3月3日 ひなまつり

 ひ : 久しぶり

 な : 何年ぶりか

 ま : また会えて

 つ : 作り話も

 り : 理解できます


 私が学生時代にバイトしていたコーヒーショップは、クラシック音楽をかけたり、そこで小さなコンサートを開いたりする、素敵なお店でした。音楽関係者や予備校生、バイク好きな人たちなど、色んな常連さんがいらっしゃって、みんな仲良しでした。


 ずいぶん前にお店を閉めてしまい、マスターは音楽のお仕事に専念されていたのですが、数ヶ月前にそのお店のバイトや常連さんで、約30年ぶりに同窓会をしてくださったんです。そのおかげで、そこからまた新たな交流が生まれました。


 先日、飲みに行って当時の話をしている時、マスターがたまに話していた心霊スポットの話になったのですが、私はしばらく聞いていて、実はその内容が一部が作り話だったとわかってしまったのです。


 詳しいことは苦手な人がいると思うので、ここでは触れませんのでご安心ください。


「有名な心霊スポットに3人の大学生が車で行った」


と聞いていたのですが、実はマスターと、そのお友達の3人で行ったということがわかりました。


「いい年してね〜」


と自虐的に話していらっしゃって、内容もあまり覚えていらっしゃらないご様子。逆に私は鮮明に覚えていたので、覚えている内容をお話しすると


「そうだった! よく覚えているね〜! あれ、本当に怖かったよ」


とおっしゃったのです。どこかの大学生のこととして話していらっしゃったのに、そのことも覚えていないご様子だったので、あえて言わずにそっとしておきました。


 当時、30代だったマスター、いい年して自分が行ったと言うのは少し恥ずかしくてカッコつけていらっしゃったのかもしれません。それか、自分が行ったと言うと、リアルすぎて怖がらせると思ったのかもしれませんね。私はどっちでもいいと受け入れられる年齢になりました。


 それより、今や地元で活躍する立派な音楽家になられた方々が、心霊スポットに行ったということが面白くてニヤリと笑っちゃいました。


 ✴︎


 ひな祭りと関係ないエッセイだったので、画像を近況ノートに載せています。よろしければご覧ください。


https://kakuyomu.jp/users/sumire_130/news/16817330653959782237

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あいうえお短歌2 楠瀬スミレ @sumire_130

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