第23話 リリス先輩とのコラボ❶

前日はオールをした為起きた時間が昼なんかとっくに過ぎ去り、もう17時になろうとしていた。


学校辞めさせられてから不規則な生活を送り続けてるな..... まぁVtuberをやってる人なんて皆こんなもんだと思うが。知らんけど。


和人『さて、もう17時か。正直まだ寝足りないが、コラボが19時からだから今寝たら確実に起きれない気がするし、このまま起きてようかな。』


そう言いつつ、いつも通りスマホを起動し、Twitterを開く。


ラルク/RARUKU😈@VLIVE5期生@raruku_vlive

20XX/7/XX

明日はリリス先輩とコラボ、吸血鬼同士だし、まぁ多分気が合うんじゃない?

枠→****************

リプ 18.4万 rt 93.2万 ♡ 108.5万


やっぱり多いな.... Twitterのフォロワーももうすぐで200万を突破しそうな勢いだし、我ながら自分の才能が怖いな。そういえば、琴音の方はどういうツイートをしてるのだろう。気になったので確認してみる事にした。


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リリス・スカーレット/ririsu Scarlett🦇☑︎

@ririsuScarlett

VLIVEプロダクション/3期生のリリスです!🦇 ※担当絵師:白山彗星@sirayama_suisei 【イラスト】#ririsu_Art 【配信】#リリスch【切り抜き】#切りリリス 【ファンネーム】下僕🦇 ロリじゃないわい!!!

1フォロー 2807460フォロワー


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リリス・スカーレット/ririsu Scarlett🦇☑︎

@ririsuScarlett

20XX/7/XX

今日は期待の後輩くんとコラボ!少し緊張するけど、、、多分大丈夫!いけると思う!だから応援して欲しいな///

コラボ配信枠URL→****************

(サムネイラスト付き)

リプ 29.8万 rt 148.9万 ♡ 174.3万


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なるほどな..... あの可愛い声でファンの事を下僕とか言ってるのか?少し似合わないな。まぁいいか。


フォローされてる事に気づいたのでそっと返しておく事にした。ついでに同期の皆からもフォローが来てた事に気づいたので、そっちも返しておく事にした。


和人『にしても、DMが凄い量溜まってんな。いずれ他の企業の方とかともコラボはしてみたいしな、、蓮夜さんに任せると言った手前、少し自分でも確認してみた方が良いかもな。まぁまずは、VLIVEの先輩方とのコラボが先になるとは思うが......』


そう言いながら、Ya○ooニュースで気になる記事を見つけたら飛んでいき、また他にも見つけたら飛んで見るという事を繰り返している内に、コラボ30分前になっていた。


和人『時間の流れは早いな。そろそろ、配信の準備とかしておいた方が良いのだろうか。確かDiscordの方は蓮夜さんが琴音と繋いでくれていた筈だし、問題はないか..... とりあえず先にDiscordのコラボ専用のサーバーの通話にに入っておくか。』


通話に入った途端、すぐ琴音もほぼ同じぐらいと言っても過言ではない程のタイミングで通話に入ってきた。


琴音『あ、あ、聞こえる?和人くん?』


和人『あぁ、全然聞こえる。それで...... 琴音はコラボの方どうだ?何か不安な事とかあるか?』


琴音『嫌、大丈夫だよ。心配....してくれたんだよね?ありがとう/// 後はマ○クラを起動させるだけだし。』


和人『そうか..... そういえばこれだけ言っておく。配信内では俺は琴音に敬語を使って喋るからそこは把握しといてくれ。流石に初コラボ配信でいきなり先輩にタメ口だったら、色々と反感を買う可能性もあるからな。』


琴音『わ、分かった!と、ところでさ、、昨日の話の事なんだけど......』


昨日の話?あぁ、あの私の事覚えてる?という発言の事だろうか。正直未だに何の事だか分からないのだが.....


和人『あぁ、昨日のか..... 正直今でも俺は琴音の事が思い出せないし、まず記憶があるのかどうかすら分からない。もしかしたら琴音が俺を一方的に知っている可能性だってあるかもしれないしな。』


琴音『そ、そうだよね。あんな事いちいち覚えてる訳ないか..... けどね、これだけは今言っておきたいの。』


琴音が何かを俺に伝えようとしている。コラボが始まるまで後30秒といったところだ。


和人『ん?何だ?』


琴音『私、和人くんの事がす、好きなの///』


その時、時間が止まったような感覚に陥った。嫌、正確には俺の中の″時間″が止まったとも言うべきか。人から告白される.....


思えば、そんな事を最後にされたのはいつだろうか、、何かを思い出そうと俺の脳が活発に動き出している。だが、何故か思い出そうとすると、頭に少しだが頭痛が走り、思うように思い出せない。


前にもこんな事が......『かずとくん、和人くん!?』


琴音の呼ぶ声に俺は一旦自分考える事をやめる。


和人『な、何だ?』


琴音『もう後5秒で始まるよ。さ、気を引き締めていこ!』


その時の彼女の声で″思い出した″


あぁ、あの時の子だったのか......


だが、今は過去を振り返っている時間など無い、話は配信の後でも明日でもいつでも出来るじゃないか。今は目の前のコラボ配信に集中しなければな.....


和人『あぁ、いくか。』

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