4-8.ひとつの皿をつつくふたり・後半トラウマ回

4-8.おそろしい記憶のふた


スーリのトラウマ回。


前半、前菜を食べながら対話するスーリとジェイデン。彼と恋愛関係になれない理由を、スーリが語ります。立食形式のパーティで、カップルの男性側が料理を取ってきて、女性とふたりでひとつの皿のものを食べたりしますよね。あれっていい雰囲気だなーと前から思っていて、取り入れてみました。皿をはさんでの対話ということで、ふたりの距離が自然に縮まっているのが、気に入っているところです。


後半、トラウマの元凶に似た男があらわれ、スーリがフラッシュバックを起こす場面。じつは男の姿は、「4-10.手紙は記憶を語る」で出てきた悪魔とおなじです。(それ以降もおりおりに出てきます) 一気読みしたり、読み返すことがあれば気づく程度でいいかなと思うんですが、どうでしょうか。


スーリが「あの男」と呼ぶトラウマDV男、いわばラスボスなわけですが、悪人であって悪魔ではありません。しかしこのように、たびたびスーリや周辺人物の前にあらわれてはいやーな感じのささやきをして帰っていきます。彼との対決が、二部か三部の大クライマックスになると思っているところです。幻覚ささやきができるということは、彼もじつは魔女ということになりますね。たぶん出てくるころには忘れられてるからと堂々と未出の情報を書く西。


ここから4-9.にかけては、正直、舞台を移動しなかったほうがよかったと思うので、改稿ではけっこう変えるかもしれません。4-7はヨハンナと従騎士の話の続きにして、フィリップとの会話やここでのジェイデンとの会話を削り、早めにスーリの家に戻って、そこで腰を落ち着けてラブに持ちこんだほうがいいかも。


トラウマの話は、スーリがジェイデンの気持ちを受け入れられない障害として書きましたが、のちのちそれ以外にも障害が出てくることがわかったので、あまり強調しすぎなくてもいい気がしてきました。


そういうわけで、削るかもしれない回です。それとも、前半のうじうじしているスーリは残しておいたほうがいいですかね~。スーリの心境の変化としては、わかりやすい回ですよね。後半トラウマ話も、「あの男」を印象づけるにはちょうどいいエピソードかも。二部以降のことを考えて残しましょうかね~。考え中です。

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