第30話 新たな仲間はduelで

第30話 新たな仲間はduelで


 5月25日午前8時過ぎ。リュール達はテンペストに到着した。


「はぁ〜ようやく着いた・・・疲れた・・」


「お疲れさま。よく来たね〜ザザ」


「な!?お前急に降ってくるなよ!?」


 門の側にある木から飛び降りてきたのは、ザザが手紙を送ったギメル=ギルガルドだった。


「よっ、久しぶりかな?見ないうちに強くなったかい?」


「お前の言い方なんか癪に触るな・・・で?返事は?」


「あの〜話し中悪いけど・・・誰?」


「ん?あぁ、こいつが電力車で話したギメルだ。」


「初めまして。僕はギメル=ギルガルド。ギメルと呼んでくれ。」


「よろしく!ギメル。僕の名前はリュール。こっちは妹のリューラ。」


「よろしくお願いします。」


「よろしく。君たちがザザの言ってた兄妹か・・・ここで話すのもなんだから食堂に行こう。」


 4人は食堂に向かって歩いていった。

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 それぞれが好きなジュースを飲み、一息ついた。


「さて、さっきの話の続きになるんだが・・答えはNoだ。」


「・・・は!?ちょ!?なんでだよ!」


「まあ、待て。完全にNoって訳ではないよ。君たちに条件がある。」


「はぁ・・なんだよその条件は。」


「リュール。君の実力を知りたい。」


「・・・へ!?」


。」

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 リュールとギメルは食堂の裏の広場でデュエルをする事にした。お互いに長剣と長弓を構えた。


「弓と剣・・・あいつリュールの技量でなんとかなるか?」


「お兄ちゃんなら大丈夫なんじゃない?」


「いや・・・あいつギメルの技量がどれほどあるかすら分かってないんだ。」

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 広場には緊迫した空気が張り詰めていた。静寂を切り裂くかのようにギメルが言葉を発した。


「僕の弓は夜魔よまの弓!使うクリスタルは雷と水。そして闇!僕は君を本気で射る!覚悟しろ!」


「僕の剣は磁槍剣じそうけん!クリスタルは火、風、聖!君の矢を全て切り落とす!」


 2人はお互いに自分の手の内を明かした。


(彼の武器は見た感じ長剣1本のみ・・使えるのは火、風、聖か・・相性は悪くない・・)


(ギメルの射る精度はわからないけど・・全力で戦う!クリスタルの相性は悪いけど上手く切り替えながらするしか・・)


『いざ、勝負!』

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