🛫反転🧭旅記🛫 具現化能力者の画レ虚は、反転世界へ旅立ち、摩訶不思議学校の校長マクベスを倒し、ファルスの革命者として、原初の神を殺します。
14 バルマの姉さんカローナに、スペースで稽古をつけてもらい、ヒョーム次の段階、魔識と魔装を会得する。
14 バルマの姉さんカローナに、スペースで稽古をつけてもらい、ヒョーム次の段階、魔識と魔装を会得する。
「ちょっと。君たち。」
「げ・・・。姉貴。如何して此処に。」
バルマのお姉さん???。の様だ。
「
「どうして助けてくれなかったんだよ、
彼女は罰が悪そうにして
「あたしが来た時には、手遅れだったのよ。凄い
彼女は画レ虚を見るといった。
「初めまして。私は カローナ・ロンドン カローナ姉さんって呼んでね。」
「此の人は、俺たちの師匠で、戦いを教えてくれた人なんだ。」
「どうも、初めまして、文殊 画レ虚です。」
「ふーん。なるほどね。此れは逸材だ。身体から流れ出て居るフョームをみればわかる。」
カローナは私を見定めるようにしていった。
「君たちに稽古をつける事にするよ。」
「急にどうしたんだよ。ベムと俺を見捨てて、どっか行ってたくせによ。」
「あれは、お前らが、冒険に行くんだとか、言って飛び出したからだろ。ムカついたから、もうお前らに教えるつもりは無かったが、あの戦いを見るとねえ・・・。ちょっと同情しちゃったよ。あたしゃ。」
私の知らない過去に、カローナさんは、ベムさんとバルマさんに稽古をつけていたらしかった。
「姉貴・・・。お願いします。俺に指導お願いします。」
「私も、御願いします。」
「分かってるよ。」
こうして、三人はスペースに入っていった。
「お前等、二人かかりで、かかって来い。」
此れ迄の戦いから、画レ虚は
「鬼ちゃん、メロン行くよ!!!。」
鬼ちゃんとメロンを具現化させた。
「ほう、具現化か、其れも実態を伴った・・・。」
カローナは、感心した様子でつぶやいた。
バルマは、作戦も立てず、一人カローナに突っ込んでいく。
神速。其れは、神の速さ。光の速さを越えた神の領域。
「速いが駄目だ。此れでは、相手にもならん。」
カローナは能力さえ使わず、基礎体術のみで全ての攻撃を
「てめえのは、速いだけなんだよバルマ。フョームの動きを読んで攻撃しろ。」
「フョームの動きってなんだよ。フョームに動きとかあんのかよ。」
バルマは、憤慨した。
「あらゆる、物には、フョームが流れている。どんなに速い世界でも、フョームは流れてる、そしてそれらの動きを読めば、
メロンの鎌と、鬼ちゃんの銃撃、画レ虚の刀による
「今のは・・・。」
「フョームを思いっきり身体から放出しただけだ。」
「たったそれだけで此の威力か。バケモンだ此の女。」
バルマは衝撃の目で、カローナをみた。
フョームの動きを読む???。
如何すればいいんだ。ベムさんでも出来なかった事が私に出来るのだろうか。分からない。新技を披露してやるか。
「鬼ちゃん、メロン。
「良し。来たやるか・・・。」
鬼ヶ島 鬼は返事をした
「うい。」
メロンは、面倒くさそうに返事をする。
此れは・・・。古に聞く
此奴、空想の世界で不完全だが鬼龍をつくりだしたか。面白い奴だ。
其の姿は、龍の尻尾と、鬼の角を持った人型。
「僕に触れた物は、飛ばされる。」
白い皮膚。右目は赤く、左目は青い。
「波動
右手から、青色の灼熱の業火が放出される。
「逃がさない。畳みかける。」
まじかよ。
此奴。
ヤバイ。
カローナは、背筋に寒気を感じた。
フョームによる、武装なしで此の威力・・・。
「
左手から、黒い死の焔が辺りを包む。
だが・・・。
「残念だったね。其の程度じゃ、あたしに触れる事さえ出来ないよ。」
画レ虚は、目を見開いて、驚いた。
「此れでも駄目なのか・・・。」
其の時、一瞬の隙がカローナに出来た。其の隙をバルマは見落とさなかった。
「よくやった。画レ虚!!!。」
「
カローナは、突然の攻撃に対応が遅れ、右手が血だらけになっていた。
「ほう、やるねー。私に技を充てるとは。」
しかし、其の手は一瞬にして回復した。
フョームによる呼吸で、負傷を回復する。基本中の基本らしい。
「君たちは、基礎さえ出来て居ない。」
「此れから、
三人は、座り込んだ。
「目を閉じて、フョームの流れを感じゐとるんだ。」
川の水の流れが聞える。
空を飛ぶ鳥の鳴き声が聞こえる。
風の音が聞こえる。
「耳じゃない。皮膚でもない。匂いでも、目でもない。意識を集中させろ。」
「此れから、御前たちにフョームによる無の境地に達した攻撃をする、其れが
其れから、何日が立っただろう。
何か月もそうして、攻撃を受け続けていた居た気がする。
しかし、何時の頃くらいだっただろうか。
何か、視えてはいけない、物体の意志のベクトルが感じ取れるようになったのは・・・。
「其れが魔識だ。」
「魔識???。」
「第六感の様なものだ。」
「時間が止まって見えるだろう。」
「魔識を使い熟せるものは、物体の、宇宙の動く先が其の動きが分かるようになる。予知能力みたいなものさ。此れが使えれば、神速の動きさえ、予測し、分かっていたかの様に避けられるってわけさ。」
そうか。此れが、フョームの流れを読むという事か・・・。
「此れの応用で、魔装は完成する。ベムの魔装は、魔装の中でもリスクの大きい、覇国の魔装、使い熟すには、彼奴には早すぎる業だ。魔獣の力を百パーセント融合させ、身に纏うあの技は、龍の谷でしか習得できない大技。」
「通常の魔装は、力の二十パーセント前後だ、其の感覚を維持しなければ、ベムの様に強大な力と引き換えに死ぬぞ。」
バルマは、フョームが使い熟せず、未だ、瞑想世界で、攻撃を受け続けていた。
「あの、私、合格で良いんですか。」
「未だ、特訓は続くが、此の試練は突破だ。バルマの奴は、フョームより、能力や、技、剣技、肉体強化で、努力して実力を付けてきた、いわばエリート。あたし、も彼奴が未だ十歳にも満たない頃から見てきたが、其の戦闘スキルは類稀な物があったしかし、其れがかえって、フョーム習得の妨げになっているのだろう。」
「と、言いますと。」
「五感しか見て居ないんだ、五感を信じ切っているせいで、フョームの動きが見えない。此れじゃ、百ねんやっても無理なわけさ。神速なんてのは、普通の人間だったら不可能な速さなんだ、其れを肉体の強化と、長年の修行で完成させてしまった此奴は天才さ。だが・・・。天才ゆえに、フョームの習得には、全く違う感覚が必要なのをわからないのさ。」
其れから、何年が過ぎただろう・・・。
もう、どれほどの時間が過ぎた事か分からない。
画レ虚は、実践の練習をカローナさんと、其の使いの者としていた。
しかし、未だバルマは胡坐をかいたまま、カローナからの攻撃を避けられずにいた。
そして、そろそろ、バルマの命の危険が迫るほどのダメージを受けた頃、バルマは、考えて居た。
俺は、一体何をしているんだ。もう死んじまうのかな。意識が遠のいていく。
そんな中、かつて、ベムとカローナと幼い頃稽古をつけて貰っていた時の事を思い出した。
「お前等には、未だ早いが・・・。目で見えない物も或る。其れが見える様になった時真の強さを手に入れられる。黄色い
あの頃、師匠は、意味の分からない事を言っていたな。あれは何の事だったんだろう・・・。
次は右から、神速で太刀が来る。
ん?俺は何を言っているんだ。如何して分かるんだ。右からなんて・・・。
其の軌道が、緑色の線で示されている。
此れは何だ。
気づくと俺は、先生の神速の
「此れが・・・。フョームの流れなのか。」
「よくやったなバルマ。冷や冷やしたぞ。」
カローナは安堵の表情を浮かべた。
「やったーーー。バルマがやったよーーーー。」
そして、三人は、空間から出てきた。
一週間程の時間が既に経過していた。
一時間が二週間だから、七年近く修行した事に成るのか・・・。
「あの空間では歳を取らないのですか???。」
僕は尋ねた
「あの空間での七年は一週間の時間に成るのさ。」
カローナは答える。
「なるほど。」
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