第11話

30分ぐらいボス部屋で休憩したらステラさんも回復したのでオークジェネラルを倒した時に出てきた転移陣の上に乗ってダンジョンを後にした。


「EXステージまで攻略することになってしまったのですっかり夜ですね。食堂も閉まっている時間です。烈火さんは夕食の準備はしてありますか?」


全くしてないので絶望しているところです。

ダンジョンでスマホ見たからもう22時すぎてるのは知ってたけど。今日ドーナツしか食べてないから凄いお腹すいてるのに・・・。

街に出ればなにかご飯食べれるかな。

でもな土地勘ないし。


「全くしてないので絶望してるところです」


「そしたら、私の部屋に食べに来ますか?

作り置きが有るので、烈火さんの分も用意出来ますよ。貴族用の部屋を借りているのでシャワーも備え付けが有りますよ」


作り置き・・・もしかしてステラさんが自分で料理してる?


「作り置きってもしかしてステラさんが自分で料理してるの?」


「そうですよ。以外ですか?」


可愛い同級生が作った料理・・・


「すみません。お世話になります」


断れるわけがなかった。


「お邪魔しまーす」


貴族用の部屋凄いおっきい。


俺の部屋、6畳ぐらいのスペースしか無かったよ?


貴族用の部屋の入口より狭い。

しかも何部屋も有るし。


「まだ、ここに来て1週間しか経ってないので最低限の物しかないですけど、こっちがシャワーですね。2部屋有るのでこっちを使ってください」


順番待ちしないで直ぐにシャワーを浴びれるのは嬉しい。


・・・待って俺着替えなんて持ってないよ?

自分の部屋まで取りに戻る?


「着替え取りに1回部屋に帰って来る」


「大丈夫ですよ。男物の部屋着と寝間着をさっき頼んでおいたので5分も待てば部屋まで持ってきてくれます。私はそれを受け取ってからシャワーを浴びるので烈火さんは安心してシャワーを浴びてきてください」


「成程、なら安心ってなりませんよ!

なんで俺が泊まって行くこと前提になってるんですか?」


それは色々と不味いでしょうよ。


「朝ごはんも私の手作りですよ」


「ご好意に甘えて泊まらせていただきます」


「烈火さんチョロすぎませんか?」


「じゃあ帰った方が良い?」


「泊まって行ってください!と言うか絶対帰しません。せっかくお持ち帰りできたんですから」


「お持ち帰りって・・・普通逆じゃない?

ひとまず、シャワー浴びてくるね」


「あ、脱いだ服は入ってすぐの洗濯機に入れといてくださいね。自動で乾燥まで全部やってくれますから」


言われた通り脱衣所に置いてあった見た目ドラム型洗濯機に来ていた制服を全部突っ込んでおいた。材質によって分ける必要は無いらしい。便利な洗濯機だ。

スタートボタンを押してからシャワー室に入る。


髪の毛を洗っていると「着替え置いておきますねー」と聞こえてきたので、ありがとうございますと返しておいた。


体を洗い終わって、用意してくれた部屋着に着替えて、ステラさんにここで寛いでてと言われたリビングのソファーでスマホを弄りながら寛いでいた。


「すでに自分の家見たいに寛いでますね。

私としては嬉しいですが。ご飯はあっためるだけなので、テーブルに移動して待っててください。直ぐに用意できますから」


そう言いながらステラさんがリビングに入ってきた。


「分かった〜」


シャワーを浴びて、ソファーに座ったら今日一日の疲れが出たのかそのまま寝れる気がしてたけど、ステラさんの手作り料理を逃す訳には行かないので、目を擦りながらテーブルに移動した。


テーブルに座って少しすると料理が運ばれてくる。

白米にバンバンジーとナスの味噌汁。


凄い美味しそう。


「いただきます」


まずはバンバンジーを1口。


「ステラさん俺と結婚してください」


めちゃくちゃ美味しい。

ステラさんに毎日ご飯作って欲しい。


「私的には言質取れましたし、そのまま結婚で良いんですけど。烈火さん完全に眠くて

テンションおかしくなってますよね?

結婚云々はまた明日、起きたら話しましょう」


「う〜ん」


眠気と戦いながら出されたご飯を完食して、歯磨きをした後、ステラさんに空いてる部屋を案内してもらってベットに入った。


ーーーー


「そう言えばステラさんの部屋に泊まったんだったな」


起きた時また知らない部屋?ってなったけど、昨日のことを思い出した。


「眠くて凄いこと口走ってたな俺」


明日起きたら、もう一度話しましょうって言われたなと思いだして、どうしようかと冷静に考える。


まだであって一日だけど、可愛いし、一緒にいて嫌じゃなかったし、料理も上手い。

結婚まだ早いと思うけど、ステラさんがほかの男に取られるのも嫌だな。

そもそも、伯爵令嬢なのにそんな簡単にじゃあ結婚しようとか出来るの?


1人で考えても埒が明かないと思い、寝間着を着替えて顔を洗って歯磨きをして、リビングへと移動した。


「おはようございます。烈火さん」


「おはよう。ステラさん」


「しっかり昨日のことは覚えてるみたいですね。まぁ、まずは朝ごはんにしましょう。

用意が出来たので、起こしに行こうと思ってたところだったんです」


朝ごはんも大変美味しくいただきました。

ステラさんが使ったお皿を食洗機に入れた後、2人分のお茶を持ってテーブルに戻ってきた。



読んでいただきありがとうございます。




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