3-4.楽しいマルチ商法ネタ

3-4.〈ヒーラーズ・ネットワーク〉


看病ネタ、楽しいのでもうちょっと引っ張りたかったんですが、本筋に戻れなくなるのでさらっとやっておしまいです。これは正直、しっかりやるならSS向きのネタでしたね。完結後の、ふたりがくっついてしまってからのほうが楽しかったと思います。ほかにも寝汗を拭いてあげたり、お薬あーんしたり、やりたいことはいろいろあったのですが。


スーリがロザムンデを訪問したのは、あとで出てくるトムリン集落です。イサック村とはちがい、山の中腹にある酪農中心の数軒の集まりですね。こことボールド集落、イサック村、イドニ城がひとつの小さな経済圏になっているようです。大きな町はけっこう離れています。


さて、ロザムンデの家には数名の女性たちが集まっていました。〈ヒーラーズ・ネットワーク〉という単語が聞こえます。


魔女相手のマルチ商法グループというアイデアは、たぶんロザムンデとのからみで思いついたと思うんですが、あやしげなセールストークとか読むの好きで、書いてて筆がのってすごく楽しかったです。あまりに楽しすぎて、続編でまた出そうかなんて思ってます。とくにオルフェアはなんかひと癖ありそうで。こういう野心があって元気なキャラって悪人でもなんか好きなんですよ。


彼女たち、ふだんはどんな活動してるんでしょうかね~。お年寄り相手に健康食品を売る商法みたいに、町のちょっとした場所を活動拠点にして、レシピや鍋を売りつくしたら別の町に移動したりするんでしょうか。


途中、オルフェアが「女性の自立」みたいな演説をぶって、スーリがいまいちのれないくだりがあります。スーリ自身は経験から、「力がある女性が目立つこと」への恐怖心があります。そういう心情もうっすら出てきつつ、次回へ。


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