第14話 地球が滅びる3日前

「たこやきニュースより、お知らせです。今日で、地球が滅ぶまで、残り3日となりました。なので、今日から自衛隊の避難誘導が開始されます。自衛隊の誘導に従って東京に集合してください。」


「……、僕らはもう避難しちゃったからね〜。」

「そうだなー。」


 そう、今日で地球が滅びるまで残り3日となった。

 昨日、神星からラインで“昨日、奈々香に告ってOKもらった!だから明日、久しぶりにいつメンで遊びに行かない?”と言われた。神星は言ってはいないが、これはいわゆるダブルデートってやつなのではないか?まぁ、そんなことはさておき、折角誘われたし、遊びダブルデートに行くか。


「星海、今日は何時から遊びに行くの?」

「う〜んと、10時ぐらいかな?」

「じゃあそれまで、ちょっとこっちを手伝ってちょうだい。」

「うん、いいよー。」


     〜10時ロビーにて〜


「星海遅いなー。」

「しっかり10時ロビー集合って伝えたはずなのになー。」

「まぁ、いつものことだね。」


「ごめんごめん、おまたせ〜。」

「遅い!何してたんだよ!」

「あの〜、お母さんの作業を手伝ってた。」

「なら仕方ないね。」

「しゃーない。許してやるよ。でも“昼寝してた。”とかだったら許してなかったわ。」

「あっはは〜…」

「じゃあ、気を取り直して!遊びに行こう!」


『おーー!』


「んで、出発したのはいいものの…どこ行く?」

「う〜ん、東京出しなー。タワー行くか、水族館行くか、だな。なんとなく動物園行きたくないだろ?」

「確かに動物園行くなら水族館行きたいね〜。」

「やっぱ、ここは水族館でしょ?」

「星海は水族館か〜。」

「私も水族館がいいなー。」

「中月も?九条は?」

「う〜ん、どっちかと言うと水族館かな〜。」

「お?じゃあ、水族館でいいか?」

「うん。」

「文句なーし。」

「よし、決まりだな。水族館は水族館でもどこの水族館に行くかだなー。」

「やっぱ、有名な水族館に行こうよー。」

「じゃあ、アクセル アクアパーク品川に行かない?とっても綺麗だよ。」

「ん?どれどれ…」


 わぁ…なんだこれ?めっちゃ綺麗やないか!ここで決まりじゃん。


「装飾がめっちゃ綺麗だな。ここにするか。」

「うん。」

「そうだね〜。」


 〜アクセル アクアパーク品川到着!〜


「えー!!待ってめっちゃ可愛いやん。」

「装飾最高だ!」

「ねぇねぇ!星海!あっち行こうよ!」

「ちょ、中月引っ張るな。」


「あぁ、行っちゃった。」

「じゃあ、俺達で回る……訳には行かないわ!!」


(奏希君バリバリにボケるじゃんw)


「ラインしよ。“17時にイルカショーのとこで待ち合わせな”っと。」

「じゃあ、17時にイルカショーステージに行こか。それまでは2人で回ろう。」

「そうだね。ここのイルカショーすごいらしいよ。」

「おお!それは楽しみだね〜」



 一方その頃、星海達は…


「あ、ほら中月が急に走り出すから、神星達とが心配してるじゃないか。」

「ごめんってばー。」

「だから、17時にイルカショーのところで待ち合わせだって。」

「じゃあ、それまで2人で回ろっか?」


  〜17時 イルカショーステージ〜


 ふぅー。とりあえず全員そろってよかった。


「うぉー!!すごーい!」

「おおー!すごいな。ここのイルカショーは一味違うぞ!!」

「めちゃめちゃ綺麗…。」

「ここのイルカショーは夜が映えるなー。夜まで待ったかいがあるわー。」 

「そうだねー。」

「わー、すごいすごい!!」

「真ん中の水の柱カッケー。」

「イルカちゃん達可愛い〜。」


       〜14分後〜


「すごかったね〜。」

「ねー。本当に一風変わったイルカショーだったねー。」

「このあとどうするー?」

「夕飯でも食べに行くか?」

「いいね〜。私、お腹空いたよ〜。」

「そうだな。腹は減ったなー。」

「でも、ここ施設にフードコートあったけ?」

「うーん、ないっぽいかな?」

「じゃあ品川駅近くの店で食べていくか。」

「そだねー。」

「あ!私、いいとこ知ってる!」

『?』


     〜品川キッチン〜


「ホテルの中にこんなフードコートがあるとは…知らなかったな。」

「昨日、お父さんから教えてもらったんだよ。」

「でも…流石に夕食時だから混んでるね…。」

「そうだね。人の量ヤバっ。」

「とりま席を確保しなくちゃ!」

「うんうん。」


「………」

「う〜ん…空き席がない…」

「マジか~。」

「あ!あそこの席空いた。」

「お!でかした!中月。」

「よーし、確保ー。」

「席見つかって良かったね。」

「うん。」

「みんな、何食べる?」

「う〜ん、迷うね〜。」


 うぅ〜、なんでもいいから早く決めて欲しい…俺は腹が減り過ぎてヤバいんだよー…。


「まぁ、とりあえず何か頼もうよ。僕腹減ったよ〜。」

「星海、それはみんな一緒。」

「じゃあ、僕は塩ラーメンにしよ〜。」

「なぁ、奈々香?割り勘でピザにしない?」

「え?うん?別にいいけど?私はもピザにしようとしてたから。」

「ありがとう…奈々香…。」

「?」


 奈々香に、アクアパーク(水族館)でお土産買い過ぎて、お金がなくなったなんて口が裂けても言えない……。


「じゃあ、私はね〜…きつねうどんかなー?」

「じゃあ、それぞれ注文しに行こう。」


       〜30分後〜


「あ〜、おいしかったねー。」

「マジでそれなー。」

「やっぱ、空腹が1番スパイスだな。」

「うんうん。」

「じゃあ、今日はもう遅いし、ホテルに帰りますかー。」

「そうだね。」

「ふぁ〜ぁ、今度は眠くなってきたや〜。」

「俺もだ。」

「みんな、部屋に着いたら即寝かw」

「そうなるかもー。」


      〜ホテル到着〜


「じゃあ、今日のところは解散!」

「ってことで、またなー」

『またね〜。』


 そして、みんな部屋に着くやいなや即寝?

 おっと、違ったようだね〜。みんな、シャワーを浴びてから寝たみたいだ。

 

 明日で、地球が滅ぶまであと2日。一体どうなることやら…。

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