扉は開かれた

競泳でオリンピックを目指していた高校二年生の汐江海は、ある日突然病気によってその夢が断たれてしまう。そんな中、友人から『アメリカンアイランド計画』という試験的に始まる教育プログラムの話を聞く。それは無人島に作られた街に完全移住し、二年間の学園生活を送るというものだった。
新たな生活に胸を躍らせる者。まだ見ぬ世界に希望を求める者。空想に夢を膨らませる者。暗闇で癒しを求める者。家族に見放されこの世界に失望した者。
現実から逃れるため編入を決めた海は、そこで様々な闇を抱えた人物と出会い、悩み、助け合い、新たな夢を見つけていく。