第9話ホワイトデー

 ホワイトデーが近い

 バレンタインにヒロにクッキーを渡したけど

 私はその後風邪をこじらせ入院した

 その間にヒロには

 年上の彼氏がいた事を知られてしまい。


 複雑な気持ちだ。


 休み時間にミチの彼氏が

 放課後ちょっと話しあるんだけど

 いい?と

 聴いてきた

 うん、分かった!と

 答え

 放課後、ミチとミチの彼氏の教室に行った。

 ミチの彼氏は


 まず、ユウヤの事ごめん

 アイツ、チャラいんだ

 ケイとの話しもユウヤから聞いた

 なんかゴダゴタさせて本当悪かった


 いや

 別に良いよ、気にしてないし

 謝らないでよ!と私はヘラヘラした。


 ミチの彼氏は私に

 花は誰かと今付き合う気ある?

 好きな人いる?と聞いてきた


 ヒロが頭に浮かんだけど。


 んーよく分からないんだよね。と答えた


 するとミチの彼氏が

 実は

 ヒロから相談を受けてて


 ヒロ告白しようか悩んでるみたいで

 花が今彼氏ほしくないなら

 ヒロにもう少し待てって言おうと思って


 私は顔が真っ赤になるのが自分でもわかるほど、体が熱くなった。


 ミチの彼氏が

 ミチから年上彼氏の事もきいてるから

 慎重になるのはわかるんだけど

 ヒロは、本当にいい奴だよ。

 と。


 私は少し食い気味に、


 ヒロは私の事好きなのか、わかんないもん。

 と言った。


 ミチの彼氏は、

 はー、、とため息つくと


 ヒロ、チャラくないから

 調子いい事は言わないんだよ。

 だから

 分かりづらいかもな。

 ただ、

 ヒロは花が好きだよ。

 それは間違いない


 私は早口で答えた


 今、ヒロに告られて

 ヒロとの関係が変になりたくない。

 私の事よく知ったらヒロは

 私を好きじゃなくなるかもしれないし

 怖いよ、


 そうゆうと、ミチの彼氏は


 花の気持ちなんかわかるよ。

 ヒロに似てるわ。


 そうゆうと

 分かった。

 ヒロに今はやめとけって言っておく!


 そして

 ミチと帰って行った。

 ミチはなんだか心配そうに振り返り

 花?また明日ね!と言うと手を振った。


 ホワイトデー当日

 休みたかった、


 何かあっても嫌

 何もなくても嫌


 なんてわがままな私、花が!


 身なりだけはいつもより気合いを入れて学校へ行った、休み時間になるのが怖かった。


 チャイムが鳴り、机に顔を伏せた。


 トントンと肩を叩かれ、クラスの女の子が

 花を呼んで来て欲しいって

 廊下で、男の子が待ってるよ!と言われた

 私は、すぐ立てず、、

 重い足取りで廊下に出た。


 ヒロが立っていた。

 ヒロは苦笑いしながら

 はい!と

 剥き出しのまま

 掌位の大きさの白い豚のぬいぐるみを渡してきた。

 私は両手で受け取り

 首を傾げた。


 ヒロは

 コレ、オレ。豚!俺に似てるでしょ?と


 私は思わず笑った

 全然似てない


 サッカーで焼けた褐色の肌に

 整った顔、


 全然似てないよー?

 と私が言うと


 苦笑いをしてから

 ヒロは真面目な顔になり


 俺だと思って大切にしてくれたら嬉しい!

 と、言った。


 しばらくの沈黙になり。

 なんだか泣きそうになった。


 ヒロが、

 なんかこんなんお返しでごめん。

 ホワイトデーと、、


 私は

 違う違う、嬉しいよ!と思ったのに

 口に出せなかった。


 思わず私は

 自分が手首にしていた

 チェーンのブレスレットをヒロに渡した。

 そして


 じゃあ、

 これは、私だと思って大切にしてくれる?と聞いた。


 ヒロはとても嬉しいそうに

 一生大切にする。

 と言って

 じゃあね、と教室に戻った。


 私は白い豚のヒロを顔に押し付けた。

 似てない豚!

 胸がキューと苦しくなる感じがした


 彼氏が居た時にも感じた事のない胸の痛み


 ヒロ?

 ヒロは私が本当にすきですか?

 豚に聞いた。


 豚は何も言わない。


 今日は購買に用はないけど

 購買に行ってみた

 ヒロがいた。

 私は購買に寄らず

 ヒロの所に行った

 ヒロの腕には私のチェーンがしてあった。

 私は豚くんを握ってた


 ヒロはチェーンの腕を私に見せた


 私は豚くんをヒロに見せた。

 照れ臭そうにヒロが笑った。

 またね、と私が立ち去ると


 遠くからヒロの

 よっしゃ!!

 とゆう声が聞こえた。


 もうすぐ学年が上がる

 私は3年

 ヒロは2年だ、

 後一年長い1年だ



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