第58話「おわりに」

父「最後まで小説を読んでいただき、ありがとうございました。初期のいぼ痔・切れ痔の方は、この小説に出てくる技をやってみると良いと思います」


娘「痔になる前に、トイレットペーパーでのチェックの方法を覚えるといいですよ。女性は痔になっても誰にも相談できない人が多いと思います。この小説が、そんな人達の参考になれば幸いです」


父「すでに肛門が変形するほどになっていたら病院に行った方が良いと思います。導引にも限界があるので、この小説は、あくまで初期の痔にたいするものなんです」


娘「大腸がんとか痔瘻などだと大変ですから、迷わず病院に行くことをお勧めします。お父さんは病院嫌いだから行かなかったけど、医学的な知識があったので病院に行かなくても大丈夫って、ある程度わかっていたんです」


父「お尻の病気には、脱肛や直腸脱などもありますから、日頃のチェックとケアは大切です。この小説に出てくることを参考にして、快適な排便ができればと思います」


娘「お父さん、これで全部? あと教えることはない?」

父「そうだな、尻尾について、もう少し話すか……」

娘「また尻尾?」

父「冬子は、脳というのは、どこまでが脳だと思う?」

娘「脳? 尻尾じゃないの?」

父「そう、尻尾なんだが、脳は神経が脊髄を通って腰までいってるが、その延長線上に尻尾がある。ひょっとして、脳から尻尾までが一つの器官なのではないだろうかと思うんだ」

娘「それは、おじいさんが言っていた『根っこ』かな?」

父「そうだ。木は見える部分だけが木ではなくて根っこもふくめて木になるように、脳も脊髄から尻尾までをふくめて脳なんじゃないかと思う」


娘「ちょっと、難しいね」


父「咳やくしゃみをしても肛門は動く。笑っても動く、口と肛門は連動していると思うんだ。副交感神経が首と仙骨にあるように」

娘「また難しくなってきたよ」


父「そうか、簡単な腰を回すという動作でも、腰と連動して首も動くんだ。俺は、もっと簡単な肛門の導引があるのではないかと思っている」

娘「一番簡単な肛門の導引は、肛門をギュッと閉めるでしょ!?」

父「それは、呼吸法の基本だな」

娘「きっと、誰かが、もっと効率のいいやり方を見つけるんじゃない?」

父「そうだな、できれば、俺が見つけたいけどな……」


父・娘「それでは、皆様、さようなら。読んでくれてありがとう!!」



 おわり。

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肛門が笑った。 〜痔を治した記録〜  ぢんぞう @dinnzou

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