠  #422

 〈不思議な説話〉〈しゅういつな説話〉の意。


たん】⚠  #423

 〈華美に飾りたてた説話〉の意。

 転じて〈しんぴょう性や教訓性に欠ける説話〉の意。

 こちらの意味で[たん]と表記するのは字義不相応。


☞ 〔奇〕も〔綺〕も〈優れている〉〈素晴らしい〉〈珍しい〉の意を持つため、[たん]と表記すべきところで[たん]と表記しても不相応ではない。

 一方で、〔綺〕には加えて〈⦅特に視覚的な面において⦆美しい〉の意も含まれるが〔奇〕はそうではないため、[たん]と表記すべきところで[たん]と表記するのは不相応。



━─━─ № 1-225 (226) ─━─━

  〖ほら〗(名詞)


ほら】  #424

 〈くうどう〉〈中身がない状態〉の意。

 転じて〈虚構〉の意。


】⚯  #425

 〈仏教の儀式に用いる巻貝製の楽器〉の意。

 転じて〈騒々しい〉〈大仰である〉の意。

 〔ほう〕のおんいん変化であり、つまり[ほら]と音がかさなったのはただの偶然で直接関係ないため、たとえば〈嘘つき〉の意味で「き」とうのは語義不相応であり「ほらき」と書かれるのがとうである。


〖あたり〗(名詞)  #426


たり】  #427

 〈物がかるさま〉〈見込みが実現するさま〉の意。

 転じて〈物事がかる事を想定された箇所〉〈つけ合わせ〉〈邪魔な部分〉〈物事に係るさま〉〈見通し〉〈目安〉の意。


あたり】  #428

 〈当該地周辺〉〈当事の内外〉の意。


たり】  #429

 〈送り先が示されるさま〉の意。

 転じて〈送り先〉の意。


たり】  #430

 〈足りない部分が補われるさま〉の意。

 転じて〈たよりにされるさま〉〈割合が示されるさま〉の意。


たり】⚠  #431

 〈内部に入り込んださま〉の意。

 転じて〈物事に携るさま〉〈毒物に冒されるさま〉の意。

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