アル兄様と…… ②目覚め
ゆっくりと意識が浮上して目を開ける。アル兄様を探してキョロキョロすると、近くにある机に向かっているアル兄様がいた。
「に、さま?」
「うん?ルーク、起きたのか。」
僕が声をかけると、振り向いてこちらにきてくれる。
「おはよう。魔法を使うのは意外と疲れるものだから午後は安静に、な。」
「は、い。」
魔法を使えないことに少し落ち込みながらも、心配してくれることが嬉しくて素直に返事する。アル兄様は頭を撫でてくれて、目を細めて甘受する。
「この後父様とヴィー兄様がくるけど、いいか?」
僕が頷くとアル兄様が魔法を展開し、数分後、ノックの音が聞こえた。
「ルーク、アル、失礼するよ。」
扉が開き、お父様とヴィー兄様が入ってきた。そのまま僕たちいるベットまで近づいてくる。
「ルーク、もう大丈夫かい?」
頭を撫でながらお父様に聞かれてこくりと頷く。たっぷり寝たから疲れもとれて凄く元気だ。
「じゃあ、少し聞きたいことがあるのだけれど、、」
「??」
「ルークが受けた人体実験について、レオ達に言ったことよりもう少し詳しく教えてくれないか?」
「人体、実験に、つい、て?」
「そう。ルークに何が起こったのか知りたいんだ。嫌なところは隠してもいいから、教えてくれないか?」
まっすぐに見つめられて、特に黙っている理由もなかった僕は素直に話し始めた。
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