死刑について

はじめに。

「差別について⑤」はまだもう少し待ってください。先に別の書きたいことできちゃいました。笑

自由なエッセイですね。





――





先進国で死刑制度を廃止のは日本とアメリカだけだそうです。そんな記事を見掛けました。

確か題名は、「何故日本は死刑制度を廃止しないのか?」みたいな。


その文章に、「死刑制度は廃止すべきなのに」という一方的で根拠のない感情的な観念が見えて、少し違和感を抱いたので今回はこれについて語っていきます。


まず、何故「殺人は悪」とされているのか。

どうして人を殺してはいけないのでしょう。というか人を殺してはいけないのですか?


社会と国の成り立ち、群れの機能と役割については以前このエッセイで説明したのでそれを思い出していただければと思います。


群れの中での人は、仕事という名前で役割を持っています。その労働力と生産能力を「群れから一部削る」=国力をダウンさせる=社会全体を衰退させる……という理由で、人を殺してはいけないのです。簡単ですね。ああ、家族が悲しむとかいう感情論は今回あまり語りません。それも勿論大事な理由のひとつですが、それだけだと「恨みと悲しみを一切残さない一族皆殺し」はOK(殺して良い理由)になってしまいますからね。


さて。

社会にはルールがあります。それは社会を機能させる為のものです。つまりは、皆で安全に暮らせて皆飢えなくて、文化や技術を発展させていけるようになる為のもの。

それを邪魔する者は「悪」ですよね。それが犯罪者です。社会ではなく自分の利益の為に行動して、ルールを守らない人です。まあ結局捕まって死刑なので自分の利益にもなっていないただの本末転倒なんですが。

本当に自分の利益だけを追求するならめっちゃ社会貢献して完全に人の為に働く真面目な正直者になった方が幸せなんですよね。犯罪者は皆そこを勘違いしているので皆本末転倒です。


その、犯罪者。

要りませんよね。居ても社会の為にならないんですから。食わせる飯の分、社会は損していることになります。

ではどうするか。

勿論、今回の話は現行法で死刑になるほどの凶悪犯罪のことを言っています。軽犯罪でも何でもかんでも犯罪者なら死刑すべきと言っている訳ではありません。


追放か死刑しかないでしょう。だって社会に不要なんですから。


人を喰らい騙し殺した者を、牢屋のスペースをタダで貸して、生かすためにタダで食事をさせるメリットって何でしょう。

豊かな国ならまだしも、今の日本ってそんなに余裕ないんですよ。

国外追放は他の国に迷惑掛かりますよね。


更生? すると思いますか?


以下、法務省の犯罪白書より。平成22年ですが。


――


満期釈放者の再犯率は,殺人43%,傷害致死60%,強盗56%,強姦56%,放火34%であり,傷害致死,強盗及び強姦では,半数以上の者に再犯がある


――


彼らの更生に期待してコストを掛ける必要ありますか? その分一般の国民にリソースを回してさらに経済活動したり、子育てを充実させた方が良くないですかね。まあそのリソースがどれだけあるかは知りませんが。少なくともこの再犯率で更生を期待するのは楽観的すぎると思います。56%の確率でまた強姦する人と一緒に働けますか?


そりゃ更生する人自体は居るでしょう。問題はそこじゃありません。


労働力にも生産能力にもならないコストだけ掛かる者を生かすことは社会にとって悪ですよ。殺人が駄目である理由と同じで、犯罪者を生かすことは悪なんです。


人道とか。人権とかって言葉、ありますよね。あれ、人類史で見るとただの「最近の流行り」なだけなので、人類普遍の絶対的なモノ、じゃないんです。人権を守るのは社会に生きる人々でしょう? 「そういうことにしましょう」って取り決めなんですから。自然界には権利など存在しません。その取り決めをわざわざ悪意を持って破った犯罪者にまで権利を保障してやる必要性なんかどこにも無い訳です。


それに、死刑は犯罪抑制にもなりますよ。見せしめって奴ですね。

まあ、死刑にされても良いって無敵の人は居ますけども。そこはまた別の問題ですね。無敵の人を生み出す社会が良くないと思います。


社会の運営には感情は不要です。合理性が大事です。政治家は情に流されてはいけません。情を流す側なんですから。

何故なら合理性を欠いて感情論で政治をすると、いずれ国が崩壊して大勢の国民が路頭に迷って死ぬことになるからです。無駄なことなどしている暇はないんです。……本来は。


これは私個人の思想とかではなくただの「合理」なので、別に私が死刑推進派の強思想! みたいなアレじゃないです笑


合理です。繰り返し言いますが思想ではなく理論です。

少し感情論を言うと、殺人や強姦だと被害者や遺族はどう思ってますかね。

彼らのケアが滅茶苦茶重要だと思います。犯罪者の権利より優先すべきはこっちでしょう。

ひとり殺して家族数人がショックで働けなくなったら、その数人も殺したと同義ですよ。合理的に言うなら。


許してはなりません。決して。


被害者遺族よりも強姦殺人犯の権利が大事だという人がもし居られたら、どうか再考をお願いいたします。


健全な社会の為には、「敵」を排除しなければならないんです。


鬼滅の刃だって、ワンピースだって、プリキュアだってそうでしょう?


さて。死刑制度を「廃止すべき」理由ってなんでしょう。

勿論、誤判の可能性があるので滅茶苦茶念入りに捜査はすべきでしょう。そんなのは当たり前です。問題は罪が確定した後の話。


以下、第二東京弁護士会のサイトより。


――


2 死刑制度の問題点

(1)誤判の危険性 死刑制度の廃止を考えるべき最大の理由は、死刑が誤判により取り返しのつかない人権侵害を引き起こしうることにある。 ...

(2)死刑の犯罪抑止効果は証明されていない ...

(3)実体・手続両面において制度が不十分である ...

(4)死刑廃止の国際的潮流が日本の刑事司法に与える影響


――


誤判だけじゃないですか? 抑止はまあ、無いなら無いで良いでしょう。生かすのにデメリットしかない社会悪の排除が優先なので。

実態・手続きはやりやすいようにこれから変えれば良い。廃止すべき理由になってない。

国際的潮流は論外ですね。「みんなやってるから」って。いやだから、理由が無いと言ってるようなものじゃないですか。


誤判の危険性はガチなのでそこだけ同意ですね。しかしこれも死刑制度を廃止すべき理由になっていません。仮に誤判が無いなら死刑を行うべきとも読み取れますから。誤判をどう防ぐかに注力すれば良いだけです。


目的を見誤ることのないように。社会の健全化と安全性の確保、そして経済と技術の発展でしょう?

犯罪者を生かすことはその「国家目的」に対して利益があるのですか?

その犯罪者はもう既に、社会の一員という権利の枠組みから自らの意思で逸脱したんですよ?


もしこれを見て私に反論される場合はDMまでお願いしますね。コメント欄だと一度返信したらもうレスが続かない仕様なので。


「死刑制度廃止のメリット」が、「本来なら死刑にされていたほど凶悪で再犯率の高い犯罪者を野放しにして生かすというリスクデメリット」を、国家目的に照らし合わせて合理的に「上回る」のであれば私も廃止をと言いますよそりゃ。あくまで目的が大事なので、状況次第で意見は柔軟に変えるのが当たり前。私は何も全ての場合において絶対的に死刑制度を存続すべきとかいう頑固野郎ではありません。

なのでもしそんな情報があれば教えてくださいマジで。私は不勉強なので知らない事実があったらあっさり意見を変えますので。


殺人犯を「人権」とか言って野放しにすると、次に殺されるのはあなたの家族かもしれないんですよ?


それでは、また。

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