第12話 地獄からの生還

「ウオォォーーッ !! 」


 気合を込めた掛け声と共に素早くドラゴンの懐へ踏み込んだオレは、レオから託されたダインスレイヴという名の剣を振りかぶる。

 使えば使うほど強くなる無限の可能性を秘めたこの剣なら、鋼鉄のように硬いといわれるドラゴンの鱗にも通用する……ハズだ。

 最強の生物と呼ばれるドラゴンなど戦った経験などない。

 しかし、全身からみなぎる力と根拠の無い自信に後押しされ、思い切って剣を振りおろした。


 --パッ、キイィィーーーーーーーーーーン!


 乾いた金属音が澄み切った青空に響き渡り、太陽の光を反射した物体が放物線を描き勢いよく地面に突き刺さった。

 それは……半分に折れたダインスレイヴの刃だった。


「ウ、ウソだろうゥゥーーーーーーーーーーッ !! 」


 信じられない光景に絶叫をあげたオレは、折れたダインスレイヴの柄と地面に突き刺さった破片を交互に見る。


 夢だと信じたいが、何度見返してもダインスレイヴが折れる現実を突きつけられるだけだった。

 気がつくべきだった。

 生まれてこのかた二十四年。 帝国で高名な伯爵家アールの次男として生まれたオレは、恵まれた才能と親のコネを使い好きなように生きてきた。

 いわゆる金持ちのボンボン貴族だ。

 親の強い願いで勉学には励んだものの、剣術は指南役の剣士と喧嘩になり稽古をサボりまくっていた。

 ……要するにオレは剣術を習得していないのだ。


 そんなど素人のオレが、いきなりドラゴンの鱗など斬れるわけがない。

 ちゃんとやっておけば良かったなと後悔したものの、今更感は拭えなかった。

 寂しそうに地面に刺さった破片が全てを物語っている。


 レオから託された大事な神器を折ってしまい落ち込むが、現実はそんな悠長なことを考えている暇を与えてくれなかった。


 地面を覆う大きな影が視界を黒く染める。 危険を察知したオレは横へ素早く動いた。

 --直後、鋭い三本の傷が大地をえぐり爪痕を残した。

 言わずもがなドラゴンの攻撃だ。 唸り声を鳴らし、こちらを見つめている。 星紅玉スタールビーの美しい光彩がオレを捉えて離さない。

 まるで獲物を追いかける猫のような俊敏さで近づき、爪を立てて引っ掻いてくる。


 力を解放してもらったおかげで、地面をいとも簡単に削り取る鋭い爪を回避出来ているが、突破口を見いだせず歯がゆい思いを抱く。



「クソッ! 頼みの剣は折れちまった。一か八か全力フルパワーでぶつかってみるか……」


 破壊の権化ジャガーノートの解放を考えるが、一抹の不安がよぎる。

 ダインの解放で一時的ではあるが、想像以上の強さを手に入れたのは間違いない。

 しかし、エリック戦のように無策で突撃した結果、無力化され無様に敗北した。

 この戦いに負ければ、今度こそ命はないだろう。


 オレの死は、ダインスレイヴの喪失とレオの魂の消滅にも繋がる。 この命はもうオレだけのものじゃない。 妖精族のベリルに会うため、何としても生き延びなくてはならない。


 ドラゴンとの睨み合いで高まる緊張感の中、オレはレオとの特訓の日々を思い出した。

 最初の一ヶ月は二つ名の英雄であるレオにまるっきり敵わなかった。

 全力の破壊の権化ジャガーノートで挑んでも、子供のようにあしらわれ、猫じゃらしに食いつく猫のように弄ばれ、手加減されたままボコボコにされた。


「クロは追い詰められると、すぐ一か八かになる。 ……死を恐れないことは勇気じゃなく、考えること止めた死にたがりのすることだよ?」


 心の奥底で死にたいという願望をレオに見透かされ、弱い自分を恥じる。

 弟の死を乗り越えられず悪夢に怯え、答えも見つからないまま死ねないとほざいていたのに、このザマだったからだ。


 その日から生き延びるための戦いを念頭に置きながらレオに挑んだ。

 レオの行動パターンを覚え、様々な作戦を考え挑み続けたことで、少しずつ戦えるようになる。

 最後まで勝つことは出来なかったが、戦いに必要な経験と戦術を沢山手に入れた。

 新しい技を幾つも編み出した。


「こういう時のために頑張ったんだよな……そうだろ? レオ」


 いまこそ特訓の成果を出す。

 最強の生物であるドラゴン相手にのではなく、無傷で生き延びることができれば、今後の自信に繋がるハズだ。

 そのための布石を打つべく、オレは行動に移した。


 後方へ大きく跳躍し距離をとると、折れたダインスレイヴを地面に刺し両手を広げ準備を始める。

 距離を取ったオレを逃がすまいと、ドラゴンは強靭な四肢で大地を蹴り、オレに向かって真っ直ぐ突っ込んできた。


 --先程の小太陽ソルパルヴスのように、能力が向上した今なら間に合うはずだ。


 逃げる気は更々ないオレは、全身に神経を研ぎ澄ませ両拳に力を溜める。

 戦いにおいて重要なのは相手の行動を制限し、枠に嵌めることだ。 それが出来れば生き残る可能性は高くなり、こちらの作戦の成功率も跳ね上がる。

 ドラゴンは強靭なの肉体に絶対の自信を持っている。

 回避することしか出来なかったオレに対し、爪で引き裂くことしか考えていないドラゴンの行動パターンは単純で読みやすい。


 奴の爪がオレに届く距離まで誘き寄せると、レオにも成功した新技を発動させた。


「右手に共鳴、左手には音波。破壊の 二重奏デュオ竜崩しブレイクダウン】! 」


 両手を突き出し、勢いよく掌を合わせる様に叩きつける。

 掌から見えない振動の波が広がると同時に、強烈な高音が周囲に響き渡った。

 目の前まで迫っていたドラゴンは、間近で【竜崩しブレイクダウン】を聴いた影響か、苦しそうに地面に倒れのたうち回ったのだ。


 破壊の二重奏【竜崩しブレイクダウン】は、音波を増幅させた音による攻撃で、三半規管と聴覚に多大なダメージを与える技だ。

 間近で聴けばバランス感覚を失い、激しい耳鳴りに苦しむことになる。

 オレ自身は能力で音を中和できるので影響を受けない。 集団に対して使えば全員を戦闘不能にすることができる強力な技だ。

 大地を走るドラゴンなら効果はあると確信し使ってみたが、苦しそうにのたうち回る姿を見て手応えを感じる。

 新技の名前を考えてなかったので、感覚で名付けた。

 これでしばらく時間を稼げるだろうと踏んだオレは、折れたダインスレイヴと破片を拾い周囲を見渡す。

 魔術によって操作された穏やかな風と山林が広がるだけで、ヴィラの姿は見当たらなかった。


「チッ、逃げられたか…… 一発ぐらいやり返したかったが、まぁいい。 それより今はコイツをどうにかしないとな」


 二つに折れたダインスレイヴを交互に見比べる。

 深いため息をつき落胆する。

 やってしまった……まさか折れるなんて思いもしなかった。 オレの振り方が悪かったのか、いきなりドラゴンの鱗に使ったのが悪いのか、理由はわからないが申し訳ない気持ちになる。

 そんなオレの失態をバカにするかのように、大きな笑い声が脳内に響き渡った。

 声の主はあのロリババア……古代妖精族ドヴェルグにしてダインスレイヴの宿主、ダインだ。


 あーはっはっはっ! い、いきなりダインスレイヴを折るとは、こやつとんでもないアホじゃ、前代未聞過ぎて……は、腹が痛い。


 うるせぇ! まさか折れるだなんて思わねぇだろ、あーもうどうしたらいいんだよ、コレ……


 落ち込むオレに、ダインの助言が入る。


 ふーっ、久しぶりに腹の底から笑ったわ。 ……おいクロムよ、安心せい。 確かにダインスレイヴは折れた。 まぁ、お主の未熟さが原因でもあり、ドラゴンの鱗はハードルが高すぎたのかもしれん。 じゃが、ダインスレイヴの形は一つにあらず。 折れようが、砕けようがたいした問題ではない。 言ったはずじゃ、お主が強く望めばダインスレイヴは応えてくれるとな。 お主が望むダインスレイヴの形を思い浮かべ念じてみるのじゃ。


 ダインの助言に半信半疑になりながらも、言われた通りにイメージを膨らませた。


 この戦いに必要な武器を思い浮かべるにあたり、戦闘士をやっていた頃を思い出した。

 戦闘士とは、帝国各地の闘技場で見世物として戦う闘士のことだ。

 傭兵や賞金稼ぎなどの職業軍人、他国からスカウトした腕自慢達を集め賭け試合をする興行の一種で、インフェルノみたいな無許可ではなく、帝国が許可した正真正銘の殺し合いだ。

 刺激的な暴力と賭けによるギャンブル性が人気を呼び、世界中の血に飢えたヤツらが集まる一大興行である。

 能力者として目覚めたオレも戦闘士となり、人気者のひとりだった。


 そんな戦闘士時代に愛用していた特殊な鉄甲を思い浮かべた。

 指先の一本一本まで装着できる特別仕様の鉄甲で、たしか【獅子爪甲ししそうこう】と呼ばれる獅子の爪をイメージして作られたと、当時の鍛治職人から聞いたことがある。

 獅子のたてがみをイメージした滑らかな曲線を描く外殻部分は、敵の武器だけではなく魔術すら捌くことが可能。

 拳骨部分には硬度の高い材質が使用され、鉄の盾や鎧相手にも傷一つつかない強度を持っており、近接に特化したオレと相性バッチリだった。


 そんな思い出にふけっていると、折れたダインスレイヴが金色に輝きだした。

 レオが放つオーラと似ていて、肌に触れていると心が落ち着く。

 ふたつの輝きが磁石のように引き込まれひとつになると、輝きを放っていたオーラが消え、両腕にはオレがイメージした通りの金色の獅子爪甲が装着されていた。


 腕を動かしても邪魔にならず、非常に軽い。

 黄金の獅子の顔が彫られた美しい造形の手甲の装着感は、剣を握っている時よりも一体感を感じた。


「……すげぇ。 これが、ダインスレイヴの力なのか」


 長年使ってきた相棒の様な安心感を覚え、つい驚きの声を上げてしまう。

 ダインが誇らしげに笑ってる声が脳内で聞こえたが、調子に乗るだけなので無視すると、拳を握り正拳突きを放ってみる。

 振り終えた拳から空気を切り裂く感触がした。

 能力を使用したわけじゃなく、肌で感じたのだ。 これほど手応えを感じる正拳突きは初めてだった。


「--これなら戦える」


 身体の奥底からやる気がみなぎり、戦いへの熱情が湧き上がっていく。

 レオの「ボクのパンチは竜の鱗も砕いちゃうから」という言葉を思い出し、笑みがこぼれた。

 その言葉の意味を実感できた気がしたからだ。


 戦闘準備が整ったオレはドラゴンの元へ移動する。

 ちょうど【竜崩しブレイクダウン】の効果が切れたのだろう。 苦しみから解放されたドラゴンは、頭を横に振り我に返った所だった。

 目が合うと、唸り声をあげて威嚇はするが襲ってこない。

 よっぽど嫌な思いをしたのだろう、及び腰で完全に警戒している。


 しばらくドラゴンを観察すると、額に黒の刻印が施されているのが見えた。

 あれはたしか……呪術刻印と呼ばれるシロモノだ。

 術者がモンスターを使役するために使う刻印で、術者の命を脅かしたり、命令に背くと刻印から激しい痛みを与える。

 モンスターを調教するために使われる魔術だ。


 よく見るとドラゴンの息は荒く、怯えているように見える。

 オレの【竜崩し《ブレイクダウン》】で刻印の痛みを思い出したのかも知れない。

 きっと、散々ヴィラにコキ使われてきたのだろう。


 コイツはレオと出会う前のオレだ。 鎖に繋がれ自由を失い、痛みに耐え続けるだけの毎日……根拠は無いがそんな気がしたのだ。


「オレの名はクロム・ロックウェル。 最強の生物にして誇り高き神殺しの末裔よ。 アンタの名前を教えてくれ」


「我は……天空の覇者【至高のバルムンク】の末裔、鳴響く者エコー。 名前など聞いてどうする? 我々は敵同士だろう」


「違うなエコー、アンタは敵じゃない。敵はあの魔女だ」


「フッ……フッハッハッハッ! ……クロム、貴様は面白いヤツだな。だが、我では呪いに抗えぬ。 残念だがどちらかが死ぬまでこの戦いは終わらぬぞ? 」


「終わるさ。 その呪いを解けばいいんだろ? 」


「--できるならな。竜族の我にさえ不可能な呪いを、人間である貴様が解けるというのか? 」


「ひとつだけ手がある。 それにはエコー、お前の協力が必要だ」


「言っておくが、貴様の有利に働く協力は出来ぬぞ? 」


「なに、簡単だよ。 全力でオレと戦ってくれればいい」


「ふざけたことを抜かすな! 一瞬で灰になっって終わるだけではないか」


「いいか。 呪いってのはな、反発すればするほど強力になっていく仕様なんだよ。 呪いのご希望通りに動けば、強化されることはない。 ……その穴を狙う」


「失敗すれば、貴様は死ぬぞ?」


「-オレは死なねぇ。 大切な友と約束したんだ。 何があろうと生き延びてみせる。そしてエコー、アンタも助けるぜ。 そのために心血を注ぐんだ。 絶対に成功させてみせる! 」


 気合いの入ったオレの言葉を聞いたエコーは、高らかな笑い声と共に身体中に雷輝を纏い動き出した。


「いいだろうクロム・ロックウェルよ。 貴様の案に乗ってやろう。 我が力の全てを貴様にぶつけよう! もし、生き延びることが出来たのなら、話の続きをしようではないか」


 エコーは歓喜の表情で襲いかかってきた。 その動きは先ほどの比じゃない。

 人間の反応速度を上回る爪による斬撃を繰り出してきた。

 オレも負けてはいないかった。

 解放による能力向上と獅子爪甲を利用した動きで爪を捌きながら、波動をエコーにぶつける。

 だが、かなり向上した波動による攻撃も、雷輝に相殺されているようで、ダメージが通ってはいないようだ。

 一瞬の判断ミスが死を招く戦いの中で、死ねないオレの心の中に焦りはない。

 ぶつかり合う熱を感じるほど、心が高鳴っていくのを感じる。


 オレとエコーの戦いには、レオを失った悲しみも、ヴィラへの怒りもなく、目の前にいる強敵との拳の交換だけに没頭できた。


 まるで、友と語り合っているような、不思議な感覚だった。


 といっても呪いを解くためには、もっとエコーの力を引き出さないとな。 悪いが、一発入れるぜ!


 オレは大地を踏みしめる足に力を入れ、弾け飛ぶようにエコーへ向かって飛び込んだ。 頭上を爪が掠めたが、地面スレスレに頭を下げたことで躱すことに成功する。


 ふたたび懐へ入ることができたオレは、前のように戸惑うことなく踏み込み、全体重を乗せた拳を撃ち抜く。

 オレの渾身の正拳突きは、山全体が鳴動めいどうするような音と共に、巨大な体躯を持つエコーを吹き飛ばすにいたる威力を生んだ。

 岩壁に叩きつけられたエコーが大きな悲鳴をあげる。


「よし、手ごたえあった! 」


 最高の一撃を決め気持ちがたかぶる。

 だが、その高揚こうようは瞬く間に冷水を浴びせられた。

 立ち上がったエコーの角が雷輝を纏い荒ぶると、口を大きく開け雷撃の息吹を吐いたのだ。

 先ほどのオレの正拳突きがまだ効いていたのか、少しぐらついた事で運良く雷撃の息吹は狙いが逸れた。

 オレの真横を通り過ぎ山脈の一角である青くそびえ立つ峰を吹き飛ばす。


「うおぉぉーーッ !! 当たってたら即死だったぞ、アブねぇ!」


 とてつもない破壊力に冷や汗が吹き出たが、それ以上に希望が見えた。


「エコー! もう一発撃ってこい。その息吹、全力で受け止めてやる。 うおおおおぉ! 破壊の権化ジャガーノート発動 !! 」


 激しい波動を放ち、全身を黄金色のオーラが全身を巡る。 オレはここで切り札【破壊の権化ジャガーノート】を発動させた。

 エコーがふたたび雷輝を激しく纏い、雷撃の息吹を放った。

 オレはすかさず両手をかざし、真正面から受け止める。

 激しく鳴響く雷撃がオレの手の中で暴れていた。荒れ狂う雷雲を掴んだらこんな感覚なのだろうか。

 手の中に圧縮したエコーの雷撃に全精力を掛けた技を繰り出す。


「いくぜ! 破壊の五重奏クインテット【鳴響く雷輝エコー】」


 雷の如き速さで一瞬でエコーの真上に移動したオレは、稲妻を落とす勢いで、額に貼り付いた黒い刻印に向かって【鳴響く雷輝エコー】を放った。

 凄まじい雷鳴と閃光が迸り、インフェルノを含めた山間部を激しい光がおおった。




「……ダメだ。 全く力が入んねぇ」


 全精力を使い果たしたせいで身動きひとつ取れないオレは、地面に仰向けになり空一面に広がる青空を眺めることしかできない。


 しかし、心は空と同様晴れ晴れだった。

 なぜなら、隣には巨大な体躯を持つ新しい友が一緒に寝そべっていたからだ。


「クロム……礼を言うぞ」


「気にすんなエコー。 自由になった感想はどうだ?」


「……最高の気分だ」


「だよな! オレも同じく自由の身になって最高の気分だよ。……ただ、ひとつ問題があるんだ」


「助けてくれた礼だ。力になれることがあったらなんでもいうが良い」


「……実はな……めちゃくちゃ腹減ったんだよ。 朝からなんにも食べてねーんだ。 なんか食い物持ってない?」


「この見た目でなにか持ってると思うか?」


「だよなー。 このまま動けなかったら餓死しちまうな、オレたち」


「……貴様が死んだら遠慮なく食らうからな。 なんとかして起きることを勧めるぞ」


「て、てめぇふざけんな! ここまできて食われてたまるか。 絶対に町までたどり着いて死ぬほど食ってやるぅぅ……」


 エコーの冗談なのか本気なのかわからない発言に心底ビビったオレは、何とか立ち上がり近くの町を求め動き出した。


 地獄インフェルノから生還したオレには生きる目的が出来た。

妖精族のベリルに会い、レオ復活の手がかりを得ることと、ヴィラを探しレオ殺害の動機を探ることだ。


どちらにしても地獄インフェルノ内で起きた惨劇を帝国に知られれば、オレとレオが居ないことはすぐにバレるだろう。

指名手配される前に、隠れ家と同時に情報収集ができる場所を確保するしかない。

となれば、家に帰るのが一番安全か……

 ……きっとアイツは許さないと思うが、デュランダルへ寄ることがあったら、お前の顔を見に行くよ。

 待っててくれ、ビスマルク……お前と話したいことがいっぱいあるんだ。








  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

帰郷のレギンレイヴ、誓約のダインスレイヴ~千年ぶりに外へ出たらなぜか世界の敵として認定されました~ 木天蓼(またたび)虎徹 @bruselee

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ