概要
同じ歳の老犬と高校生の互いを思う愛と絆
早朝ランニングの時に出会った、老犬チロと散歩をする男子高校生。チロは歩くのもおぼつかないほどにおいていて、高校生が抱きかかえてベビーカーに乗せようとしても激しく抵抗して拒んだ。理由を訊くと、チロと高校生は同じ歳で、子犬の頃から、長く散歩をすると主人から大好物の緑のたぬきに入っている天ぷらをご褒美にもらっていたので、それをもらいたくてベビーカーに乗るのを嫌がるのだと説明してくれたあと、チロは今も僕のお兄さんだと思っていて、弟には情けない姿を見せたくないのだと思うと付け加えた。
「どうしていつも時間は平等に流れるのか?」と高校生はつぶやく。
人と犬では成長のスピードが違う。老いて行く愛犬への優しさが溢れる物語。
「どうしていつも時間は平等に流れるのか?」と高校生はつぶやく。
人と犬では成長のスピードが違う。老いて行く愛犬への優しさが溢れる物語。
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