第17話指輪

アツシは、早くに免許を取った、卒業式の日は

車で迎えにきた。

買ったばかりの中古のAudi

早速白髪になっていた。。金髪の混じる白髪は目立った。

アツシ珍しくモールに連れて行った、

そして宝石店に入ると


どれが良い?と聞いてきた。

え!?と、聞くと、


卒業祝いと言った。、


アツシも卒業したじゃん。

そう私が言うと。

いいからと。言って指輪を選び出した。


小さな石の付いた細い指輪、

左手の薬指に合わせた。

そして、それを買うと。


コーヒーを飲みながら、

左手!と言って。


私の指にはめた。


アツシ

返事はいら無い。花の家の事分かってるから

だから、、

言うだけ言わせて。て


一緒に住もう、と


私はニコっとした。


アツシは

俺、本当に花がすきだ

多分花が想像するよりずっと

俺は花が好きだ。

それで、一緒に住みたいと思ったけど

花を困らせたくない

それで。指輪。


そうアツシは話した。


私は

うん、と言った。


アツシは就職して

私は短大に進んだ。


私も免許を取った

アツシと遠くまで出かけた、

ほとんどアツシがお金を払ってくれた。

私は

体調が良くなくて

短大に電車で通うのがキツかった。

満員電車で立ちっぱなしが苦しかった。

だけど、ママがせっかく入れさせてくれた

短大、辞めるわけにはいかない。


でも、電車で座り込んでしまう事が増えた

途中の駅で降りて休憩してからまた電車に乗った。


しんどくてきつかった日どうにか

最寄り駅まで帰宅した。

ちょうど、アツシから電話があった。


アツシは元気いっぱいに

調子はどうだ?と聞いてきた。

私は

アツシ、私、と言うと

わたしは泣いてしまった


アツシは親の事はわかるけど

無理するなよ。

辞めてもいいんじゃないか?

倒れてからじゃ親だって悲しむぞと


次の日アツシは私を病院に連れて行った


今の体重と体力では

学校に通うのは。キツいんじゃ無いかと言われた。

とりあえず、点滴を打った。


車にのり病院に行き

大人になってるなと、実感していた。

先の選択も自分でできる。


まず、学校に相談するよ。


アツシは頑張れ!と言った


帰るとヒロから着信が来ていた

久々だ。


もしもし、久しぶりと私は出た


ヒロは


花の事がずっと好きだった

俺と付き合って下さい


そう言われた

私はすごく冷静だった。


高校生の頃は

たっあ、一つ上だったと思う

だけど、今は、高校生と社会人

一つの差だけど大きく感じるの

だから、ごめんなさい。

と、言った。


ヒロは今は歳の差を感じるかもしれないけど

数年したら一個なんて歳の差気にならなくなるから、と言った


多分そうだね。

だから今は1番歳の差を感じるの

私は答えた。


ヒロは分かった、

でも友達でいて?と


いいよ。と


いつか歳の差が気にならなくなったら

また告白するから

俺早く大人になるから。

と言った。


私はふと思った。

ヒロはなんてタイミングが悪いんだろ?と

高校生のとき

告白されたら付き合ったタイミングはたくさんあった。なのに。

ちょうどアツシが1番だった瞬間に

告白してくるなんて。

一目惚れしてたのに。

ずっと好きだったのに。

どうして今なの?

わからなかった。

切なくなった。

その日はアツシの所に泊まった

一人になりたくなかった。


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