【魔界遺産】天地開闢とチュートリアル【レグ×プラ】
魔界には二種類の人間がいる。血族を持つ者とそうでない者。魔導技術の発達の過程で早い段階から人工的に人を造ることが可能で、需要があった。様々な問題もあったが、広く世に受け入れられた。
工場ではいくつかの型の凡庸が量産された。誰かが必要とすれば契約がなされ、不要となれば捨てられる。行く宛ても目的もない野良ははぐれ悪魔として跋扈する。魔界が全体的に治安が悪いのはそうした背景が一因にある。
誰でも利用ができる公的機関の役所は、社会的弱者の手助けをすることも少なくない。性根の腐った奴らを日々見てきたアンドリューズにとって、あの日駆け込んできたル・シリウスはキラキラの原石だった。ぼろぼろでもあったが。
「アタシたちはなんか復活したけど、ここにはランクの低い人とかは皆いないでしょ。すごい魔王の中には自分で仲間を取り戻せる人だっているかもしれないけど、そうじゃない人だって多い。誰かを取り戻したいのに取り戻せないのは辛いことだよ」
「そおね。そのうちお役所は必要になるわよね」
「アタシのマスターは役所小魔界くらいじゃ転生はできなかったけど、できる人にはしてほしいよね」
そうやって繋いだ小さな歯車がいくつも回り出せば、廻り回って、いつか目の前の動かない歯車に干渉するかもしれない。壊れてしまった機械仕掛けがふと動き出す奇跡を、偶然を、手繰り寄せる努力をやめない。
今これから、自分のエゴを貫いて命を落とすかもしれないって局面でも。まるでブレないんすね。
「アンタは、アンタの命より、こんな小魔界一個を優先しちまう」
しみじみとアンドリューズは呟く。あの日一度ル・シリウスによって壊滅させられたというのに。今度はそれを最優先で復活させたがる。
「全部いつか、マスターに繋ぐんだ。」
確固たる想いでル・シリウスが言霊を放つ。アンドリューズに向けられた小さな背中。覇気。
「オイラも。役所を再開させて頑張らないと」
「うふふ。あたしもお手伝いしちゃうわよ」
マスター。アタシは今もちっぽけで無力だよ。でも足は止めないよ。俯いたり、投げ出したりはしないよ。全部巻き込んで突き進むよ。どんな暗闇にも道を示すんだ!
「ッハ。そういうわけだから俺も負けてらんねえな」
「何がだ」
「聞こえてなかったのか、シンセカイのハシャ様とやらには」
「魂は共鳴すんだよ。振動の波形が、近づいて、やがてひとつになるんだ。強い想いは周りを引っ張っていくのさ」
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【レグ×プラ】
「端折り過ぎ!! 魔法使いプラウです」プラウ
「俺たちに明日はない。戦士レグルスだ」レグルス
「回を追うごとに不親切設計が絶好調。笑うしかないです」プラウ
「きっとすぐ慣れるだろ」レグルス
「く。読者がほとんどいないのをいいことに好き勝手……!」プラウ
「とにかく言えるのはル・シリウスの俺への愛が重いっていう事実だけが確かだ」レグルス
「そこでドヤるのやめてもらえます? イラッとします」プラウ
「しかしながら周りの男どもがことごとくル・シリウスの虜になってしまうのではと心配も尽きない」レグルス
「うざ。いつからそんな親バカになったんです。ちゃんと皆ル・シリウスのことはただの危険人物として認識してますよ」プラウ
「……全員ドMかもしれないだろ(真顔)」レグルス
「(無視)本編回想が来たのでアンドリューズについては多少掘り下げてきた感がありますけど、ジークとディープはまだ全然何も出てきてないです」プラウ
「魔界や役所についてチラホラ情報がこぼれてきたな。かなりの小出しで」レグルス
「」
「次回。まだ書いてないから予告ができない」レグルス
「ストックをしてください」プラウ
「「『再見』」」レグプラ
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