第8話紹介

 友人のミチの彼氏はサッカー部で、彼氏の友人が花を紹介してほしいと、


 なんだか、何も考えず良いよと答えた



 お昼

 ランが、一年のヒロ今日も購買にいたよー

 花の事待ってんじゃない?

 あそこまでされると引くよねーと

 話してきた


 ランが嫌味を言うのが上手なのか?

 私が鈍感なのか

 なんとなく周りの女子からの居心地の悪い雰囲気を感じていた


 ミチが、

 ちょっと花、来て!

 紹介の話しなんだけど

 ユウヤくんって言うのね!


 教室がオレンジ色に染まってた

 サッカー場の景色がうかんだ。


 ミチ!ユウヤくんサッカー部だよね?

 見に行くよ!!


 ミチは少し驚いた顔をして

 お。ユウヤくんに興味でた?と


 あー。出たみたいかなー?

 と、変な笑いをして

 サッカー場に行った


 ミチがユウヤくん3番ね!

 と


 3番3番、んーはいはい、運動神経良さそうだねー。なんか足ムキムキ。髪、長めなのね。



 ミチが、何その感想?と笑う


 私はミチに感想をいいながら必死にヒロをさがしてた。

 ミチは彼氏に手を振った

 気がついた彼氏が、パッと一度だけ手を上げた。

 オレンジ色が傾きかけた中

 理想の光景だった

 窓から身を乗り出し大きく手を振るミチ

 当たり前に手を上げる彼氏

 羨ましそうに

 外で寒そうに応援しているファンの子達

 なんとゆうか、CMみたいで、爽やかな飲みものだな。

 なんて、よく分からない事まで考えた。

 サッカー場に視線を戻すとコチラを見て

 ボールを抱えてるヒロがいた。


 心の中で

 キャー!と思った。

 なんて、整っている体のバランス

 薄茶色の髪は天然だ

 直ぐにヒロの周りに、ファンの子が集まり

 ヒロの全身が見えなくなった



 花ちゃーん!と大きな声がして

 首をそちらに傾けた

 3番の子が大きく手を振っていた。


 ミチに、ほら花!手振り替えして

 そう言われて

 手を振りかえした。

 ファンの子が私を注目するよりさきに

 ヒロの視線をかんじた。


 ヒロに見られたくなかったな、、、


 ミチが、ユウヤくんって凄い友達多くて

 社交的、もちろんカナリもてます。

 ほら、花、ユウヤ推しに睨まれてるよ

 ちなみに元カノは、ルミ先輩ですー!

 と、

 は?

 ルミ先輩とは女子の私でさえ見惚れちゃう美人だけどなんかカッコいい先輩だ。


 ちなみにルミ先輩ガユウヤくん推しで付き合ったけど、2ヶ月もしないで別れちゃった。

 と

 ミチの情報に、頭がごにゃごにゃしてた

 ヒロの方に視線を送ると

 隣のクラスにのさとみちゃんがオレンジ色が反射したキラキラの目でヒロに話しかけていた。

 さとみちゃんは

 グラマーで色が白く、ふにゃっとした雰囲気で男子ウケ抜群の

 マリリンモンローの様な子だ!

 私はヘナヘナと、座り込んだ。


 ミチが、

 え?花?は?どうした?と


 いや、なんか青春が眩しいすぎて。

 ミチあんたはキラキラ青春民ですな

 と言うと。


 何わけわかんない事言ってん?と

 と言われた。


 花はモテるからいいじゃん。

 羨ましいけど

 皆、影では言ってるよ

 花ってマジでモテるよねって

 ランなんて、なんで花が持てんの?って僻んでたよ!


 あ、ランやっぱりか。


 と、、私モテるの?え?モテてるんですか?

 時代来たんですか?

 心の中で小さな自分がガッツポーズした


 モテるといえばランなのだ、細い割にはとてもグラマー

 高い声、長い髪、メイクはバッチリ、

 流行りの香水に、流行りのグッズ

 いち早く手に入れる。

 写真を撮りにくる先輩がいるほど、

 不動のモテモテキャラ!ラン様


 ランが下に見てた、この花がモテだしたら気に入らないのも分かる。

 勝者しかわからない屈辱だろう。


 ニヤニヤしてしまった。


 で、ところで、

 と、ミチの声で妄想トリップが萎んだ、


 は、はい?


 ミチは、クスッと笑い

 今日放課後、ユウヤくん家に行くのね、

 で!皆んなで!4人ね!

 花はもちろん来るの!


 あー。はい。。

 モテるとゆう余韻が私に微妙な自信をつけていた。

 ハイハイ、、花いきますよ。的な上からな感情、

 ん?

 ランはいつもこんな景色か、

 不思議と気持ちが変わると景色は変わる

 いつもと同じ気色が微妙に色がつく

 鮮やかに見えた。


 ユウヤくんの家に4人で向かった

 ユウヤくんは

 話しが上手く

 筋肉がかなりすごく

 太ももなんて、バキとなっていて

 まあ

 モテるんでしょうね。


 ユウヤくんの部屋は

 サッカーしてます!!って部屋が言ってるみたいな、青春の色の部屋だった。

 しかし。

 ベッドを見た瞬間ルミ先輩のセクシーな姿を想像してしまい。

 ベッドから1番遠くに座った。


 口裏合わせてましたよと、ばかりに

 ミチカップルが、私達これからラブラブなんで、ごめん、お先にと帰ってしまった。


 ユウヤくんは

 改めて飲み物を出し直すと、


 サッカーで大学行ってからが不安だよ

 サッカー選手になれるわけないし。と

 そして、花へと、書いてあるシンプルな封筒を渡された。

 文面は


 花へ

 オレはサッカーバカです

 好きなTVはお笑い

 YouTubeも好き

 花は何が好き?


 この前まで彼女がいたけど

 花と一緒にいたら

 元カノの事は忘れる。


 彼女になって下さい。

         ユウヤ


 私はこの手紙を読んで思った

 元カノとスッキリしてないなら

 元カノにそう言えよ。


 そして、私は私だけを好きな人がいい。


 私は手紙を返すと


 元カノ忘れてないんでしょ?

 可愛いもんね?

 もう一度話し合えば?

 そう言った。

 ユウヤは

 違う違う、そうゆうことじゃないんだよ。

 と


 ふと、不思議に思った

 ユウヤとは特別面識がない、

 話した事も会った事も、

 なのに?なぜ?


 すると私の携帯が鳴った

 ケイくんからだ

 ケイくんは

 一年の時から仲良くて

 DJをしている。興味があった私は

 ケイくんにDJを教わりによく遊びに行っていた。

 それも、理由がありケイくんのお母さんと

 私のママは高校からの友人だった。

 ママが事故に遭い、ケイくんもケイくんのお母さんも私を気にかけてくれていた。


 もしもし。ケイくん?どうした?

 と、私は電話にでた。


 ユウヤくんの顔色が変わった。


 ケイくんは

 花?今どこにいる?


 サッカー部のユウヤくんの家

 あ、ケイくんち近いから

 ユウヤくん同じ中学生?と

 私が聞くと


 ケイくんは低い声で

 ユウヤに代わって!と言った


 私はユウヤくんにケイくんが変わってだって!と言うと

 ユウヤくんは、手で大きなバツを作った


 え?


 花?花?


 ケイ君が呼んでる

 もしもし?

 日が暮れて爽やかなユウヤくんの部屋に不穏な空気が流れた感じがした。


 花!いいからユウヤに変われ!!


 普段穏やかなケイくんが珍しく苛立っている。

 私はユウヤくんに携帯を渡した。


 ユウヤくんは私から少し離れると


 違うよ。

 怒るなよ

 だから

 ごめんって

 待ってよ。

 違うからマジで


 そんな言葉ばかりユウヤくんは言うと

 私に携帯を返したきた


 もしもし?

 話しかけたけど、もう切れていた?


 ポカンとした。


 どうゆう事?

 私はユウヤくんに聞いた


 ユウヤくんは気まずそうに話し始めた


 実は

 ケイが好きな子が出来たって言ってきて

 花を見せたんだ、

 中庭で楽しそうに話をしてたよ花は、


 花、ケイに気がつくと満面の笑みで小さく手を振ってた。

 ケイがその花をみて


 素直そうだろ?

 見た目はカッコいい感じの子だけど

 すっごい女の子なんだよ。

 サザエさんに出てくるイクラちゃんのママ見たいな。穏やかな子。

 守ってやりてー!って思っちゃったんだよね

 本気で。


 オレはケイの話しを聞いて

 花、良いなって思って

 花と繋がりがあるサッカー部の奴に紹介たのんだんだ。


 ケイ

 ふざけんな

 マジでお前は信用できないって

 かなりキレてたわ、、、


 ケイくん、私の事そんな風に思ってくれてたんだ。

 全然きがつかなかった。


 私は

 ユウヤくんに


 ごめんね。

 色々なんか付き合うとかは無理だ

 と、言うと、


 そっか、、

 それだけ言って

 駅まで送るよと


 もう外は真っ暗で歩いて直ぐの駅に向かった

 登り坂で街灯がきれいで

 話しは一言もない。


 バイバイ。

 それだけ言って電車に乗った


 高校生の一ヶ月は長い

 色々ある

 この前まで恋に無縁だった私が

 恋の渦の中にいる気分だった

 青春っ複雑、、

 甘酸っぱいって、こうゆう事?

 レモンみたい?皮はにがいしね。

 よくわからないことを考えながら

 電車に揺られた








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