第24話 勉強会
「いやー、みんな俺の家に集まってくれて、どうもありがとうな。すまんな、質素な部屋で。」
5人、今俺の部屋にいる。
_________遡ること2時間前
「どうしよっかなぁ〜、場所。」
「にいにどうしたん?まさか…えっちなことを…!?!?」
「うわぁマジか〜。」
「てかなんでお前らがおんねん俺の部屋に!まぁまぁえっちぃことではなくてですね、勉強会をしようと思いまして。」
「ほほう…。」
「んでもって場所をどこにしたほうがええかなと思いまして。」
「へー…。」
「てことで案くれ。」
「絵実んち。」
「ぼくんち。」
「採択。」
_________
って感じで4人にライン即送って、きてもらったわけ。
「そうだ、景一。両親は今仕事?」
「せやな。休みくらい休んだええのに。」
「景一!そういえば兄弟いるんだっけ?」
「ちょっと…みてみたいかも…。」
「わたしもー!」
てことで、勉強を始める前に俺の妹弟の紹介。
「おーいお前ら暇かー?こーーい。」
『はーい!!』
「ほんま、返事だけは一丁前。すぐくるし。」
と、俺の部屋の扉を開ける音が。
「はーい!わたし松崎絵実といいます!にいにに友達いると思ってへんかったから今すっごいビビってます!よろしくです!」
「かわいいー!わたしにもこんな妹ほしかった!」
「いや、毎日貶されるだけやぞ。あかんあかん。」
「じゃあこちらは、弟さん?」
「はーい、ぼく松崎亮太といいます!これからもにいにと仲良くしてやってください!」
「そうそう、こう言うの求めてた。」
「うおぉ!これが妹弟くんか!俺は釘本晃介!」
「ボクは佐々野伊織。」
「私は鍵塚水菜。」
「わたしは麦野司よ!」
「ということで、な?俺に友達おったやろ?」
「うぇ…ほんまにある思わんかったわ。にいにやるな…。」
「ぐぅ…にいにのバカ。」
「え?なんで?」
『わっははは!!!』
といういい感じに俺は貶され笑いが起き、早速勉強を開始した。
「おいおい、全然わかんねぇぜ!」
「景一、ここはこうやって…こうするのだよ。」
「景一!これわからなかったらやべぇぞ!これは頭に叩き込んでおこう!」
「私も…これわかんない。」
「ここはねー?もう解の公式つかっちゃってー…。」
「あ…!なるほどわかった!」
「それはよかった。」
と、切磋琢磨しあって、助け合って。
____________
「いや〜ちょい休憩挟まんかね。」
「ボクも疲れてきたよ…。」
「俺はまだまだいけるけどな!へこたれてっとテスト痛い目合うぜ?あーっはっはっは!」
「釘本…うるさい、なぐるわよ。」
「すんませんした。」
「あはははっ!にいにの友達といて楽しいよ!絵実は!」
「ぼくも〜!」
「てかなんでお前らまだおんねん。」
「えーいいじゃーん。妹ちゃんも弟ちゃんもかわいいんだしー?」
「せやったら、みんなでスマブラするか!やり方わからへんやつ、おらんな?」
『いないぜーー!!』
「っしゃきた!んじゃー、起動〜!」
『おーー!!!!』
そこから約2時間半スマブラをみんなとして。
_________
「ァァァァァァァァ!!!!女子勢がバカ強えぇ!やべぇなお前はやりこんどんな。」
「へへーん!わたしはずっと家でやってたんだよねー?」
「実は私も。」
「ボクあんまりやってなかったけど、やっと調子沸いてきた。」
「俺は脳筋じゃぁぁぁぁ!!!」
「俺もやぁぁぁぁあ!!!」
「にいに士気高まってるねぇ!絵実も負けないよ!?」
「ぼくの力…舐めないでもらえるかね?」
と、夢中に。
___________
「いや〜休憩休憩〜。スマブラって楽しいなー!最高!やっぱみんなでやるのがね。」
「いや〜めっちゃ楽しかったね。というか、勉強ボクたちやってなくない?」
『ア"ァァァァァァァァ!!!!』
一斉にみんなが咆哮をはいた。
「っしゃぁ!!!!ギアあげていくぞーー!!!」
『おーーー!!!!!』
___________
「お!いつのまにか5時半だねー?気づかなかったよ。」
「うおまじか!それは知らなかった!」
「さすがの私でも携帯封じてたから…ね。」
「いや〜流石に疲れたな。わからんかったわ。」
「ボクちょっと喉渇いちゃった。」
「オーケイ、俺が持ってくるわ。」
「にいにー、絵実と亮太のも〜。」
「はいはい、わかりやした。」
_________
「ahー!!!うめぇ!!!!生き返る!」
「最高だね。やっぱり水っておいしかったんだね。」
「にいにジュースなかったんー?」
「いやまぁあったっちゃあったんやけどちょっとしかなかったから。」
「へー、ケチ。」
「え?なんで?」
「まぁ…とにかく、もうちょっと勉強…する?」
「わたしはどっちでもいいよー!」
「よし、十分できたことやし、スマブラ再開じゃァァァァァァァァ!」
『イエッサーー!!!』
と、結局スマブラに逆戻り。
_________2時間半後
「あれ…?外が暗い。」
「あっ…俺も親からラインが…。」
『解散じゃあァァァァァァァァ!!!!!』
「いやー、この勉強会楽しかったね。」
「なんだかんだあったけど…ね。」
「あっはっは!俺も楽しかったぜ!」
「てかー、半分くらいゲームしかしてない気するけどー?大丈夫かなぁー?」
「まぁいけるやろ。」
ということで、準備をして玄関で送る。
「じゃあボクたちはお邪魔するね。ほんとありがとう。」
「おう俺も帰る!」
「じゃね〜!」
「私も…!」
「おう!またゲームしようぜ〜!」
「主旨違ってくるじゃん…。」
「にいにと学校でもよろしくぅ!また遊びに来てね!」
「ぼくからもつたえるよ!ありがとうね!」
『バイバーーイ!』
これでゴールデンウィーク勉強会は幕を閉じた。
果たして、これでよかったのか、誰にもわからない。
てかわかるはずないやろ。
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