5-6.バトルシーンの場所えらびなど
5-6.ふたたび、イドニ城へ
タイトルどおり、ふたたび、というか三回目のイドニ城ですね。慰労会の夜もふくめると。なるべく舞台を増やさないように、ということで、メインの話はイドニ城かスーリの家を中心に展開するようにと心掛けています。三話目はギャグ回なのであれですが。
ジェイデンの安否が心配になって、城へ様子を見に行くスーリ。けなげですね。ダンスタンは今回お留守番です。彼がクライマックスで大活躍する案もあったんですが、すごくいい感じのエピソードなので、これは二部に持ち越すことにしました。彼の過去が明らかになってからの活躍のほうが、読んでいておもしろいだろうと思ったので。
スーリにどうやってイドニ城へ行ってもらうかの展開にも、いくつか案があったんですが、結局はいちばんシンプルなこの「ジェイデンが心配で」プランになりました。スーリがすなおに動いたほうが、クライマックスに没入しやすいのではないかと思ったので。
そこが無理ないように、スーリの気持ちの変化を第五話の前半では書いたつもりでしたが、大丈夫でしたでしょうか。
さて、イドニ城にしのびこむスーリ、まったくのノープランです。ヨハンナが助けてくれたからよかったようなものの、どうするつもりだったんでしょうか。無謀ですね。
そうそう、ラストバトルを城にしたのは、スーリの能力が映えるだろうなという演出上の意図もあります。石をあやつる能力って、ヒロインの魔法としては地味でなかなかおもしろいと思っています。前にも書きましたが、スーリの能力のメインは死者の魂を使役するというもの。その際のよりしろとして石を使うので、この能力がサブ扱いになるということですね。サブ能力といっても、石使い自体かなり希少な能力で、戦争のときには重宝されるという設定も、あとでパトリオが語っています。
そして、パトリオとの戦いの舞台、洗濯場です。
うまく書けるかどうかは別にしてバトルシーンを書くのすごく好きなんですが、ほかのシーンよりも場所の選択に気を使います。逃げ場がなくなって追いつめられたり、かと思うと武器になるものがあったり、力の影響で崩れたり、そういうアクションが起こるような場所がいいですよね。最初は、城の大広間を考えていましたが、あんまりおもしろい絵にならずボツにしました。
洗濯場は、石の壁あり水場ありせっけんあり、と使える小道具がたくさんあって、おもしろい舞台だったと思います。
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