宗教について③
結論から言いますが、神とは人間が作り出したものです。
説明します。
現在世界で最も支持を集めてるのは一神教ですよね。
①神は唯一絶対の存在である。
②神は全てを救う為に降臨した。
これを前提にします。
すると、『その神が伝わっていない地域がある』のはおかしくないですか?
一神教信徒が神社のお賽銭を破壊した例の事件。
その神が唯一であるなら、何故唯一神は日本に『来なかった』のですか? 唯一神は日本人(一神教圏以外の地域)を救うつもりは無いのですか? 全然慈悲深く無いじゃないですか。全知全能なら、どうして『その唯一神を信仰しない人々』が現実に存在しているのですか?
その答えは、『一神教徒が日本人に伝えなかったから』です。
宗教は教徒が伝えねば伝わりません。
つまり、人間が持ち込まなければ神は広がりません。
一神教の教えを広く伝えたいならその全能とやらでさっさとすればよろしい。しかしやらない。できない。人間には全能は無い。
国が地域が違えば、信仰される神様も違います。つまり、
①神様がガチで沢山いる。
②神様は人間が作った概念。
この二択な訳です。ああいや、
③ガチの全知全能がお遊びで『世界をそのように』している。
という選択肢は常にありますけど。考慮しても意味無い(解が出ない)のでスルーします。
ホモ・サピエンスは認知革命によって世界での主導権を得ました。『嘘』の力でのし上がりました。『今、ここ』にある現実以外のことを『想像する』という特異な超能力によって、『心を操る』ことを覚えたのです。
アツいことを言うと人々を煽ることができます。『その気』にさせることができます。
共通の話題があれば比較的すぐに仲良くなれます。その原始が宗教です。『同じ神を信仰している』ことほど、強い団結力を生むものはありません。政治に良く使われるというよりは、政治と宗教は本来切り離すことができないのです。
現代ではもっとフランクですね『同じアニメ好き』だけでもう仲良くなれるじゃないですか。『同じプロ野球の球団好き』とか。それ、原始は宗教(信仰)による団結ですからね。
それこそ、人気声優さんとか宗教だと言われているじゃないですか。あれは冗談ではなく本当に宗教なんですよ。このあたりの話は『宗教について①②』でも語りましたね。(https://kakuyomu.jp/works/16816927859759820381/episodes/16816927862305079254)
つまり、私が言いたいのは神の否定ではなく、むしろ肯定なのです。『好きなものを好きに信仰する』ということの大切さです。そして、他人に強要しない、他人の神様を認める、という一般的なコミュニケーション能力の話。
お絵描きが好きでも、かけっこが好きでも良いじゃないですか。ワンピース好きでもソードアート・オンライン好きでも良いじゃないですか。
つまり、イスラム教徒でも無宗教者でも仏教徒でも神道信者でも良いんですよ。それでその人の心が救われているなら。
寛容と多様性ってそういうことだと思います。
なのに、強要してくる人は、恐らくその目的は信仰や救済ではなく『詐欺による営利』じゃないかと思います。だって救われているのなら何の神様信仰してても良いんですから。改宗の必要性が無いのなら強要することは迷惑であり害悪です。
賽銭箱(その国の宗教物)を破壊するような人の宗教に入りたいと思いますか? 改宗させたいのが目的なら手段が間違っていますよね。なぜならその事件で信者が増えることは『無い』からです。あるのは信者同士の『よくやった!』みたいな自己救済だけ。
今回はこの辺にしておきましょう。私の宗教観は、
『ネフィリム・エスカトロジー(https://kakuyomu.jp/works/1177354054892556782)』
『銀色の魔女見習い(https://kakuyomu.jp/works/16816452220170411780)』
なんかに濃く反映されていますので、興味があれば是非。
結論。神(宗教)とは人間が人間の為に発明した『文明の利器』であり。
その根源は『空想力』、その効果は『精神安定』と『政治利用』にあり。
その結果、今日の人類の発展がある。
なので、『宗教』っていうだけで拒否反応を示すことなく。他人の宗教や神様を認めましょう。『未履修だったけど観てみたらガンダム超面白かった!』となる可能性もあるんですから。一神教の教義だって勉強になること多いんですから。
それではまた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます