第10話 戦利品と帰還

エリーゼ エルザは頑張った!

4層で念願の本をゲット

単行本の漫画の様だが・・・

【o執事】の途中の巻

黒い執事が飛び跳ねて活躍するアレである!


「キマシタワー」

「姉様遂にやりましたわ!!」


金貨10枚の価値はあるだろう!

ロストナンバーの発見されてない巻なら

10倍の100枚になってもおかしくない!


本来ならもっと籠る予定だったのだが

嫌な話が流れ着く


後から来た他の冒険者に遭遇

都市の外にゲートができて

いつもより強い敵が出てきている


教会側としてはほってもおけんか


クリスによる撤退命令!

新米ども帰るぞ!


17歳の若造に言われたくないとも

エリーゼ達は思うが

実態に手合わせすると

かなり強くて相手にならない!

魔法使いの弱点や騎士の弱点を把握しており



背後から腕をあらぬ方に曲げられて

骨折している

いかほどのレベルなのだろうか?


身のこなしがオカシイ

アコライト助祭というよりアサシンに近い

動きをしていた!


無手でさえかなりの実力差があった!


3層の帰還用ゲートの前で事件が起きる

冒険者を狙う他党を組んだ野盗!


8名に襲われる!


「ドロップ品と装備品置いてけば

見逃さない事も無いぜ!」


「グハッ」


その時には喉に投げたであろう

短刀が突き刺ささり

口上を述べている奴は倒されている!


クリスは迷いのない動きで

短刀を即座に投擲、二人に致命傷を

与えて倒している


少し遅れてギーグが斬り伏せる

瞬時に3名が屠られて


5対4の戦い!

人間との戦いに慣れてないのか

人殺しをしたことがないのか、

新米ども二人は役に立たない!


クリスは言う

「装備品と所持品全て置いていけば

見逃してやる!」


相手は動揺して意見が割れた瞬間に

ギーグに一人斬り倒されている


「降参だ見逃してくれ!」


だが、武装解除した後に

容赦なく言い放つ


「いままでその約束を

お前らは守ってきたのか?

それが答えだ!」



武器を持たないものを容赦なく皆殺しにする


「酷すぎる!悪魔か?」

非難の声を新米どもは言うが


【約束を守らない奴には

約束は成立しない!】


こいつらの被害者、殺されたものが

何人いると思っているんだ?

参加しなかった罰として

野盗の大将首、生首を運んでもらう!



戦利品を漁り

使えそうな武器防具の回収と

異世界のドロップ品を回収して地上に戻る


【ゲート】ができた騒ぎで

街は戦利品の換金どころではない!


お前たち教会に報告に行きそのまま

接収されて他の任務に回されたら敵わん!


とにかく今日は寝ろ

ダンジョンアタックからの連投はあり得ない!


これで飯食ってクソして寝ろ

金貨20枚の大金を無造作に渡して

契約通り私の指揮下で動いてもらう


近場の村の救助に行く!

この手の作業はボランティアの

冒険者しか居ない!


教会に富裕層の防衛に回されたんじゃ

困る!



「お前が行くならついてくよ

得するんだろ?」

ギーグは言われなくてもついていくつもりだ


「金以外のものなら手に入る!」

信用や名誉 富裕層が一番欲しがり

手に入らないものである


お尋ね者の賞金首の生首を役所に放り込んで

考えながら眠ることにする


あやつら上下関係のしがらみが多いから

ついてきてくれるかどうかと

不安なとこでもある



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