18 寅次郎の告白前。

 「あんたの、息子。菓子太郎っていったか。が、此の学校に来たみたいだよ。全く命知らずなもんだね。」


 ついに来たか、菓子太郎よ。此れで、御前に全てを話せる。


 「そうかい。」


 だが、今の此の学校には、彼奴が居る。風魔法の使い手マリール。彼奴に見つかったら御終いだ。彼奴は、真実を見抜く心眼の能力の持ち主、仮に彼奴が俺の息子だとばれれば殺されるだろう。


 「おい。マリー。」


 「なんだい。」


 「大事な話が或る・・・。」

 

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