1.前節゠3/3

━─━─ № 1-95 (96) ─━─━

  〖わたる〗(ラ五段動詞)


わたる】  #207

 〈またぐ〉〈二点に足を着く〉〈越える〉〈移動する〉の意。


わたる】⚠  #208

 〈じゅうまんする〉〈普及する〉の意。

 この意味で[わたる]と表記するのは字義不相応。


わたる】⚠  #209

 〈隔たったものを関わらせる〉の意。

 なお〔渉〕の字義は〈浅瀬を歩いて渡る〉。


わたる】⚠  #210

 〈連なる〉の意。



━─━─ № 1-97 (98) ─━─━

  〖とる〗(ラ五段動詞)


る】  #211

 〈取得する〉〈取り上げる〉〈自分の物にする〉〈手で触わる〉の意。


る】⚠  #212

 〈する〉〈握り取る〉〈つかみ取る〉〈権力を握る〉の意。


る】⚠  #213

 〈摂取する〉〈取り入れる〉〈やしなう〉〈調ととのえる〉〈治める〉の意。


る】  #214

 〈執行する〉〈執り行なう〉〈こだわる〉〈まもる〉の意。


る】⚠  #215

 〈操作する〉〈物事を巧みにあやつる〉の意。


る】⚠  #216

 〈獲得する〉〈手に入れる〉〈捕まえる〉の意。


る】⚠  #217

 〈盗取する〉〈盗む〉〈無許可に利用する〉の意。

 使用ひんのわりに常用の読みではないので注意。


る】【る】⚠  #218

 〈さんだつする〉〈奪い取る〉の意。


る】⚠  #219

 〈さいはいする〉〈選び出す〉〈指図する〉の意。


る】⚠  #220

 〈採用する〉〈取り込む〉〈拾い取る〉〈選び取る〉の意。


る】⚠⛏  #221

 〈色やつやを付ける〉の意。


る】  #222

 〈撮影する〉〈摘まみ取る〉の意。


る】⚠  #223

 〈しるす〉〈写し取る〉〈録音する〉〈録画する〉の意。

 使用ひんのわりに常用の読みではないので注意。



━─━─ № 1-99 (100) ─━─━

  〖およそ〗〖おおよそ〗(副詞的名詞)


およそ】【おおよそ】⚠  #224

 〈一般に〉〈押しべて〉の意。

 転じて〈おおかた〉〈大体〉〈おおむね〉〈ほぼ〉〈ほとんど〉〈おそらく〉の意。

 組成は〔おお〕。

 概数を言う場合には「やく」と似た働きをするが、「やく」は〈つづめて〉との意であるから、情報量削減のために端数をならすもの。

 一方[およそ]は、〈ほぼ〉のほか〈通例〉の意も持つため、端数も許容する場合がある。

 つまり〝およそ百十一名〟という言い方が成り立つが、ただ「やく」も〝約一名〟のようにをこめるため約さない数字を言う用法もみられる。

 なお〝「やく」は実値がそれを超える概数で、[およそ]は実値がそれに満たない概数〟、あるいはその逆とするなぞの説がみられるが、根拠が示されている例は皆無であり、端的に言えば[およそ]が〈平凡化〉で「やく」が〈要約〉なのだから、言葉的にそんな区別は無い。

 〝ぼくのかんがえた最強のるーる〟もいいけれど、「知らない人でもわかる言葉」を目指していこうぜ。



━─━─ № 1-101 (102) ─━─━

  〖こ〗(助数詞)


】⚠  #225

 〈物の数をかぞえるとき標準的に使う単位〉の意。


】  #226

 〈人の集団の数を集団単位でかぞえるとき標準的に使う単位〉の意。

 字義からして、物をかぞえる場合には不適当。

 強いて言うなら人単位でかぞえる場合にも相応だが、その場合のための「にん」や「めい」などの助数詞がすでに有り、あと人を「こ」で数えたらたぶんおこられる(



━─━─ № 1-103 (104) ─━─━

  〖じゅうぶん〗(副詞的名詞)


じゅうぶん】  #227

 〈十割〉〈100%〉の意。

 転じて〈必要な分量に足りる〉〈満ちる〉の意。


じゅうぶん】✗  #228

 同義のため[じゅうぶん]を遣うことをすいしょうする。

 そもそも当て字であり、かつ遣いどころに悩むもので時間がもったいないので、この表記のことは忘れたほうが良いかと思われる。



━─━─ № 1-105 (106) ─━─━

  〖みまう〗(ワア五段動詞)


みまう】⚠⛏  #229

 〈もたらす〉〈割り当てる〉〈くらわせる〉の意。


みまう】⚠⛏  #230

 〈めぐり当たる〉〈顔を見せる〉の意。


訪巡みまう】⚠⛏  #231

 〈ごげん伺いをする〉の意。


う】✗  #232

 語義不相応のため使用をすいしょうしない。

 この表記では〈danceダンス withウィズ lookingルッキング(⁉)〉のような意となる。

 これはおそらく「うやまう〔うやまう〕」「かくまう〔かくまう〕」「かまう〔まう〕」「まう」などと同じ類型の語「まう」で、{まう}は〈かす〉の意の「る」のおんいん変化と考えられ、{舞う}を当てるのはあまりに不適当と思われる。



━─━─ № 1-107 (108) ─━─━

  〖かたち〗(名詞)


かたち】  #233

 〈形状〉〈かたどり〉〈見た目〉の意。


かたち】【かたち】✗  #234

 同義のため[かたち]を遣うことをすいしょうする。


かたち】⚠  #235

 〈状態〉〈態度〉〈体裁を示す物〉〈ありさま〉〈なりゆき〉の意。


かたち】⚠  #236

 〈人に作られたかたち〉〈姿すがた〉〈偶像〉の意。


かたち】✗  #237

 字義不相応のため使用をすいしょうしない。



━─━─ № 1-109 (110) ─━─━

  〖やる〗(ラ五段動詞)


る】⚠  #238

 〈おこなう〉〈行動を起こす〉〈行事を実施する〉の意。


る】⚠⛏  #239

 〈れる〉〈与える〉〈もたらす〉の意。

 〔呉〕は〈顔をそむけるほどの大声〉転じて〈態度の大きいさま〉〈おごり〉の意。


る】⚠  #240

 〈あやつる〉〈思い通りにする〉〈遣わす〉の意。


る】⚠  #241

 〈してはいけない事をする〉の意。

 転じて〈強姦する〉の意。


る】⚠  #242

 〈殺害する〉の意。


る】⚠  #243

 〈けんする〉の意。


る】⚠  #244

 〈やぶける〉〈裂ける〉の意。

 転じて〈さんざんな目にう〉の意。

 嘆く際の〝やれやれ〟など。


る】⚠⛏  #245

 〈せる〉〈向かう〉の意。


る】⚠⛏  #246

 〈えつふける〉の意。


る】⚠⛏  #247

 〈たしなむ〉〈趣味として持つ〉の意。



━─━─ № 1-111 (112) ─━─━

  〖かく〗〖えがく〗(カ五段動詞)


く】⚠  #248

 〈ものの一部が全体から割れ離れる〉の意。


く】  #249

 〈不足している〉〈ものの一部ないし全体が失われる〉の意。

 語源は〔く〕。

 なお〔欠〕は〈あくび〉転じて〈抜け目〉の意。


く】⚠  #250

 〈先の鋭い物でこする〉の意。

 転じて〈くびきる〉〈乱す〉〈みっもないものをさらす〉の意。

 語源は〝くとける〟ことから〔く〕。


く】  #251

 〈文字を記す〉の意。

 転じて〈執筆する〉の意。

 語源は〝地面や石板をいて文字を記した〟ことから〔く〕。


えがく】【く】⚠  #252

 〈絵画を描画する〉の意。

 組成は〔く〕であり、{く}は[えがく]の略。


えがく】【く】⚠  #253

 〈図線や図面を引く〉の意。

 転じて〈画策する〉〈計る〉〈企てる〉の意。

 語源は〔えがく〕〔く〕。

 〝欲をく〟〝弧をえがく〟など。

 {裏をく}と書かれる例がよくみられるが、これでは〈裏手をき乱す〉のような意となる一方、「裏をく」は〈他者に意図されぬところを計る〉の意であるため字義不相応。


く】⚠  #254

 〈もちべいを作る〉の意。

 〝おき〟など。

 〝⦅固まったもちを⦆ち割る〟ことからと思われる。


く】⚠  #255

 〈重い物をかつぐ〉の意。

 転じて〈輿こしをかつぐ〉の意。

 たぶん「かつぐ」の語源。

 何が由来で「かく」とうかはわしにもわからん。



━─━─ № 1-113 (114) ─━─━

  〖よし〗(感嘆詞)


よし】⚠  #256

 ⦅事前⦆〈さあやってやるぞ〉の意。


よし】⚠  #257

 ⦅事中⦆〈絶好の状況だ〉の意。


よし】⚠  #258

 ⦅事後⦆〈いい結果だ〉の意。


よし】⚠  #259

 〈了解だ〉〈納得だ〉の意。


よし】⚠  #260

 〈めでたい〉〈はれやかだ〉の意。



━─━─ № 1-115 (116) ─━─━

  〖みおろす〗(サ五段動詞)


みおろす】⚠  #261

 〈高い所から下方をながめる〉の意。

 転じて〈全体をみわたす〉の意。

 原語は〔ろす〕。



━─━─ № 1-117 (118) ─━─━

  〖もと〗(副詞的名詞)


もと】  #262

 〈初期〉〈原状〉の意。


もと】  #263

 〈根本〉〈根幹〉の意。


もと】【もと】✗  #264

 同義のため[もと][もと]を遣うことをすいしょうする。


もと】⚠  #265

 〈許容〉の意。

 転じて〈そば〉〈〉の意。


もと】✗  #266

 同義のため[もと][もと]を遣うことをすいしょうする。


もと】⚠  #267

 〈確固たるところ〉の意。

 〝もとより〟の大半はこれ。


もと】  #268

 〈基礎〉〈基盤〉の意。


もと】⚠  #269

 〈元資〉の意。


もと】⚠  #270

 〈発酵ばい〉の意。


もと】✗  #271

 同義のため[もと]を遣うことをすいしょうする。


もと】⚠  #272

 〈構成の最小単位〉の意。

 転じて〈原料〉〈手付かずの状態〉の意。


もと】✗  #273

 同義のため[もと]を遣うことをすいしょうする。


平素もと】⚠⛏  #274

 〈普段〉の意。



━─━─ № 1-119 (120) ─━─━

  〖す〗(副詞的名詞)


】  #275

 〈元のままの〉〈飾りのない〉〈手の加えられていない〉〈混じりっ気のない〉〈純粋な〉の意。

 転じて〈超〉〈優れた〉〈秀でた〉の意。



━─━─ № 1-121 (122) ─━─━

  〖はやい〗(形容詞)


はやい】  #276

 〈時期がはやい〉〈朝である〉〈未明である〉〈若い〉の意。


はやい】  #277

 〈速度が高い〉の意。


はやい】⚠  #278

 〈馬を走らせているその速度が高い〉の意。


はやい】⚠  #279

 〈行動速度が高い〉の意。


はやい】⚠  #280

 〈移動速度が高い〉の意。


はやい】⚠  #281

 〈速度が快適である〉の意。

 感触の話なので動作を評価してはわない。


はやい】⚠  #282

 〈速度性能が高い〉の意。

 能力の話なので動作を評価してはわない。



━─━─ № 1-123 (124) ─━─━

  〖あたりまえ〗(名容詞)


たりまえ】  #283

〈当然〉〈もちろん〉の意。

 〝{当然}→{当前}→{当たり前}〟というなぞ進化。

 時代の人はそういうことば遊びが大好き。


【メチャリマエ】✗

 ジャネットさんに理不尽にドツかれるので使用をすいしょうしない。しらんけど(



━─━─ № 1-125 (126) ─━─━

  〖わざわざ〗(副詞)


わざわざ】【わざわざ】【わざわざ】【ざわざ】⚠  #284

 〈特にそのためだけに〉の意。

 転じて〈しなくてもいいのに〉の意。

 〔わざわざ〕との原語を一字集約したものであるため{同の字点}は付かず、同音のくり返しである事をあえて強調したい場合には[わざわざ]と{二の字点}を用いる。

 また、熟語と接合して新たな熟語を作る場合をのぞいては[わざわざ]と音節送りしたほうが見やすいと思われる。



━─━─ № 1-127 (128) ─━─━

  〖おののく〗〖わななく〗(カ五段動詞)


おののく】【わななく】⚠  #285

 〈不安によってうち震える〉の意。

 組成は〔おの退く〕であり、[わななく]は[おののく]のおんいん変化。


おののく】【わななく】⚠✗  #286

 字義不相応のため使用をすいしょうしない。

 どこをどう探しても〔チャン〕には〈たたかう〉という字義しか見当たらず、強いて言うならば〈ふるう〉であり、〝〈ふるえる〉〈おどろく〉の意の〔チャン〕の当て字として使用されたに過ぎない〟との説もある。

 なお「たたかう」の組成は〔たたう〕。



━─━─ № 1-129 (130) ─━─━

  〖とにかく〗〖ともかく〗〖とかく〗(成句・副詞)


とにく】【く】【ともく】【く】【く】⚠⛏  #287

 〈いきさつが何であれ〉の意。

 「にもくにも」の略。


かく】【かく】【かく】⚠✗  #288

 語義不相応のため使用をすいしょうしない。

 この表記では〈うさぎつの〉の意となる。

 なお[かく]は本来〈あり得ないもの〉の意の「かくもう」の略語。

 何でこれ当てたのよ、どこのだれとは言わないけどさ(



━─━─ № 1-131 (132) ─━─━

  〖しまった〗(感嘆詞)


拙了しまった】⚯⛏  #289

 〈まずい運びをした〉の意。

 失敗に気づいた場合に言う掛け声。

 語源は〔しまった〕。



━─━─ № 1-133 (134) ─━─━

  〖やられる〗(ラ下一段動詞)


られる】⚠  #290

 〈自分以外のだれかが行為をする〉の意。

 主にけんじょう的に用いる。


られる】⚠  #291

 〈遣いに出される〉〈追い詰められる〉の意。


られる】⚠⛏  #292

 〈いいようにされる〉〈やっつけられる〉〈参らせられる〉の意。



━─━─ № 1-135 (136) ─━─━

  〖あくめ〗(名詞)


あく】⚠  #293

 〈荒い気性で扱いづらい馬〉の意。



━─━─ № 1-137 (138) ─━─━

  〖ちぎる〗(ラ五段動詞)


る】  #294

 〈細かく切り取る〉の意。


ちぎる】⚠  #295

 〈ひねってぐ〉の意。

 転じて〈無理にもぎ取る〉〈容易にあしらう〉〈追っ手をく〉の意。

 語源は〔る〕。


ちぎる】  #296

 〈約束を結ぶ〉の意。

 転じて〈性交する〉の意。

 語源は〝契約を記した「わり」を割りちぎって約束をした者らがそれぞれを保管する〟ことから〔ちぎる〕。



━─━─ № 1-139 (140) ─━─━

  〖したがう〗(ワア五段動詞)


したがう】  #297

 〈従事する〉〈だれかの意思の通りにふるまう〉の意。


したがう】⚠✗  #298

 同義のため[したがう]を遣うことをすいしょうする。


したがう】⚠  #299

 〈服従する〉〈だれかに降参してしたがう事をちかう〉の意。


したがう】【したがう】⚠✗  #300

 同義のため[したがう]を遣うことをすいしょうする。


したがう】⚠  #301

 〈随伴する〉〈条件の通りにふるまう〉の意。


したがう】⚠  #302

 〈順応する〉〈決まった道すじの通りにふるまう〉の意。


したがう】⚠✗  #303

 同義のため[したがう]を遣うことをすいしょうする。


したがう】⚠  #304

 〈じゅんしゅする〉〈法則や道徳や目上の者の通りにふるまう〉の意。


したがう】【したがう】⚠✗  #305

 同義のため[したがう]を遣うことをすいしょうする。


したがう】⚠  #306

 〈おきてや信念にしたがって身を投じる〉〈じゅんする〉の意。



━─━─ № 1-141 (142) ─━─━

  〖ほとんど〗(副詞的名詞)


ほとんど】【ほとんど】【ほとんど】【とんど】⚠  #307

 〈あやうく〉〈すんでところで〉の意。

 転じて〈ほぼ〉〈およそ〉〈一つのしょうの大きな割合〉の意。

 組成は〈同然であるかのように近い〉の意の〔ほとほと〕。


ほとんど】【ほとんど】【ほとんど】【とんど】⚠  #308

 〈大多数〉の意。

 語源は〔ほとんど〕。



━─━─ № 1-143 (144) ─━─━

  〖けわしい〗(形容詞)


けわしい】  #309

 〈危険や困難が予測される〉の意。

 転じて〈よこしまである〉〈悩ましい〉の意。


けわしい】【けわしい】⚠✗  #310

 同義のため[けわしい]を遣うことをすいしょうする。


けわしい】⚠  #311

 〈粗くとげとげしい〉〈粗野である〉の意。


けわしい】⚠✗  #312

 同義のため[けわしい]を遣うことをすいしょうする。


けわしい】⚠  #313

 〈山が高くけわしい〉の意。


けわしい】⚠✗  #314

 以上に挙がっていない漢字のものはおそらくすべて同義とみなせるため、[けわしい]を遣うことをすいしょうする。



━─━─ № 1-145 (146) ─━─━

  〖すわ〗〖さあ〗(感嘆詞)


わ】【あ】⚠  #315

 〈一大事だ〉〈気をひき締めろ〉の意。

 火急の場合に言う掛け声。



━─━─ № 1-147 (148) ─━─━

  〖あぶない〗(形容詞)


あぶない】  #316

 〈危険が予測される〉の意。


あぶない】⚠  #317

 〈わるい未来が予測される〉の意。



━─━─ № 1-149 (150) ─━─━

  〖いう〗(ワア五段動詞)


う】  #318

 〈意をことばにして声に出す〉〈しゃべる〉〈発言する〉〈意見する〉の意。


う】⚠  #319

 〈言語化する〉〈表現する〉〈評価する〉〈言い伝えられる〉の意。


う】⚠  #320

 〈へん的に言われている〉の意。



━─━─ № 1-151 (152) ─━─━

  〖けいりゅう〗(名詞)


けいりゅう】  #321

 〈その場にとどめるためにつないでおくこと〉の意。

 転じて〈つなぐ道具〉の意。

 乗馬や乗船で遣われる用語だが、意外と作曲の用語としても遣われている。


けいりゅう】✗  #322

 同義のため[けいりゅう]を遣うことをすいしょうする。


けいりゅう】  #323

 〈死亡した胎児が胎内にとどまり続けている状態〉の意。

 流産のひとつで、母体には自覚しょうじょうがなく気付きづらい。

 とても無念な事ではあるが、出産とはざんこくなまでの不平等が存在するものであり、当たり前にできる事だと思ってはいけない。

 なお、同じく胎児死亡でもにんしん十二週以降では、流産ではなく死産となって役所への届け出が必要となるが、そのころにはもう胎外に出ても生存可能なほど育っていて、一個の命として認められるため。

 たいについて、にんしん十二週目を境にして初期中絶、中期中絶と呼び分けられるが、にんしん二十二週以降の後期中絶は法律で禁じられている。

 このたいや出産の処置を、どういうつもりか女医がいやがって避けることが多く、結果としてほとんどの場合で男医が担当することになるため、これがかんじゃに対するセクハラに当たるなどと無用な悶着を呼んでいる。



━─━─ № 1-153 (154) ─━─━

  〖きる〗(ラ五段動詞)


る】  #324

 〈ものによって物を裂いたり分断したりする〉の意。


る】  #325

 〈人をる〉の意。

 転じて〈くびにする〉の意。


る】⚠  #326

 〈樹木をり倒す〉の意。


る】⚠  #327

 〈それまでで遂げる〉〈その事いっぱいに限る〉の意。

 転じて〈後続を断つ〉の意。


る】⚠  #328

 〈火を消す〉の意。

 転じて〈通電を止める〉の意。


る】⚠⛏  #329

 〈利かせる〉の意。

 〝る〟〝ハンドルをる〟など。

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