4 マリン星セニョーレ島に住む喜界島 菓子太郎は父に海底実験施設で出会い、鏡の中に蹴られる。

 このほしは、マリン星と言う。



 マリン星には、人が存在する。


 霊長類れいちょうるいから進化したホモ・サピエンスに当たる生物だ。


 マリンで、人類の大多数が使っているこよみにエグルれきという物が或る。


 エグルとは、マリン星の南半球みなみはんきゅう位置いちする国家こっか 


 ベニスで生まれたとされる宗教家しゅうきょうかで、エグル教の開祖かいそで或る。


 ベニス地方から見て西にギオルク島が、東にセニョーレ島が存在する。


 ベニスは、マルマン大陸に属しており、

 


 大陸には、マリオン国とジャちーア国、



 遊牧民ゆうぼくみんの集団 グール、メメット、チヨドルフが存在する。


 大陸は、六つあり。



 北から南に向かって巨大なマルマン大陸。



 西の北側にバロット大陸。



 西の中央から南にかけてアカロア大陸、



 そして南の巨大な島の大陸オルタニア 



 西の更に西に存在する北アルメトロン大陸と南アルメトロン大陸が或る。


 喜界島きかいじま 菓子太郎かしたろうは、セニョーレ島の大工の生まれだ。


 セニョーレ島は、此のマリン星の中でもギオルク島に次ぐ島国だ。


 西のギオルク、東のセニョーレとは此の事だ。


 近頃は、マリン星も地球との星間戦争せいかんせんそうに明け暮れているらしい。


 地球人は近年、ウィーク七代民族との交流があり技術ぎじゅつを急速に発展させてきた。


 五千年前に地球で文明を築上きずきあげていた、生物群せいぶつぐんの事で、海月くらげ 土竜もぐら 翼竜よくりゅう ぞう 海豚いるか いしへび収斂進化しゅうれんしんかした結果出来た七つの種族の事で或る。


 其れ等は、アスタナ星の植物人間しょくぶつにんげん クロノアによる 生物進化の種子しゅしによる遺伝子操作いでんしそうさによる突然変異とつぜんへんいにより起こったもの、クロノアは地球に或る金属資源きんぞくしげん バカレマイト鉱石を発掘していた。



 バカレマイト鉱石は、機械人形きかいにんぎょうや、宇宙線うちゅうせん通信機器つうしんききを作るのに必要な鉱石で、此れは当時の地球にしかなかった石で或る。


 全てクロノアに取りつくされ、地球には残りの金属しかない。


 生ける石、フライデーは、クロノアの地球撤退ちきゅうてったいの後、サンデーから順に六番目に宇宙の果てに飛び立った。


 マリン星は、当時アスタナ星とは友好関係ゆうこうかんけいだが、近年アスタナ星による、地球の生態系せいたいけい破壊はかいによって、多くの知的生命体が生まれ、其れ等が、宇宙で大きな権限を持つように成り、マリン国は、ウィークとの闘いに明け暮れているので或る。


 

 マンデー  海月人間くらげにんげん

 チューズデイ 土竜人間もぐらにんげん

 ウェンズデイ 海豚いるかしゃちくじら、などの海洋哺乳生物型人間かいようほにゅうせいぶつがたにんげん

 サーズデイ 鳥人間とりにんげん

 フライデー 石人間いしにんげん

 サタデー 海藻人間かいそうにんげん

 サンデー 象人間ぞうにんげん


 

 「近頃ちかごろは、此のニュースばっかだなああ。」

 

 新しい、種族が住むところめぐって戦争しているらしい。


 地球に住む猿。いわばホモ・サピエンスは、そんな事とは知らず、平和に過ごしている。


 ホモ・サピエンスは只の猿だった、其れが、独自に進化を遂げて此処まで文明を発展させてきた。


 マリン星は、ウィークに対して地球へ干渉しないよう強く明示し、違反者には、それ相当のペナルティーを掛けていた、しかし、地球のぺリクリア人が悪の



 ジルマ思想に染まり、遂に土竜人間もぐらにんげんの協力を得て、地球の環境かんきょうを壊そうとしている、其処で宇宙連合うちゅうれんごうはシュミリタ国に助力し、ぺリクリア人を制裁しようとしており、宇宙全体が切迫しているのだという。


 

 喜界島家きかいじまけは、此の国じゃ有名な発明家はつめいか家系かけいで、代々だいだいふねの制作、建物の建設、飛行機の建造、兵器の開発を業務ぎょうむに行って来た。




 菓子太郎かしたろうは、十五歳の少年で、もう、機械工作きかいこうさくの仕事をしつつ、新たな機械の開発をしていた。

 その日は、土砂降りの雨の日だった。

 

 工具店 バーバリアンのおっちゃん バーモンドと話をした後に、飛車とびぐるまと言う空を飛ぶ車で飛行していた時の事。


 空の空間に穴があった。

 

 不思議に思って其処に入ると、其処には、舗装ほそうされたみちがあった。看板が立ててあり、




 セニョーレ特殊実験所とくしゅじっけんじょ行きと書かれていた。


 危険だ。


 危ない。


 行っては駄目だとは思いながらも、科学者、発明家の血が騒いで、其の好奇心こうきしんが抑えられず、遂に彼は、見てしまった。


 「ずっと、テレビの世界の話だと思っていた。」


 其処には、確かに、異星人いせいじんがいた。


 そして、ワープ技術ぎじゅつ研究けんきゅうをしていた。


 「君は、見ない顔だねえ。」


 五十歳くらいのおっさんが声をかけてきた


 「・・・。」


 「もしかして・・・。」


 「おい!!!。てめえら、穴をちゃんと閉じとけっていったよな!!!。」


 「如何すんだよ。一般人巻き込んじゃったよ。」


 そののち、僕は、セニョーレの海底実験施設かいていじっけんじせつ モルバトにばされた。


 「大丈夫かい、君。怪我けがはない・・・???。」


 「はい。一体何がどうなっているのだか。」


 おっさんは、話始めた。


「俺は、マルコっていうんだ。あの穴は、空間連結くうかんれんけつの穴って言われてて、あの空と此の海底かいていつないでいる。穴を閉じれば外部からも見えないんだが、今日は、


新入りのガブリが穴を閉め切れなかったらしい。


って言っても本の数十秒だがな、まさかその一瞬の間に、人が入ってくるとは、思わなかったぜ。」


「命の心配はいらねえさ。只、特定機密とくていきみつだから、口外すれば最悪処刑さいあくしょけいかもな。」


 「其れで、あんた名前は?。」


 「喜界島 菓子太郎です。」


 其処に居た、作業服を着た男や女たちは顔を見合わせて、目を丸くした。


 「喜界島って、あの喜界島かい。喜界島 寅次郎とらじろう 伝説的なエンジニアにして、国のあらゆる技術開発を支える、天才の。」


 「はい。」


 「そんで、あんたは此処に父親がいて、実験してるって知ってるのかい???。」


 「え!。知りません。」


 丈夫なバカレマイト鉱石とシルス石の合金で出来た、特殊加工とくしゅかこうの透明なガラスの様な素材で創られた海底トンネルを百メートル程進むと、其処はドーム型の巨大な空間に繋がっていた。


 父は、其処に居た。特殊な空間を創る研究をしていた。


 「菓子太郎じゃないか。どうしたんだ。」


 マルコが申し訳なさそうにして、父の前に立った。


 「すいません。穴が開いている間にはいちゃったらしくて。」


 「なるほど、あれか、又アレに乗っていたのか?。レーダー探査たんさき機 803に。」


 「何ですか?。其れは、重力じゅうりょく電磁場でんじば異常値いじょうちを感知すると、其の位置を示すレーダのついた飛車だよ。」


 「その歳で飛車に乗れる事自体が異常だが、その様なレーダーがあった事にも驚きだ。」


 「あれは、菓子太郎が未だ十歳にもなっていないときに菓子太郎が自分で作ったんだ。」


 「まあ、いずれは、此処に来ると思っていた。そしてその時は、御前を、あそこへ連れていくと決めていた。ちょっと着いて来い菓子太郎。」


 そうして、父の後をついていくと、其処は、殺風景さっぷうけいな白色にペンキ塗りされた部屋に、鏡がおいてあった。


 「良し、此れから、御前には、或る此処とは別の世界で修行しゅぎょうしてきてもらう。父さんも若い頃此処で力と能力の使い方を知った。」


 父さんは僕を鏡の前に連れて行くと、


 手に何かをにぎらせて、そしてかがみに向かって背中を思いっきり押した、僕は、鏡の中へ吸い込まれて意識を失ってしまった。 

 

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