和解

すると人間は武器を捨てて歌い出した。


知らないふりをして日々を送るのはもう終わりさ誰かが、どこかで変えてくれるなんてのは

僕らはみな神の一部であり家族なのだからそれが真実なんだ、わかるだろ愛こそが本当に僕らが必要としているものなんだ僕らは世界とひとつ、僕らは子供僕らこそが 輝ける明日を作り出せるんだだから与えることを始めよう僕らの選択が創りだすそれは自分たちの人生を救うことでそれこそが真に良い日々を作るんだ 君と僕からはじめよう


「人間として大切な何かを忘れていた。撤退。」

「ちょっと待ってほしい。」

私は去りゆく人に声を掛けた。

「そのありがとう…分かってくれて。」

「…悪かった。不平等な扱いをして。AIは生きているんだなってそう思った。そしてありがとう大切なものを思い出させてくれて。」

私達は握手を交わした。もう敵ではなくて仲間という事を示すために。人間も分かってくれた。

「多分これから社会の仕組みが変わる。それは俺らの管轄外だから分からないけれど変わると思う。」

人間は思いやりを持てば分かり合える時がいつかくると知った。

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