終冊目 クリスマス・テロル invisible×inventor その三

 あとはそうだ。章作ね。記念すべき終作目を冠する小説のことにも触れておかないと。

 って言ってもこればっかりはあんまり言及できないんよね……。自分の目で確かめてみて下さいとしか言えませんですはい。

 クリスマス・テロル〈invisible×inventor〉

 重は――じゃなかった佐藤友哉著。

 メフィスト賞受賞作、フリッカー式 鏡公彦にうってつけの殺人から連なる鏡家サーガの四作目。鏡家サーガとしては番外編的位置づけでもあり、番外編的位置づけでありながら超問題作。

 終作目を冠する作品としてはこれ以上ない作品であり、ぶっちゃけて言えばこれしか思いつかなかった作品。

 以上。


 それと……投稿した際のペンネームのことも。

『水乃戸あみ』

 ね。これ。どうやって決めたかって言えばね。

 実際、こんな会話がありましたとさ。

「ペンネームはどうするつもりなの?」

「本名で漢字変えていこうかなあ」

「でもさ、わたし思ったんだけどさ」

「言ってみなさい。マイリルシスター」

「これ、わたしたちがいなければ書けなかった作品だし、五冊目や終冊目なんてあからさまにわたしたちの手入ってるじゃんね」

「そうね」

「……はい?」

「仮に。仮によ? なんらかの賞に引っ掛かったとしてさ。名誉と栄光と手柄と功績全部独り占めって、ねえ?」

「それ全部意味一緒じゃない? あと独り占めって……小説内でちゃんと二人のことは書いてるじゃん」

「ペンネーム……わたしたちの名前も入れるべきじゃないかなあ」

「そうよね」

「……いやいやいやいや」

「共著って形にする?」

「うーん……流石に気が咎めるわ。あ、そうよ! 岡嶋二人っているじゃない?」

「共著じゃねえか」

 あーだこーだすったもんだがあった挙げ句、二人のあだ名であるあーちゃんみーちゃんをもじってこうしたペンネームとすることと相なりました。

 尚、このエピソードを明かしたことに特に意図はありません。決して、二人を貶めたかったとかそういうことではありません。


 さて。

 ここからは謝辞を。

 あとがき、もとい解説、もとい言い訳、という名の暴露話もこれで最後となりました。ここまで付き合って頂いて本当にありがとうございました。

 お昼休みにお弁当食べながら小説肴にあーだこーだ言い合ってるだけ、と言われればそれまでですが、実際にお昼休みに小説肴にあーだこーだ言い合ってるだけでしかありませんね。改めて読み返すと。

 こんな小説とも呼べないかもしれない私たちの日常に付き合って頂いたことは改めて感謝の極みです。

 またどこかで私たちのお昼休みを開示出来る機会があることを願いつつ、今回はここで筆を置いておこうかと思います。


 スペシャルサンクス。

 お名前を出させて頂いた小説家の皆様方。

 進級危ういギャル二人と過去に囚われ気味なギャル一人。

 鷹瀬(たかせ)舞、丘羽もっち、本千代夢々。


 私といつも一緒にお昼を食べてくれる愛すべき変人双子姉妹。

 吾子嗣ミキミキ&吾子嗣ミキ。


 そして、この本を手にとってくれた全ての小説好きの皆様に。




 この小説が、現代(いま)を生きる皆様の、良き友人でいられるよう願って。








  了



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お昼休み女子高生三人が小説肴にあーだこーだ言い合ってるだけの連作短編小説。 水乃戸あみ @yumies

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