日常を踏み外した世界のその先で、俺は一人の少女に出会った。

 異世界で記憶をなくしたまま覚醒した主人公が、魔物を相手に剣を振るう。何故ここにいるのか、どうして戦っているのか分からないまま、主人公は仲間の助けを借りながら、何とか勝利した。
 しかし、主人公が次に覚醒したのは、現代日本の高校だった。主人公は絵が巧い普通の男子高校生で、異世界の仲間と同じ名前の友人たちと、日常生活を送っていた。しかし、主人公が眠りに落ちると、魂だけの存在となり、ある者から異世界での指示を受けることになる。
 再び主人公が目覚めたのは、異世界だった。主人公は指示された通り、魔物と戦った場所から離れた遺跡にたどり着く。しかしその遺跡で主人公は一人仲間からはぐれて、一人の少女と出会う。そして少女を狙う男たちと戦闘になって……?

 主人公は何故記憶がないのか?
 謎の少女と追っ手の男たちとの関係とは?
 ふとした瞬間に訪れる高校生活と、異世界との関係とは?

 多彩なスキルを駆使して戦うキャラクターたちが、本当に魅力的に描かれており、バトルシーンは圧巻でした。また、異世界と高校生活の空気感が、書き分けられていて、思わず次の話を求めてしまう感覚が続きます。

 是非、御一読下さい。

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