第10話 旅立ち



 魔獣の討伐の証拠となる部位を切り取り、素材を分割して持ち帰る。

 獲物が大きい分、素材も大量だった。



 そして、私のランクはBになった。

 パーティはこれで解散になるが、その前に打ち上げをやる。


「お前。その天然、わざとだろ。」

 ジークベルトが指摘する。


「むっ。うまいよコレ。喰ってみろよ。」


「いいけどよ。何を考えてるかわからん。」


「そう言うな。」


「これからどうするんだ?またソロでダンジョンか?」


「それもいいんだが、別のダンジョンに行こうと思う。」


「そうか。ちょっとの間だったが、世話になったな。おかげでランクBだしな。わはは。」


「無理はするなよ。」


「ああ。ランクBは当分受けねぇ。ランクCでは実績があったのによ。あんなに強いとは思わなかったぜ。」


「ああ。それは私も思ったよ。あれは強すぎる。」


「そうなのか・・・。嘘だろソレ。おまえにとっちゃ、どうでも良いくらいだったろ。」


「そんなことは無い。ギリギリだよ。」


「まあいい。ありがとよ。」




 そして次の悪魔の力を求めて旅立って行った。

 いつか天へ帰れる力を手に入れる為、私の激闘がこれから始まろうとしている。

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天使だけど、羽根が生えたので飛ぼうと思ったら下界に落下しました もも吉 @momokitisan

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