3-5.バーバヤガの本名、三男の処世術など

3-5.スーリ、魔女集団の勧誘を受ける


マルチ勧誘魔女集団の続き。ここも伏線が多いです。オルフェアがスーリに魔力を感じるあたりとかですね。


なぜかここで、魔女バーバヤガの本名が出てきます。

この話は、「第一話のあとでジェイデンは魔女バーバヤガをどうしたのか?」を考えておく必要があるな~と思って作っておいたものです。「領主と教会に報告され、火あぶりにされました」とかいう結末でも後味が悪いですし。作中に出てくるように、ジェイデンは彼女を解放してやっています。


たぶんですね、ジェイデンはフィリップにはうすーくしか報告してないと思います。クルムのときもそうでしたが、やつは「こういう報告をしたら上司はこう動かなきゃいけないから……」みたいな建前をけっこう重視しないといけない立場なんですよね。言うなれば中間管理職。そのへんのあんばいがうまいのが、三男の処世術というところでしょうか。


第二話で書いたようにジェイデンには兄が二人いて、長兄は優秀なものの病弱。次兄は幼少期から「長兄になにかあればおまえが王だ」とプレッシャーをかけられ続け、どちらもちょっと性癖がゆがんでしまいました。ジェイデンだけは手もかからずわりと放任で育てられ、本来兄たちがになうべき貴族たちとの社交も一手ににない、あのようなコミュ強となるにいたります。


要領よく生きてて兄ふたりにはうらやましがられていますが、三男には三男のうっくつがあり、スーリに全力投球してるのもそのへんが関係してるのかもしれません。あるいは、健康に育ったうえでなのかもしれませんけど。


話が戻りますが、バーバヤガはこのあたりに昔から住んでいる魔女です。オルフェアもそうですが、ある程度力のある魔女は、同類を見抜くことができるようです。「契約者」、つまり悪魔の気配があるかどうかで判断しているのですが、そのへんは5話ですこしだけ出てきます。



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