付録

ミシファイカイリー(Wikipediaより抜粋)

ミシファイカイリー(Mchyfikayree、ムシフィキリー、ムリファカレイ、ミチフィケイリーとも)とは、クトゥルフ神話作品に登場する架空の生物。初出は『饗宴の丹沢山系』である。


太古の地球に飛来した宇宙生物「古のもの」達によって生み出された創造物とされることもある。実際には、偶発的に生み出された生物であり、ショゴスやシィヤピィェンの体内に生息したバクテリアから進化した生物らしい。他の生物に寄生することでその精神力を吸収し、生存のためのエネルギーにするとされる。

「古のもの」からは害蟲のような扱いを受けており、幾度となく大規模な駆除が繰り広げられたようであるが、絶滅には至らなかった。


「古のもの」の絶滅後も高い生命力を持つショゴスやシィヤピィェンに寄生することで、半永久的ともいえる長い年月を生き永らえている。

極稀に人間に寄生を行ったという報告もあり、宿主となった人間は短い時間で廃人に追い込まれた。宿主の肉体を支配して操り、新たな宿主を探すこともある。


あくまで三次元の挙動しかしないものの、四次元の感覚器官を持っているようで、宿主に未来の情報を伝えることがある。その際、未来を得る代償として、宿主は本来持っていた感覚器官のうちの一つを失う。そのため、歴史上の著名人の中にはミシファイカイリーを宿し、未来予知を行っていたという研究者もいる。ただ、近年に見られる被験者の中には、人類に関する悲観的な未来を見るものしかいないため、この説は否定されつつある。


ショゴスやシィヤピィェンから離れたミシファイカイリーは数十年ほどの寿命しか持たなくなる。このため、「古のもの」に直接生み出された生命だけが持つ特殊なエネルギーがあるのだと訴える研究者がおり、現在のエネルギー問題解決のために、その研究が待たれる。


その特性から「準四次元生物」と呼ばれ、その危険性から「精神を穿つおぞましき隣人」という別名がある。

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饗宴の丹沢山系 ―次元生物ミシファイカイリー登場― ニャルさま @nyar-sama

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