3-3.看病ネタはジャンルの鉄板
家のなかでどうやって暇をつぶせばいいのかわからず、静養できないでいるジェイデン。
「つらい……つらい……」とめそめそしている王子が、意外にかわいくてお気に入りです。オスカーはあきれてますが、その本人も似たようなタイプですけどね。
さて、さっそく看病のシーンに入りました。舞台は居間になりますが、ちゃんと書いてないですね……。スーリの家は扉をあけると向かって右側が暖炉のある居間、左側が診療スペースを兼ねた応接間になります。居間の奥に書斎兼スーリの寝室。応接間にある患者用の簡易寝台を、あたたかい居間のほうに持ってきてジェイデンに使わせてあげています。
まだラブがなにも進展してないのにお泊りのエピソード、しかもその内容が4話にほとんど影響しないというのは、ちょっとまずかったかも。やっぱりこの話は完結後のおまけ向きでしたかね~。
スーリが料理下手だというのは、じつは第四話の後半、4-9で出てくるシーンからの移動です。ジェイデンがスープを作り足してくれますよね? あの前に、本来、スーリが作ったマズいスープがあったわけです。
ここで出してしまったので4-9はかなり大幅に書き直し、ラブシーンが増えて結果オーライかな。
スーリが料理できないのは経験がないせいで、それは彼女の背景を知るうえでかなり重要な手がかりにもなります。ふつうの村娘なら、生活するうえでやったことがないはずがありませんからね。ただ、そのへんのやりとりは前述の4-9まで持ち越しです。スーリはたいていの生活知識を本から得ています。なので大昔の歴史書を参考にして、マズい料理を作っちゃったんですね。
病人のジェイデンに出す料理はオートミールとかのほうが鉄板かなと思いましたが、まずくできちゃったときのリカバリーの方法が思いつかず、パン粥にしました。
まずいパン粥をもそもそ食べるジェイデン、スーリのはじめての手料理ということで急に喜ぶとこがかわいいですね。第二話からの落差がすごい。
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