エピソード 共同作戦 5

 研究所の敷地内に陣を敷き、鬼と仮称された存在と交戦中。敷地内の安全を確認していた私達は、地下へと続く階段がある隠し扉を発見した――というのが現状。

 雨宮様と井上さんのあいだで、これからの行動について話し合いがなされた。


 鬼が魔族と同等であると仮定するならば、これほど厄介な敵はいない。対して、地下にいるのは研究者達である可能性が高い。護衛がいても、地下にいる人数ならばしれているはずだ。

 第八の精鋭で地下を制圧。そのあいだは残った第八と第一の者達で鬼の迎撃に当たる。という作戦が立案され、即座に実行に移される。


 退路となる隠し扉のまえに数名の隊員を残し、私達は地下へと続く階段を降りた。突入部隊は雨宮様以下、紅蓮さん、アーネストくん、そして若干名の隊員と私。

 これは、狭い室内では、数よりも個々の能力が優先されるという判断によるものだ。


 まずは階段を降り、目の前にある扉のまえで中の様子をうかがう。雨宮様がハンドサインを送れば、アーネストくんが扉を開け、紅蓮さんがその中へと滑り込んだ。

 直後、扉の向こうからくぐもった悲鳴が聞こえてきた。即座にアーネストくんが突入し、扉の向こうの安全を確保。それを確認し、雨宮様と私が後に続く。


 扉の向こうは、煌々とした灯りに照らされた廊下。その片隅には、刀傷を負って座り込む警備員とおぼしき男の姿があり、アーネストくんが尋問を始めている。


「少しお聞きしたいことがあるのですが」

「はっ、誰が答えるか――ひっ」


 男が口答えをした瞬間、アーネストくんが軍刀を突き出した。私が提供したオリハルコンでコーティングされた軍刀は彼の頬を掠め、背後にあるコンクリートに容易く突き刺さった。


「次は容赦しません。両手足を貫かれても黙っている覚悟はありますか?」

「や、やめてくれ。話す、なんでも話すから! なにが聞きたいんだ!」

「では単刀直入に、この施設はなんですか?」

「この施設は妖魔化の研究をおこなっている」


 妖魔化の研究? 妖魔化を防ぐ研究なら、水瀬さん達もおこなっているはずだ。なのに、どうして、こんな山奥で隠れて研究するような真似を……

 そこまで考えた私は、警備員の悲鳴で我に返った。


「かはっ。……うぐ、あ……あぁぁあぁっ」

「様子がおかしい。警戒しろ、アーネスト!」


 雨宮様が警告するのとほぼ同時、アーネストくんが跳び下がる。次の瞬間、男が右腕を横薙ぎに振るう。アーネストくんが寸前までいた空間を真っ黒な影が斬り裂いた。ギリギリで回避したアーネストくんは再び踏み込み、男を軍刀の間合いに捕らえて右腕を一閃する。


「ぐぎ、ぎ……」


 その身を分断された男は最期に呻き声を上げて事切れる。

 アーネストくんが回避した直後に反撃に移れたのは、攻撃の間合いを完全に読み切っていたからだ。あの不意打ちにそこまで対応する手際が素晴らしい。

 だけど、アーネストくんは悔しげに顔を歪ませた。


「すみません、生け捕りにするべきでした」

「いや、あの様子では尋問の続行は不可能だろう」

「完全に理性を失ってやがったな。偶然、とは思えないぜ」


 アーネストくんをフォローする雨宮様に続き、紅蓮さんが忌々しげに呟いた。

 偶然でないのなら、なんだというのか。

 その答えを、私はさきほど耳にしている。


『この施設は妖魔化の研究をおこなっている』


 私は最初、妖魔化を防ぐための研究をおこなう施設だと思っていた。でも違う。ここはきっと、その逆。妖魔化を促す研究をする施設だ。

 私は近くの扉に近付き、鍵が掛かっていないことを確認して開け放った。


「おい、レティシア、まだ安全を確保して――」


 雨宮様の警告と同時、白衣を着た男が殴りかかってくる。事前に気配を察知していた私は、それをひょいっと躱し、カウンターで三半規管を揺らして動けなくする。

 それとほぼ同時、雨宮様達が動いて部屋の安全を確保していく。それを横目に部屋を見回した私は――息を呑んだ。そこに、おぞましい光景が広がっていたからだ。


「……これが、妖魔化の研究……ですか」


 明らかな妖魔から、妖魔になり掛かった人間まで、様々な状態の人が液体で満たされたガラス容器の中に収められている。神をも恐れぬ所業とはこのことだろう。


 そして気付く。山中で見かけた鹿は妖魔化していなかった。この施設にも、動物の妖魔が存在しない。村の人間が妖魔化したのは、偶然なんかじゃない。

 誰かが意図的に、村の住人達を妖魔化させたのだ。

 でも、一体なんのために……


「……誰かが言いだしたんです。妖魔化すると身体能力は飛躍する。ならば、意識を保ったまま妖魔化することが出来たのなら、人は新たな力を得ることが出来るのではないか、と」


 背後でアーネストくんが呟いた。


「何処の世界でも、同じなんだね……」


 私はこのおぞましい光景を生まれ育った世界で見たことがある。魔物化した人間こそが、新たな人類だと信じるカルト集団が、人間を人為的に魔物化させる研究をおこなっていた。

 でも、だとしたら、この研究を過剰に憎悪するアーネストくんは……


 振り返るのが怖い。

 振り返って、アーネストくんの反応を見るのが怖い。

 いや、アーネストくんはアーネストくんだ。彼がどのような存在だったとしてもそれは変わらない。心の中でそう呟いて振り返る覚悟を決める。


「おや、誰かと思ったらはぐれの連中じゃないか」


 不意に第八を蔑む声が研究室に響き渡った。

 他人を見下すことに慣れきった、その声には聞き覚えがあった。まさかと思って視線を向けると、研究室の奥にある扉の向こう側、私が探していた男の姿があった。


 三十代後半で大佐の地位まで上り詰めた、特務第一大隊の元隊長。

 ただし、それは後ろ暗いことをして得た地位だ。特務第八大隊のみんなを蔑み、この世界の救世主である巫女の命を危険に晒し、私が護ると約束した男の子を連れ去った憎い敵!

 高倉公爵家の末席に名を連ねる男の名は、高倉才蔵である。

 彼の存在に気付いた第八の面々が即座に戦闘態勢に入った。私もそれに合わせて一歩まえに出る。蓮くんを連れ去った彼には聞きたいことが山ほどある。


「探しましたよ、高倉」

「ん? ……おまえはたしか、巫女の召喚に巻き込まれた罪人の娘ではないか。そうか、連中に拾われたのだったな。さすが、はぐれの集まり、ということか」

「取り消してください。彼らははぐれなんかじゃ――」


 ないと口にしようとした瞬間、背後からグッと腰を引き寄せられた。


「取り消してもらおう。この娘は罪人などではない」


 怒りを滲ませた雨宮様の声が耳元で響き――


「伊織副隊長の言うとおりですね」

「おうよ。嬢ちゃんを罪人扱いしたこと、後悔させてやるよ」


 両サイドから、アーネストくんと紅蓮さんが続いた。荒々しくも優しい温もりが伝わってくる。雨宮様達に対して、かつての戦友のような頼もしさを感じた。

 だけど――と、私は高倉に対して違和感を抱いた。


 高倉は第八の面々に武器を向けられているというのに、人を蔑むような笑いを消していない。どうして、この状況でそんなに余裕があるんだろう?

 ……扉の向こうになにかある?

 護衛か、あるいは逃走経路か、高倉が余裕を保っている理由があるはずだ。だとしたら、安易に戦闘を開始するのは得策じゃない。

 彼は確実にここで捕らえなくちゃいけない。


「レティシア。ヤツは殺さずに捕らえる必要があるが、それには接近する必要がある。会話でヤツの気を逸らすことは可能か?」

「任せてください」


 小声で雨宮様の要望に応じ、高倉へと視線を向けた。


「高倉、外にいる鬼はなんですか?」

「……鬼? 外に鬼がいるだと?」


 高倉は鬼の存在を知らない? どういうことだろう? 二つの襲撃は繋がっていると思い込んでいたけど、もしかしたら別々の事件、なんだろうか?

 分からない――けど、いまは会話を続けるのが先だ。

 私は一番知りたかったことを口にする。


「蓮くんは何処ですか?」

「蓮、誰はそれだ?」

「――っ。あなたが連れ去った男の子です!」

「ああ! 一度妖魔化の兆しを見せながら、再び人に戻った実験体のことか! それなら、そうと言えばいいものを。それで、あの実験体がどうかしたのか?」


 蓮くんは実験体なんかじゃない!

 そう叫びたい衝動を必死に抑えつけ、聞くべきことを口にする。


「……あの子は、無事なんですか?」

「無事? ああ、もちろん無事だとも。研究は順調だからな。おかげでわしは九尾の使徒に評価され、この研究所の所長を任された! あの実験体には感謝しておるよ」


 ……九尾の使徒? それが高倉の所属する組織の名前だろうか?

 いや、それよりもいまは優先して聞くべきことがある。


「蓮くんはこの研究所にいるのですか!?」

「ん? あぁ、もちろんだ。……そうか、おまえ達はあの実験体を取り戻しに来たのだな。だが、あの実験体は渡さぬ。おまえ達、はぐれの連中を始末しろ!」


 高倉がそう口にするのと、密かに左右から回り込んでいた二人、紅蓮さんとアーネストくんが両サイドから飛び掛かるのはほぼ同時だった。

 ――キィンと高い金属音が響いた。


 二人の抜き放った軍刀は、高倉に届く直前で防がれた。高倉の背後、扉の向こうから影を纏った腕が伸び、二人の軍刀による一撃を弾いたのだ。

 次の瞬間、紅蓮さんとアーネストくんが跳び下がった。


「おまえ、その姿は……」

「まさか、そんな……」


 信じられないと言いたげに二人が呟いた。直後、高倉の背後から姿を現したのは――半妖とでもいうような姿をした者達だった。

 その数は全部で三人。

 成人男性、それに女性と子供の体型をした者達。まさか――と、子供の半妖に視線を向けた私はそれが蓮くんではないと確認して安堵、直後に罪の意識を抱いた。


「これを、あなたがやったって言うの?」

「くくくっ、その通りだ! 驚いたか? こいつらはわしの研究成果だ! ――さあ、実験体ども、あの半端なはぐれ者達を殺せ!」


 高倉が命令を下すと、半妖の姿をした者達は一斉に銃を抜いた。その意味を理解するよりはやく、紅蓮さんとアーネストくんが発砲、先頭の妖魔を撃ち抜いた。

 だが、半妖の姿をした者達は軽く仰け反っただけだった。それを確認した瞬間、雨宮様に腕を引かれて物陰へと引きずり込まれた。

 直後、室内に響き渡る無数の発砲音。


「――ぐぁっ!」


 逃げ遅れた隊員が凶弾を受けて倒れ伏した。

 ハッと我に返った私は、倒れた隊員の前に魔術のシールドを張る。直後、第二射が放たれるが、私が張ったシールドはかろうじて負傷した隊員を護った。


「いまのうちに、避難させてください! ――早く!」


 シールドに驚いていた隊員達が我に返り、負傷した隊員を物陰へと引きずり込んだ。近くの物陰には、雨宮様と隊員達。だけど、そこに二人の姿がない。


「アーネスト、紅蓮、無事か!」

「俺は無事だ!」

「僕も無事です!」


 それぞれ違う方向から、雨宮様の問い掛けに応じる。だが、直後に放たれた銃声に、二人のセリフは遮られた。声の出処を狙い撃ちされたようだ。


「アーネスト、紅蓮、相手は銃を使う妖魔だと思え! こちらが一撃で決められない以上、接近戦は不利だ。応戦して足止めをしろ!」

「無茶を言ってくれるぜ!」

「なんとかやってみます」


 異なる返事ながら、二人が即座に銃で応戦を開始する。すぐに他の隊員達も応戦を始めた。

 敵は一、二発の銃弾では怯む程度しかしない強靱な肉体を持ちながら、銃という凶悪な兵器を扱う厄介な敵。だが、こちらも弾幕を張ることで、なんとか接近を防いでいる。


「天城、しっかりしろ!」


 状況が拮抗する中、救護兵が負傷した隊員に呼びかける。そこで初めて、私は負傷したのが天城さん――私の護衛を務めてくれたこともある、雨宮様の副官だと気が付いた。

 雨宮様は拳を握り締め、救護兵へと視線を向けた。


「天城の容態はどうだ?」

「弾は貫通しています。――が、当たり所が悪く、いまあるポーションの効果では……」


 厳しいかもしれない――と、そんな心の声が聞こえた気がした。

 私が持ち込んだポーションは使い切り、残っているのは新たにこの国で作られたポーションだけ。そしてそのポーションの効果はまだそれほど高くない。


 他の手段が必要だ。

 だがここは山奥で、近くに病院なんかはない。もしかしたら、研究所なら手術室のような場所もあるかもしれないけれど、それを確認している時間はない。

 美琴さんなら救えるかもしれないけれど、彼女に頼るにはこの窮地を脱する必要がある。


「――雨宮様!」

「……いいのか?」

「はい」

「そうか……なら、頼む」


 雨宮様の許可を得て、天城さんの枕元に膝を突く。天城さんが銃弾を受けたのは脇腹の辺り。場合によっては致命傷にもなり得る位置だ。

 だけど、ちゃんと癒やすことが出来れば問題はない――と、私は自らの魔力を循環させた。瘴気に侵された魔力が全身を蝕んでいくけれど、私は歯を食いしばって術を構築する。

 淡い光が、天城さんの傷口を包み込んだ。ゆっくりと、だけど確実に、天城さんの傷口が塞がっていく。だけど、それに比例するように、周囲の人々の瞳が驚きに染まっていった。


 第八の面々は、私が異空間収納や攻撃魔術を使うところをたびたび目撃している。でもそれは、異世界人として特殊な力があるだけ――という方向で誤魔化していた。

 だけど治癒の術は話が違う。

 第八の面々は、先の戦いで美琴さんが巫女として、癒やしの力を使っているところを目撃している。彼らの目には、いまの私が美琴さんと同じように見えるはずだ。


「レティシアさん、いまのは、まさか……」

「天城――口外法度だ。いま見たことは同じ第八の者にも話すな」

「……かしこまりました。我ら第八の隊員は、恩に仇で返すような真似はいたしません」


 天城さんが力強く言い放ち、救護兵もまた頷いてくれた。こうして、天城さんの応急処置は完了。すぐに、天城さんは救護兵に連れられて後退していった。

 それを見送り、雨宮様が私を見て申し訳なさそうな顔をした。


「レティシア、世話を掛けたな」

「いえ、私も第八の仲間――のつもりですから」


 断言しなかったのは、正確には軍部に所属している訳ではないと思い出したから。

 軍部に取り込まれないよう、かたくなに抵抗したのは私自身だ。でもいまとなっては、どうしてそんな風に立ち回ったのか分からない。いまの私は、彼らを戦友のように想っている。


「……そうか。ならば、戦果をもっておまえの貢献に答えよう。――アーネスト、紅蓮、目の前の敵を押さえろ。正面の敵は俺が叩く!」


 言うが早いか、雨宮様は物陰から飛び出し、正面の敵――子供の姿をした半妖に銃弾を放った。一撃を受けた半妖はわずかに怯むが、すぐに反撃をしようと銃を構える。

 ――が、雨宮様はそこに、二発、三発と続けざまに銃弾を放って制圧してしまう。アーネストくんや紅蓮さんが相手にしていた半妖も同時に力尽きた。

 あれだけの銃撃戦が、雨宮様の介入であっという間に終了してしまった。そうして自らの護りを失った高倉が後ずさり、真っ赤な顔で捲し立てる。


「き、貴様ら、女子供の半妖を平気で撃ち殺すとは血も涙もないのか!」

「その女子供を半妖の兵士に仕立て上げた貴様が言うな。それに、人を実験に使う、貴様のような外道と一緒にされたら反吐が出る」


 雨宮様の言うとおりだ。

 女子供の姿をしているとはいえ、彼らは明確な殺意をもって襲いかかってきた。たとえ半妖の姿をしていなかったとしても、彼らが倒すべき敵であったことに変わりはない。

 戦場ではときに非情にならなくてはいけない。彼らの姿に惑わされていたのなら、味方を失っていたかもしれない。それを知っている私は、雨宮様の行動が正しいことを知っている。


 もちろん、心が痛まむかどうかは別問題だ。胸の痛みに抗って半妖に視線を向けた私は目を見張った。子供の姿をした半妖は、両手足を撃ち抜かれて倒れ伏している。

 だが、胴から血は流れていない。

 子供の姿をした半妖は、まだ……生きていた。

 そして気付く。

 アーネストくんと紅蓮さんが倒した半妖も息がある、と。


 ……甘いなぁ。

 彼らの優しさは、いつか味方を殺すかもしれない。だけど、私は新しい仲間達を誇らしく思う。彼らがなしているのは、私が叶えられなかった理想だから。


 でも、高倉はその事実に気付いていない。

 護衛を失った彼は怯えた顔で後ずさりを始める。


「く、来るな!」

「高倉、貴様がどれだけ足掻こうと、もう終わりだ。大人しく投降しろ」


 雨宮様が投降を呼びかける。直後、恐怖に染まっていた高倉の表情が一変した。


「投降、だと? ふざけるな! わしは公爵家の人間だ! 特務第一大隊の隊長にまで上り詰めたエリートだ! そのわしを、はぐれごとき分際が見下すな!」


 顔を真っ赤に、興奮した口調で捲し立てる。彼はどう見ても、肥大化したプライドに振り回されている。そう思っていたら、彼は突然その身を震わせた。

 次の瞬間、彼は回復ポーションに似た容器を取り出し、なんらかの液体を呷った。


「貴様らだけは絶対に許さん! この手で殺してやる! 殺して、殺して――っ!」


 高倉の姿は明らかに尋常じゃない。彼は両手を左右に広げ、天を見上げて咆哮する。とたん、その身体に深く暗い影が纏わり付いた。


「まさか妖魔化か!? 紅蓮、アーネスト、高倉が妖魔になるまえに止めろ!」


 雨宮様の号令とほぼ同時、二人が軍刀に手を掛け、左右から挟み込むように駆け出した。間合いに入っての抜刀。その必殺の一撃が高倉に吸い込まれ――


 高い金属音が鳴り響く。

 闇を纏う高倉の手に、いつの間にか軍刀が握られている。次の瞬間、高倉が横薙ぎに軍刀を振るい、それを軍刀で受けた紅蓮さんとアーネストくんが同時に吹き飛ばされた。

 二人は空中で姿勢を制御するも、壁に叩き付けられて動かなくなる。


「わしを舐めるなよ、はぐれの若造どもがっ!」


 半妖と化した高倉の声が研究所に響き渡った。

 

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