第7話バレンタイン

 ヒロと相変わらずたまに電話をしていた。


 私はお昼なると学食は混むので、購買でパンを買っていた。


 いつものように購買のパン取り争いをしているとヒロが後ろの方に立っているのがみえた

 私はやっと買ったジャムパンを握りながら

 どうしたの?と駆け寄った。

 ヒロは難しいそうな笑顔をして


 やっと、花に会えた、と言った


 ん?いつでも会えるじゃん同じ学校なんだから?と言うと。


 何日か購買で待ったんだ、

 花、来るかな?って


 電話して来ればよかったのに?と言うと


 花、だいぶ歳上の彼氏と付き合ってたでしょ?と


 そう私はクリスマス過ぎから友達に

 実はさー聞いてよーと話していたのだ。


 ヒロの所にまで話は行ってたのか。

 さすが女子高生速い、


 だから年末年始連絡無かったのか?と思った


 ヒロは彼女は?いないのー?とふざけながら話した。


 いないよ、、ヒロは苦笑いした。

 なんとなくいつもと違う

 変わった感じがした。

 私は吹っ切れて学校生活を満喫していた。


 そんな時

 学年主任に呼び出された。

 カラコンやら化粧で呼び出されるのはいつも

 だから、ヤダヤダと思いながら主任の所に行った。

 主任は


 なあ花?一年のサッカー部のヒロと距離置いてくれないか?と

 え?

 花は年上の彼氏がいただろ?


 ってゆうかどんだけ情報通なんですか?

 先生って何気によく知ってるんだぞ!と


 花?無理してるだろ?

 家の事、、


 ヒロは優しいからな

 ヒロが花と関わり出してから

 プレイの調子が悪いんだよ

 ヒロはサッカーで大学に行く

 今のチームにもヒロは必要なんだ

 遊び半分なら手を出すなよ



 まさか学年主任にそんな事を言われるとは



 私が教室に戻ると、先生が

 心を読んで聞かせてた。

 聞いてる子はほとんど居ない

 私は

 熱心に聞いていた

 人を好きな真っ直ぐな気持ち

 罪悪感

 恋愛はやっぱり軽い事じゃない

 重くて不器用でいいんじゃないかと


 心が大人なると女性は紫色を綺麗だと感じると、何かで読んだ


 夕焼けの鮮やかなオレンジじゃなく回りに霞む紫が綺麗に感じた


 バレンタインにヒロにクッキーを作ろう。

 そして何度か練習をして、ハートのクッキーが作れた、かわいい箱に入れてリボンで結び

 小さなメッセージカードに

 なんて書こうか悩んだ


 そして、


 いつも話しを聞いてくれてありがとう

 サッカー頑張ってハート

            花より


 休み時間にさっさとヒロのクラスに行き

 中まで入り

 ハッピーバレンタイン!と言って

 さっと帰った

 周りの人が見てたのかもわからない

 ヒロのリアクションもわからない。

 私に出来た精一杯だった。

 ドッと疲れ

 私は熱を出し

 入院した。

 ヒロに

 風邪こじらせてちょっと入院

 しばらく学校お休み

 ラッキー!

 と連絡をした





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