第13話 無いよ!ゲートが無いよ!

「ご主人うるさいから捨てていいか?」

繰り返された3回目のセリフ


魔法使いのエルザが

落ちたら死ぬ落ちたら死ぬ

ぎゃーぎゃーうるさい!


エリーゼは高所恐怖症なのか

既に気を失っている


「これがグリフォンライダーか」とギークは

喜んでいる(乗ってないw


オカシイこの目立つ丘にゲートが

できたはずなのだが・・・


シテル鳥の魔物見なかったか?

ここらから王都襲撃したらしいが

10羽ぐらい逃げたらしい・・・


「あーおもちゃにして食ったキガス」

「大手柄だシテル」


【かくして一つのゲートは消滅していた】


「都で死ぬほどパン買ってやる」

「円形のアップルパイと言うものを所望する」

「30個で妥協しよう!」


ギークとエリーゼは黙る

この鳥さんクリスに騙されてないか?

英雄クラスの働きに対して

安すぎだろ!


「シテルすまない!

もう1箇所のゲートに行けるか

うちらの立場がない!」


「親しき中にも金勘定!」

「対価をよこせ!」


「うちらの仲間の女性あとで2日貸してやる

本でも読んでもらえ1日増やして追加してやる」



「こいつらちゃんと文字読めるのか??

読み書きできない市民がほとんどだと

聞いたことが・・・」


「安心しろ絵本読みのプロだ!」

(BLだけど)


エリーゼは呟く

「何でこの鳥は本に執着するんだ

更に読む本を持っているのか?」


「お前らと同類だ」

「【宝物庫の番人】をやらせてある」

「集めた本がそこに積み上げられてある!」


「人間ではとても近づけない場所だ!」


そうこうしているうちに

到着前に村が見えて来る

ゴブリンやコボルトが見える


移動してないということは村についたばかりか

まだゲートには距離があるが、

生存者がいる可能性と教会の存在だ!


「シテルここでいい、おろしてくれ」

「わかった、後でゲート辺りに迎えに来る」


「着いたら教会を占拠しろ!

避難していない場合 住民が教会にあつまる

ケースが多い!」


クリスは麻痺 睡眠 失神を治す魔法を唱える

「キュア・パラライズ」


エリーゼ仕事だ!起きろ!

教会前で暴れろ!

コボルトやゴブリンが2.30匹はいるぞ!


教会の入り口の門は破られていない

まだ生存者がいる可能性も高い!

他から侵入されている可能性もある


ギーク内部で二手に分かれる

生存者の救助と

魔物を見つけ次第殺し回れ!


ゴブリンは小鬼

小中学生並みの大きさだが武装している

単体でなら雑魚だがゾンビのように

大勢に群がられると熟練冒険者でも

命を落とすケースもある


粗末でも武器など装備しており

錆びた短剣などでは毒にかかるケースもある


狭い室内では不覚を取ることも少ない

エリーゼやエルザは狭い場所向きの

戦いではない!


目立って敵を引きつけてもらいたい!

居ないだろうがゴブリンの上位種

ホブゴブリンが居ても勝てるだろう


窓ガラスが割れてる、

数匹が側面から侵入したのであろう


私が教会の人間なら避難民を抱えた場合

礼拝堂に立て篭もる!

奥にあるはずだ!

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