終焉編

第22話:###への道


〔タイミングをあわせるために広範囲に結界を設置しておきました〕

い、いやぁ確かにそうなんだけど……まあいい。

 今は邪神のほうだ。


「くっ……これが邪神……! って! なんでそんなところに

子どもが!? おーい! 逃げろ! ここは危険だ! 君たちみたいな

子どもじゃあここにいることすら危険だぞ!」

「大丈夫ですよ。こう見えても邪神は瞬殺できるほどの実力は持っています」

「本当か……? っと。そんなこと言ってる暇はないようだな。しょうが無い。信じてやろう。せいぜい足手まといにならないようにな?」

「ええ。問題ないです」

「あははははは! ようやくよ! ようやくこの世界に降臨できた!うふふ!身体にエネルギーが満ち溢れる!」

「ご主人よ。あのお母様何かおかしいのじゃ……」

「おかしい? どういうことだ?」

「お母様はあんなふうじゃないのじゃよ。今までそうじゃった……でも今は絶対になにかおかしなところがあるのじゃ。その原因がわからぬのが心苦しいのじゃがの」

「ノア。頼む」


〔了解。既に解析済みです。結果を表示します。


 結果

 対象名:

 隗」譫蝉ク榊庄閭ス縺ァ縺吶?ゅお繝ゥ繝シ縲……


 ダメです。妨害されています。措置としてに接続。待機中です〕


 はぁ!? どういうことだ!?

 おかしいってのはこういうことか……

 しかし絶対神アカシックレコードの力が少し入っている解析でも無理って……

 相当やばいのでは?

 ノアは僕でも倒すのは余裕って言ってたし……


「しょうがない。やるしかないようだな。オリジックさん。あなたは逃げてください。これは邪神じゃありません。更に上位の何者かと思われます」

「い、一体何を言ってんだ?だが……言いたいことはわかる。俺だって伊達にXランクじゃねぇ。この感覚……俺が何人いても勝てる気がしない。坊主は大丈夫か?」

「ええ。問題ないですよ」

 そう言ってなんとなくの感覚で殺気を少し放つ。



「う、うぉぉぉ……中々やるじゃねぇか。わかったよ。でも逃げることはできねぇ。

 せめて気を引くくらいはする。その間にどうにかやっちまえ」

「わかりました。でも絶対に僕より前に出ないでくださいね」

「ん?ま、まあいい。そういうならそうする」

「サク。君も下がっていてくれ」

「……そうじゃの。そうさせてもらうとするぞ。でも、我もオリジックと同じように気を引くとするぞ。このまま逃げるのは恥じゃ。それに、お母様も関わってるのじゃ。全てを賭けて頑張るぞ」

「二人共、ありがとう。準備はいいか!」

「ああ!」「問題ないのじゃ!」

 二人同時に返答が帰ってくる。


「行動開始!」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る